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平成19年度「愛玩動物における動物由来感染症の実態調査結果について」
愛媛県動物愛護センターでは愛玩動物であるイヌやネコ等室内で飼育される機会が多く、その飼育・接触方法によってはこれら動物を介しての感染症が危惧され、毎年発生件数の多い食中毒菌であり、ヒトへの感染も報告されているサルモネラ属菌、カンピロバクター属菌、腸管出血性大腸菌について、保菌状況調査を実施したのでお知らせします。
1 病原菌分離状況(平成18年11月から平成19年12月)
種別 |
検査数 |
病原菌陽性数(陽性率%) |
||
---|---|---|---|---|
サルモネラ属菌 |
カンピロバクター属菌 |
腸管出血性大腸菌 |
||
イヌ |
78 |
0 |
14(17.9) |
0 |
27 |
0 |
0 |
0 |
|
36 |
0 |
4(11.1) |
0 |
|
141 |
0 |
18(12.8) |
0 |
|
ネコ |
43 |
0 |
2(4.7) |
0 |
16 |
0 |
0 |
0 |
|
69 |
0 |
1(1.4) |
0 |
|
128 |
0 |
3(2.3) |
0 |
2 この結果から動物からヒトへ感染する動物由来感染症を予防するためにも次のことに注意しましょう。
(1)過剰なふれあいは控えましょう
細菌やウィルスなどが動物の口の中やつめにいる場合があるので、口移しでエサを与えたり、スプーンや箸の共用はやめましょう。動物を布団に入れて寝ることも、濃厚に接触することになるので要注意です。
(2)動物に触ったら、必ず手を洗いましょう
知らないうちに唾液や粘膜にふれたり、傷口などに触ってしまうこともあるので、必ず手を洗いましょう。動物には病気を起こさなくても人には病気を起こす病原体があります。
(3)動物の身の回りは清潔にしましょう
飼っている動物はブラッシング、つめ切りなど、こまめに手入れをして清潔に保ちましょう。タオルや敷物、水槽などは細菌が増殖しやすいので、こまめな洗浄が必要です。
(4)糞尿は速やかに処理しましょう
糞が乾燥すると空中に漂い、吸い込みやすくなります。糞に直接ふれたり吸い込んだりしないよう気をつけ、早く処理しましょう。
(5)室内で鳥などを飼育するときは換気を心がけましょう。
(6)砂場や公園で遊んだら必ず手を洗いましょう。
動物が排泄を行いやすい砂場や公園は注意が必要です。特に子供の砂遊び、ガーデニングで草取りや土いじりした後は、十分に手を洗いましょう。また、糞を見つけたら速やかに処理しましょう。
「カンピロバクター」とは、どのような細菌でしょうか
カンピロバクター(ジェジュニ/コリ)は、食中毒をおこす病原菌です。
イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ハトなど動物の消化器内で、これら動物の糞便から検出されることがあります。カンピロバクターは本菌に汚染された食品、飲料水の摂取や、動物との接触によってヒトに感染します。