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新型コロナウイルス感染(7事例目・10事例目関係)等の確認に関する記者発表の要旨について

ページID:0017151 更新日:2020年4月8日 印刷ページ表示

日時:令和2年4月6日(月曜日)15時00分~15時22分

場所:知事会議室

 

 

(知事)

 県内で新たに2名の新型コロナウイルスの感染者が確認されましたので公表させていただきます。今回で22人目、23人目の感染者でございますが、なお、この2人については新しい症例・事例ではなくて陽性が確認された方の濃厚接触者の関係でございます。
 その前に今後の公表について、ちょっとお話しさせていただきたいと思いますが、これまで1カ月以上の間、全ての事に関して私の方から逐一記者会見で公表させていただきましたが、どうも首都圏等感染拡大地域を中心に緊急事態宣言が一両日中に出されるような報道が続いておりまして、こうした事態への備えも必要になってまいりますので、今後は、既に発症した感染者とのつながりのない新たな感染事例が発生した場合は、今までどおり私が会見をさせていただきたいと思います。それから、集団感染など県民の皆さんの注目度も高く、広範にわたるような事例については、これまでどおり私の方で逐一ご報告をさせていただきたいと思います。それからもう一点は、県の方針変更や県民の皆さんに広く呼び掛ける中身がある場合、これも今までどおり私が会見で報告をさせていただくことにいたしますが、既存の発症者に関するもの、例えば、濃厚接触者は発表していますので、そこの陽性、陰性というような結果は事務的に記者発表を行うこととさせていただけたらと思いますのでよろしくお願いいたします。
 県内での連日の感染者の発生を踏まえた今後の備え、そして今申し上げた国の緊急事態宣言や経済対策等の動き、県内の社会経済への影響に対処するため、庁内での検討や指示をより細かく行っていくための方針変更でありまして、この点についてはご了解いただけたらというふうに思います。
 それでは感染者について説明をさせていただきます。
 まず感染が確認された方々に対しまして、本当に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。全員の皆さんのご快癒、元気になられることをお祈り申し上げます。
 毎度申し上げておりますが、結果につきましてはご本人へ連絡の上、今後の治療内容等を説明して保健所の調査への協力、それからプライバシーに配慮した公表にご理解をいただいておりますので、この内容について公表を行うものでございます。
 検査結果が判明したのは昨日、5日の夜19時ぐらいでございます。まず7事例目の関係者になります。(パネルの)赤いところです。松前町、それから砥部町にいる親族の方の実家があるということ、すなわち松前町、砥部町関係の感染者の方でございます。
 感染が新たに確認されたのは、60代男性1名、住所地は砥部町で職業は無職。この方は4月2日に陽性が確認されましたアメリカ在住の友人と接触した松前町のご夫婦の親族であり、既に陽性が確認された砥部町在住の女性のご家族でございます。すなわち、この砥部町ではこの方々とそれから松前町に住まわれていたご夫婦の0歳児のお子さんということになります。
 4月2日にPCR検査を行った際には陰性でありましたが、健康観察中の4月5日に発熱、倦怠(けんたい)感が生じましたので、再度PCR検査を行った結果、陽性と判定されました。
 これはもう既に陽性が確認されたご家族の方との接触によるものと考えられます。昨日の間に感染症指定医療機関に入院していただきまして、現在ご本人の症状は、熱も36度台まで下がりまして落ち着いています。4月2日以降、ずっと自宅待機をお願いし、実施していただいておりましたので、この方からの感染拡大の可能性は極めて低いというふうに考えております。
 次に、10例目の昨日発表させていただいた愛南町の関係の方であります。濃厚接触者である、ご自宅で共にされている方なんですが、50代男性1名でございます。住所地は愛南町、職業は自営業でございます。この方は昨日の陽性が確認された、愛南町在住の50代の女性の同居のご家族でありまして、昨日PCR検査を行った結果、陽性と判定されました。本日10時ぐらいに、感染症指定医療機関に既に入院済みでございます。現在咳などの症状はありますが軽症でございます。この2週間、町外には出ておられないということ、それから町内で仕事はされていたということは分かっておりますが、ご家族の一員の方が、高知県で(そちらの方と)接触されているというお話は昨日させていただきましたが、この(ご家族の)方は陰性でした。いろいろ調べていくと、今回陽性が判定されました男性の方は、高知には行っていないんですけども、高知県の方とこちらに来られて接触があったとも聞いておりまして、これは症状出る全然前の話なんですけども、詳しい行動歴はさらに調査して把握することといたしております。
 さっき申し上げましたように、同居のご家族、高知県に行き来のあった方については、昨日検査を行って陰性が確認されています。まだ(今回の事例は感染)ルートが分からないということなんですけども、今後の調査により新たな情報が判明した場合には、正確にお知らせしたいと考えております。なお、職場の方は自宅待機をしていただいております。
 症例等の発表事項は以上でありますが、あらためて県民の皆さんに呼び掛けをさせていただきたいと思います。ご案内のとおり首都圏での感染拡大は、抑制の兆しが見えません。正直に言って何度も申し上げましたけども、例えばこの愛媛県に来られたアメリカ在住の方は、こちらから(関係自治体に)お知らせしたんですが、症状が出てない間は一切何もされないということですから、その間にも可能性としてですね、もし陽性患者であった場合はどんどん広がっていくということも考えられますので、そういう状況も踏まえて、なかなか抑制の兆しが見えません。海外からの帰国者から首都圏等への感染が持ち込まれるケースもあるでしょうし、特に症状の軽い方などから、気付かないうちに地域社会で感染が広がっているのではなかろうかと考えられます。
 本県では現在、感染が確認された事例から、県内で広く感染が拡大している状況にはないということは説明してまいりました。それは根拠としては、外から持ち込まれたケースばかりでありますし、それが分かった時点で濃厚接触者に関しましては、症状が出ていようが出ていまいが全部検体の採取をお願いしまして、ご快諾をいただき、特に症例ごとに封じ込めるということを行っていますので、そういった観点から拡大している状況にはないと。かつ、こちらの医師等から要請のあった検査、これは(要請の)あったものは全部やるということでやっていますけれど、全部陰性でございますので、そういう意味では拡大している状況でないということを申し上げてきたんですけども、特に4月は首都圏・関西圏だけでなくさまざまな地域と人の行き来が盛んになる時期でございます。無症状や軽症の方が多く、発症していても分かりづらいのがこのウイルスの特色でございます。県民の皆さんには決して「愛媛は心配ない」「発症者が出ても感染が拡大してなさそうだから大丈夫だろう」と決して思わないでいただきたいということでございます。気を緩めることのないように、これはもう本当に個人個人が生活の中で、着実に必要な行動を取っていただくということなくして、抑えることができないということでございますので、この点くれぐれもよろしくお願い申し上げたいと思います
 このウイルスは日常生活の中で、幅広く拡散していく通常のインフルエンザ等と異なり、感染者の8割は別の人にうつしてはいませんが、一部の感染者からクラスター等により多くの人が感染しているということが国の専門家会議などで指摘をされています。県や医療機関・福祉施設では、感染者が近くにいるんではないだろうか、自分が感染した場合に広げることがないか、と非常に強い危機感を持って行動していただいております。県民の皆さんにもうがい・手洗い、頻繁な換気などの感染症予防とともに、密閉・密集・密接の三つの密は避けていただくような行動、特に混雑した場所には行かない、多人数で近くに集まり、大きな声で話をすることを控えるようにあらためて強くお願い申し上げたいと思います。そしてまた、首都圏等々、感染拡大地域への渡航等の、やむを得ない場合、どうしようもないケースあるかもしれませんが、可能な限り自粛をしていただくと。今まで出して来たメッセージ、ぜひ励行していただきますように、くれぐれもよろしくお願い申し上げたいと思います。
 最後に、県立南宇和高校の対応について、追加措置をご報告させていただきます。
 このたびの愛南町での感染確認に伴う県立南宇和高等学校でありますが、今回の感染は、現段階では一つの家族内に留まっていると考えられますことから、南宇和高校では、当初の予定どおり、4月8日水曜日から学校を再開することといたします。
 ただし、再開に当たり、三つの感染リスク管理や咳エチケット等の感染症対策、健康観察の徹底はもとより、始業式、入学式は、国歌・校歌などの斉唱や来賓祝辞は行わないことといたします。加えて、再開後は学年による分散登校の実施、音楽の授業における歌唱指導の中止、体育は屋外での指導を原則とし、体育館種目の指導は時期を遅らせるなど、できる限りの感染予防対策措置を講じた上で、教育活動を行うことといたします。
 また、部活動については生徒の安全確保を優先し、念のため、南宇和高校は本日4月6日月曜日から2週間程度のクラブ活動、部活動の休止措置を実施いたしました。その間に感染経路を特定されるなど感染拡大の恐れがないと判断されれば、2週間を待たず再開は検討したいと思いますが、今はその検討をする段階ではないということで、今日から部活動を中止しております。
今回の開校の判断は、4月17日まで休校措置とする愛南町内の小中学生とは対応は異なりますが、これは混乱しないように、先般、4月3日の記者会見で申し上げましたように、高校生の年代は小中学生と比較して、判断能力、それから自己管理能力が育ってきているという発達段階の違いに基づくものでございます。このことを十分ご理解いただき、各家庭においても感染予防に、引き続きご協力をいただきたいと思います。
なお、今後の感染状況を注視し、状況に変化があれば、速やかに対応の見直しを行ってまいります。以上です。

 

(南海放送)
 新たな感染者に関して、こちらはいずれも同居の家族ということか。以前、感染が判明している方の夫という表現でいいか。

 

(知事)
 同居家族です。

 

(テレビ愛媛)
 愛南町のケースで高知の方と接触していたということで、仕事関係とかで町内で接触した。

 

(知事)
 町内でお友達だとは思いますけれども分かりません、プライバシーの事なので。ただ、それぞれが発症してない段階なんですけど、そのあたりがちょっと経緯が分からないなと。もう一人のご家族の方の可能性というのは、昨日、可能性の一つとして指摘をしていたんですがこの方が陰性でありましたので、ちょっと今の段階でそれ以上のことが分からないということです。

 

(テレビ愛媛)
 これは可能性の一つ。

 

(知事)
 そうですね、可能性の一つ。

 

(愛媛新聞)
 町内で会われたのはいつ頃。

 

(知事)
 3月下旬。

 

(愛媛新聞)
 高知県の方、お一人という認識でよろしいか。

 

(八矢副知事)
 いえ。そこは言及していません。

 

(愛媛新聞)
 高知県の方、何名かと会食をしたということ。

 

(知事)
 少人数ではありますよね。

 

(テレビ愛媛)
 今のところ感染源は分からないと。

 

(知事)
 分からないです。

 

(南海放送)
 冒頭、国の緊急事態宣言の話があったが、明日、発令が宣言される予定だということだが、あらためて愛媛県の受け止めと、またこれを受けて、県民に役立てたいことがあれば。

 

(知事)
 正直言ってこの1カ月間ですね、皆さんもご案内のとおり外から持ち込まれているケースが続いていますので、やはり感染拡大地域をしっかりと封じ込めるという事なしに全国的な拡大を止めることはできないというふうに思います。そういう状況を受けておそらく、推測ですけども非常事態宣言も地域は限定されるんではなかろうかというふうに思いますが、それをやったとしても漏れはあると思いますので、県民の皆さんにおかれましては、どこから来るか分からないという状況にあるという前提で、緊張感を持ち続けていただきたいというふうに思ってます。ただ一方で、緊急事態宣言とは、多少拠点づくりのための強制的な使用であるとか強い要請であるとかいう権限は伴って、その権限が国から都道府県知事に移管されるということになりますけども、それをやったから劇的に空気は変わるかもしれませんが、中身は劇的に変わるものではないということでありますし、ここは落ち着いて対処する必要があると思ってます。それからもう一点は、既に愛媛県の場合は例えば国はこういう基準だということをそれはしっかり守りつつですね、例えば濃厚接触者内の検体提出であるとか、もう既に独自でどんどんやっていますので、この姿勢はもう既にやっているということで取り続けていきますので、その点については受け止めていただけたらというふうに思っています。

 

(南海放送)
 緊急事態宣言の出る前に疎開ではないが、感染拡大地域から元々愛媛出身の方がいったん、愛媛に戻ってくるという動きも見られる。専門家の中には、感染拡大リスクを広げる危険な行動だという話もあるが、知事はどのように考えているか。

 

(知事)
 そうですね。専門家の意見も間違いではないと思いますけども、それを抑制するというのは、なかなかできる事ではないので、そのために水際対策の必要性を先月からずっと言い続けてきて、少なくとも県民の皆さんに対するメッセージ、それから事業者等々、経済団体や各種団体へのメッセージ、それから主要駅、これはもう帰って来られる方も全部通りますから、空港にしろ、港にしろ、JRの特急停車駅にしろ、そこには全部注意喚起の手を打っているので、ぜひ帰って来ていただいても県民の皆さんにお願いしていることを、帰ってきた段階で実行に移していただくと、これはもうお願いするしかないんですけども、ぜひお守りいただきますようにお願いしたいと思ってます。

 

(愛媛新聞)
 連日、コロナの感染確認の発表が続いてるかと思うが、そのことについてはどうか。

 

(知事)
 そうですね、やっぱりきちんと事実をお知らせするのは大事だと思います。ただ一方で、これも繰り返し述べてきましたけれども、非常にきめ細かく対応してきたつもりですので、やっぱり人数だけに目を奪われずに、このボードが一番分かりやすいと思いますけれども、もう封じ込めにほぼ成功してる事例もどんどん出てきてますので、その中で人数を見ていただくという冷静な受け止めが大事だと思いますので、その点くれぐれも県民の皆さんには、よろしくお願い申し上げたいと思います。

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