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令和元年度「狂犬病および重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関する病原体保有状況調査について」

ページID:0017129 更新日:2022年2月2日 印刷ページ表示

 愛媛県動物由来感染症予防体制整備事業の一環として、令和元年度は狂犬病に関するモニタリング調査および、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関する病原体保有状況調査を実施しました。

はじめに

狂犬病

 ヒトが狂犬病に感染した犬、猫、アライグマなどに咬まれるなど、唾液中の狂犬病ウイルスが体内に侵入することにより感染します。

 ヒトを含むほ乳類が狂犬病を発症すると、神経症状や呼吸麻痺が現れ、ほぼ、100%死に至ります。狂犬病に感染した犬等に咬まれた後、すみやかに狂犬病ワクチンを複数回接種することで、発症を防ぐことができます。

 日本では、1957年を最後に、人も動物も国内での感染例はありませんが、今でも世界で毎年5万人以上の人が亡くなっており、日本に侵入する危険性が常に存在します。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

 重症熱性血小板減少症候群(以下、SFTS)は、主にウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染します。また、近年ではペットを介して人間に感染した事例も報告されています。

 ウイルスに感染後6日~2週間程度で発症し、発熱、頭痛、腹痛、下痢等の様々な症状を示しますが、重症化し、死亡することもあります。

調査および結果について

狂犬病に関するモニタリング調査の結果について

  • 調査対象疾病
    狂犬病(原因:狂犬病ウイルス)
  • 調査対象及び検体数
    愛媛県動物愛護センターに収容された犬6頭
  • 調査期間
    令和元年7月から同年8月まで
  • 結果
    6頭すべて、狂犬病ウイルス抗原は検出されませんでした。

SFTSに関する病原体保有状況調査の結果について

  • 調査対象疾病
    SFTS(原因:SFTSウイルス)
  • 調査対象及び検体数
    愛媛県動物愛護センターに収容された犬40頭、猫57頭
  • 調査機関
    令和元年6月から同年12月まで
  • 結果
    SFTSウイルスは検出されませんでした。

予防について

狂犬病の予防について

 日本への侵入を防ぐために、次のことを徹底しましょう。

  • お住まいの市町の窓口に飼い犬の登録をすること。
  • 年1回の狂犬病予防注射を飼い犬に受けさせること。
  • 鑑札と注射済票を飼い犬につけること。

SFTSの予防について

 SFTSから身を守るために、次のことに注意しましょう。

 マダニからの感染対策

肌の露出を避けの画像

  • マダニは森林や草地などに広く生息しています。
    立ち入る場合には、肌の露出を避け、防虫スプレーを襟、袖、裾などに噴霧しておきましょう。
    野山や農作業等から帰宅後は、上着等を家の外で脱ぎ、シャワーや入浴などでマダニに咬まれていないか確認しましょう。
  • 散歩中の犬等にマダニが付着して持ち帰ることがあります。
    散歩後はブラッシングするなど、定期的にマダニが付いていないか観察しましょう。
  • もしも人やペットにマダニが付着していた場合には、手でつぶしたり、無理に引き抜いたりせず、医療機関で処置しましょう。
    頭部が皮膚に残ったり、傷口にマダニの体液が付くことにより、SFTSウイルス感染のリスクが高まる場合があります。

 ペットからの感染対策

ペットの画像

  • ペットのマダニ感染予防をしましょう。かかりつけの動物病院に相談してください。(のみ薬や外用薬等のさまざまなマダニ予防薬があります。)
    また、発熱や食欲減退など、ペットの体調に異常を感じたら、早めに動物病院を受診しましょう。
  • 犬小屋等はいつも清潔にしましょう。
  • 餌の口移しなど、過剰な接触は避けましょう。
  • マダニの寄生やウイルス感染を防ぐため、猫は屋内で飼育しましょう。

 体に異常を感じたら

  • マダニに刺された後又は野山に出かけた後などに発熱などの症状が出たら、すみやかに医療機関を受診してください。
    マダニに咬まれた(又はその可能性がある)旨を医師に申し出てください。


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