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平成29年度「狂犬病及びジアルジア症について2」
愛媛県動物由来感染症予防体制整備事業の一環として、平成29年度は狂犬病に関するモニタリング調査および、ジアルジア症に関する基礎調査を実施しました。
はじめに
狂犬病
狂犬病に感染した犬、猫、アライグマなどに咬まれるなど、唾液中の狂犬病ウイルスが体内に侵入することにより感染します。
狂犬病を発症すると、神経症状や呼吸麻痺が現れ、ほぼ、100%助かりません。ただし、咬まれた後すぐ狂犬病ワクチンを接種することで、発症を防ぐことができます。
日本では、1957年を最後に、人も動物も国内での感染はありませんが、今でも世界で毎年5万人以上の人が亡くなっており、日本に侵入する危険性が常に存在します。
ジアルジア症
ジアルジア症の原因であるランブル鞭毛虫に汚染された食品や水を摂取することにより感染します。発症すると下痢性胃腸炎を起こしますが、感染しても発症しない場合もあります。ただし、無症状の感染者も病原体を便中に排出していることから感染源として注意が必要です。
また、様々な動物の消化管内に寄生しているため、特に人と近い距離にいるペットを原因とする感染が危惧されています。
調査および結果について
狂犬病に関するモニタリング調査結果について
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調査対象疾病
狂犬病(原因;狂犬病ウイルス) -
調査対象および検体数
愛媛県動物愛護センターに収容された犬6頭 -
調査期間
平成29年7月から平成29年9月まで -
結果
6頭すべて、狂犬病ウイルス抗原は検出されませんでした。
ジアルジア症に関する調査結果について
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調査対象疾病
ジアルジア症(主な原因;Giardia lamblia) -
調査対象および検体数
愛媛県動物愛護センターに収容された犬100頭 -
調査期間
平成29年7月から平成30年1月まで -
結果
1頭からジアルジア抗原が検出されました。
予防について
狂犬病の予防について
日本への侵入を防ぐために、次のことを徹底しましょう。
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お住まいの市町の窓口に飼い犬の登録をすること。
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年1回の狂犬病予防注射を飼い犬に受けさせること。
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鑑札と注射済票を飼い犬につけること。
ジアルジア症の予防について
動物からの感染を防ぐため、次のことに注意しましょう。
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ペットに口移しでえさを与えたり、食器の共用はやめましょう。
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ペットの糞便を適切に処理しましょう。
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動物に触ったら必ず手を洗いましょう。