ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 保健福祉部 地方機関 > 動物愛護センター > 平成26年度「狂犬病及びパスツレラ症について」

本文

平成26年度「狂犬病及びパスツレラ症について」

ページID:0016961 更新日:2021年4月12日 印刷ページ表示

 愛媛県動物由来感染症予防体制整備事業の一環として、平成26年度は狂犬病に関するモニタリング調査および、パスツレラ症に関する基礎調査を実施しました。

はじめに

狂犬病

 狂犬病に感染した犬、猫、アライグマなどに咬まれるなど、唾液中の狂犬病ウイルスが体内に侵入することにより感染します。

 狂犬病を発症すると、神経症状や呼吸麻痺が現れ、ほぼ、100%助かりません。ただし、咬まれた後すぐ狂犬病ワクチンを接種することで、発症を防ぐことができます。

 日本では、1957年を最後に、人も動物も国内での感染はありませんが、今でも世界で毎年5万人以上の人が亡くなっており、日本に侵入する危険性が常に存在します。

パスツレラ症

 パスツレラ菌に感染している犬、猫などに、咬まれたり、引掻かれたりした傷からの感染のほか、過剰なスキンシップなどで感染します。

 パスツレラ症を発症すると、受傷部位の腫れや、痛みや発熱がみられ、蜂窩織炎や骨髄炎をおこすこともあります。また、免疫機能が低下している人では、重症化して死亡することもあります。

調査および結果について

狂犬病に関するモニタリング調査結果について

  • 調査対象疾病

 狂犬病(原因;狂犬病ウイルス)

  • 調査対象および検体数

 愛媛県動物愛護センターに収容された犬18頭

  • 調査期間

 平成26年4月から平成26年12月まで

  • 結果

 18頭すべて、狂犬病ウイルス抗原は検出されませんでした。

パスツレラ症に関する調査結果について

  • 調査対象疾病

 パスツレラ属菌(主な原因;Pasteurella multocida

  • 調査対象および検体数

 愛媛県動物愛護センターに収容された犬20頭

  • 調査期間

 平成26年7月から平成26年10月まで

  • 結果

 検査した20頭のうち9頭の犬の口腔から、パスツレラ属菌が検出されました。

 1頭から複数の菌が検出されたものもあり、結果は次のとおりです。

 また、体表からは検出されませんでした。

 Pasteurella multocida  検出率 口腔内15%(3頭/20頭)、体表0%(0頭/20頭)

 Pasteurella canis 検出率 口腔内25%(5頭/20頭)、体表0%(0頭/20頭)

 Pasteurella stomatis 検出率 口腔内15%(3頭/20頭)、体表0%(0頭/20頭)

 Pasteurella dagmatis 検出率 口腔内5%(1頭/20頭)、体表0%(0頭/20頭)

予防について

狂犬病の予防について

 日本への侵入を防ぐために、次のことを徹底しましょう。

  • お住まいの市町の窓口に飼い犬の登録をすること
  • 年1回の狂犬病予防注射を飼い犬に受けさせること
  • 鑑札と注射済票を飼い犬につけること

パスツレラ症の予防について

 免疫機能が低下している人や、小さなお子さんは、動物との過剰な接触は避けましょう。

 万が一、犬、猫に咬まれたり、引掻かれたりした場合は、必ず消毒を徹底し、感染の可能性があれば医師に相談しましょう。


AIが質問にお答えします<外部リンク>