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愛顔のえひめ(令和4年12月号)
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地震・津波に備えよう
12月21日(水曜日)は「えひめ防災の日」
「自分の命は自分で守る」が基本 津波は″逃げるが勝ち”と心得て!
発生確率が高まっている大地震に備えていますか?
今後30年以内に発生する確率が70~80%とされている南海トラフ地震は、愛媛県地震被害想定調査によると、マグニチュード9.0クラスの巨大地震となり、県内でも最大震度7、死者数約1万6000人(うち、約半数が津波による死者)にものぼる可能性が想定されています。皆さん、備えは万全でしょうか?
12月21日(水曜日)は「えひめ防災の日」、17日(土曜日)~23日(金曜日)は「えひめ防災週間」。この機会に、身の回りの防災について考えてみましょう。
地震は突然襲ってくるもの。防災グッズや備蓄品はもちろん、「心の準備」も必要です。
津波から“逃げる”ために、今から心の準備を
愛媛県でも特に危惧されるのが津波。宇和海沿岸だけではなく、瀬戸内海沿岸も津波の危険性がありますので、今一度、市町の防災マップ等で自宅や職場、学校などの危険度を調べてみましょう。
自分や家族を守るための基本行動は、とにかく津波から“逃げる”こと。まずは避難場所とルートをチェックしておくことが大切。そして、地域で実施する避難訓練などにも積極的に参加を。これで「心の準備」も万全です。
ハザードマップポータルサイト(国土交通省)<外部リンク>
今こそ覚えておきたい「津波避難の心得」
津波→高い場所へ避難
昭和21年12月21日に起こった「昭和南海地震」では、瀬戸内海側でも家屋倒壊による死者が発生し、地盤沈下で広範囲に浸水被害が及んだとの記録が残っています。特に津波は到達予測が数時間後でも、それ以前の浸水で移動できなくなる場合があるため、余裕があると思ってはいけません。すぐ高いところへ逃げてください!
そのためには、平常時から「津波避難の心得」を心に留めておきたいもの。家族や地域の皆さんで共有し、今後の避難訓練などに役立ててください。
TOPICS-1:「シェイクアウトえひめ」にもチャレンジ!
県下一斉に開始する地震防災訓練。自宅・学校・職場など、どこでも参加可能!
- 実施日:12月19日(月曜日)11時00分~(1分間程度)
※12月23日(金曜日)までなら、いつでも実施可能 - 参加方法:下記サイトから参加登録
TOPICS-2:定期的なチェックに役立てましょう。
- 問い合わせ:防災危機管理課
- 電話:089-912-2335
地震・津波は防げなくとも被害を小さくすることは可能です
[注目ビト]
宇和島市連合自治会 会長
宇和島市自主防災組織連絡協議会 会長
防災士
宮本 直明(みやもと なおあき)さん
「防災士」は、日本防災士機構による認証資格。「自助」「共助」「協働」を原則とし、地域社会のさまざまな場で防災力を高める活動を行うため、十分な意識と一定の知識・技能を修得しています。宮本さんが担当する宇和島市明倫校区は、津波の際に来村川の氾濫が危険視されており、長堀の高台にある三島神社が避難場所に。宇和島市のネットワークを活かし、天満1区自主防災会会長の上田眞砂寛さんとともに避難ルートを定期的にチェックしています。
いざそのとき、身を守る
行動は日頃の訓練から
私が防災士の資格を取得したのは、地元の明倫校区が津波に対して安全ではないと知り、「自分が防災の先頭に立とう」と考えたから。取得後は、地元の方々へ防災・減災のための説明会や行動訓練を実施するほか、避難訓練の計画立案、備蓄倉庫の設置、防災備品の新規購入とその管理や更新、避難路の整備などを行っています。また、宇和島市自主防災組織連絡協議会の会長として、他の防災士のレベルアップを図ることも大切な活動の一つとしています。
確かに自然災害は防げませんが、備えを万全にし、日頃から訓練を重ねておくことで被害を最小限に抑えることは可能。備えに「遅すぎた」はあっても、「早すぎる」はありません。自治会や行政は予算があり、そのなかで精一杯努力することは必要ですが(共助・公助)、ご家庭で非常用持出品を準備することはすぐできます(自助)。地震・津波が来たとき、自分ならばどう避難するかをシミュレーションし、家族で、地域でどう行動すべきかを思い描きながら訓練を行っておくことが大切です。
- 問い合わせ:防災危機管理課
- 電話:089-912-2335