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海外からの帰国者が狂犬病を発症
厚生労働省は平成18年11月16日、フィリピンで犬に咬まれた男性が、国内で狂犬病を発症したと発表しました。国内で人での発症が確認されたのは36年ぶりとなります。
平成18年11月17日 男性 死亡 フィリピンで感染
平成18年12月7日 男性 死亡 フィリピンで感染
狂犬病とは
- 人や犬をはじめ、ほとんどの哺乳動物に感染する病気です。
- 感染した動物に咬まれるなどして、動物の唾液とともにウィルスが体に入ることで感染します。
- 発症後の有効な治療法はないとされ、死亡率はほぼ100%です。
- 日本では、昭和33年以降は発生していませんが、世界のほとんどの国では現在も死亡患者が出ている感染症です。
- 通常、人から人への感染はありません。
予防
飼い主の方へ
- 犬を飼っている人は、年1回の狂犬病予防注射が、義務づけられています。
- 狂犬病の浸入を防ぐためには、70%以上のワクチンの接種率が必要といわれています。平成17年度、愛媛県の狂犬病予防注射実施率は約60%です。狂犬病の浸入、蔓延を防ぐため、犬には必ず狂犬病予防注射を接種しましょう。
県民の皆様へ
- 海外旅行中は、むやみに犬や野生動物に触らないこと。
- 人も希望があれば、渡航前にワクチン接種を受けられます。
犬に咬まれたら
- 狂犬病を持っているおそれのある動物にかまれたら、まず充分に水洗いします。
- 次に、できるだけ早くに病院で診察を受けてください。
- 日本では、現在、動物での発生はありませんが、犬に咬まれた時は、保健所にご連絡ください。