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愛顔のえひめ(令和4年11月号)
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子育てに困っても…一人で悩まなくていいんです
11月は児童虐待防止推進月間
子どもの愛顔を守るために私たちにできることがあります
子育ての悩みは市町窓口や児童相談所が受け止める
身体的・心理的・性的虐待、ネグレクト(養育の拒否・怠慢)など、後を絶たない子どもたちへの痛ましい虐待事件。要因の一つに「しつけのため」という考えがあります。しかし「しつけ」と「体罰」はまったく異なるもの。しつけは子どもをサポートして社会性を育む行為ですが、体罰は子どもの身体に何らかの苦痛を引き起こし、不快感を意図的にもたらす行為。子どもの権利侵害にあたるとして法律で禁止されています。ではなぜ、子どもに体罰等をしてしまう大人がいるのでしょうか。言うことを聞いてくれない、接し方が分からない…大人も不安な心があり、大変さを一人で抱え込んでしまっていることが考えられます。だからといって、子どもに体罰等を与えることは許されません。
子育てで困ったことがあっても、一人で悩まないで。児童相談所や市町の子育て支援窓口がサポートします。
地域で育児を支える社会に児童虐待はみんなで防ごう
児童虐待は社会全体で解決すべき問題です。「近所のあの子、最近おかしい」と思ったら、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」へすぐにお電話を。あなたの電話で守れる子どもの命があります。
国内で児童虐待による死亡事例は年間70件※1を超えている
※1…子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第18次報告)
体罰等によらない子育てのために
子育て中の方へ温かな関係を築くための工夫のポイント
(1)子どもの気持ちや考えに耳を傾ける
(2)「言うことを聞かない」にもいろいろある
(3)子どもの成長・発達によっても異なることがある
(4)子どもの状況に応じて、身のまわりの環境を整える
(5)注意の方向を変えるなど、ヤル気に働きかけてみる
(6)肯定文で分かりやすく、ときには一緒に、お手本に
(7)良いこと、できていることを具体的に褒める
(8)保護者自身の工夫ポイント
- 子育てにストレスはつきもの。否定的な感情が生じたときは、まずはその気持ちを認めることが大切。
- 周囲の力を借りると解決することも。勇気をもってSOSを出すことで、気づけなかった支援やサービスに出会えたりします。
近所にお住まいの方へ 子どもや保護者のこんなサイン、気づいたことはありませんか?
[子どものサイン]
- いつも子どもの泣き叫ぶ声や保護者の怒鳴り声がする
- 不自然な傷や打撲のあとがある
- 衣類やからだがいつも汚れている
- 表情が乏しい、活気がない
- 夜遅くまで一人で遊んでいる
[保護者のサイン]
- 地域などと交流が少なく孤立している
- 小さい子どもを家においたまま外出している
- 子どもの養育に関して拒否的、無関心である
厚生労働省HPも参考に!
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/index.html<外部リンク>
″子どもとしての時間″を奪われた「ヤングケアラー」を知ってください
周囲が気づいて声をかけ、孤立させない社会を目指す
「ヤングケアラー」についてご存知ですか? 本来、大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている18才未満の子どものことです。家族の手伝いや手助けをするのは、ごく普通のことと思うかもしれません。しかしヤングケアラーは勉強に励んだり、友人と語り合ったりするなどの“子どもとしての時間”と引き換えに、家事や家族の世話をしていることがあります。
まずは周囲の大人が気づき、手を差し伸べる必要があります。お気づきの点がありましたら、ヤングケアラーに関する相談窓口へご相談ください。
ヤングケアラーとは...例えばこんな子どもたち
- 家族に代わり、幼いまたは障がいや病気のあるきょうだいの世話をしている
- 家計を支えるために労働をして、障がいや病気のある家族を助けている
- 障がいや病気のある家族に代わり、家事をしている
- アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している
- 障がいや病気のある家族の身のまわりの世話や看病をしている...etc.
TOPICS-1:えひめの子育てを応援!
子育て応援サイト「きらきらナビ」
県が提供する愛顔の子育て応援アプリ。婚活から妊活、妊娠、子育てまでライフステージに応じた最新情報や施設情報などを発信。アプリ版もあり、ダウンロード無料。
きらきらナビはこちら<外部リンク>
愛顔わくわくフェスタ in 吉田 平成30年7月豪雨の被災地において、職業体験や遊具体験など、子どもたちが日頃から抱いている夢を実現するイベントを開催。
- 日時:11月12日(土曜日)・13日(日曜日)13時00分~16時00分(13日は10時00分~)(予定)
- 対象者:被災地の園児、児童、生徒およびその家族等
- 料金:参加無料
- 開催場所:吉田伊達広場、吉田公民館(宇和島市吉田町)
TOPICS-2:保育士資格をお持ちの方へ、もう一度保育の現場に生かしませんか?
県保育士、保育所支援センター
保育士資格を持ちながら保育所などに勤務していない「潜在保育士」の方で、「もう一度、保育の現場に戻りたい」「子どもたちの笑顔を見たい」と思った方、ぜひご相談ください。
こんなサポートを行っています
- 保育所などへの再就職に関する相談
- 保育士の勤務内容に関する相談
- 保育所などの募集・採用に関する情報提供 など
詳細はこちら
愛媛県保育士・保育所支援センター<外部リンク>
- 問い合わせ:県保育士・保育所支援センター(松山市持田町3-8-15 県総合社会福祉会館2F)
- 電話:089-921-5344
地域で力を合わせ、子育てしやすい愛媛を目指しましょう!
[注目ビト]
愛媛県福祉総合支援センター 児童福祉司
茂本 将平(しげもと しょうへい)さん
「児童福祉司」とは、虐待や障がい、家庭内のしつけなど、子どもや保護者などから寄せられるさまざまな相談に対応する児童相談所の職員のこと。必要に応じて調査や援助を行い、問題解決に向けてサポートを行っています。茂本さんは「相談に来られる方に対しては、時間をかけ、お話をしっかりと傾聴し、支援できる児童福祉司になりたいと思っています」と話します。
あなたは一人じゃない
気軽に相談に来てください
昨年度の愛媛県における18歳未満人口1,000人あたりの児童虐待対応件数は3.43件で全国23位と平均的な順位ではありますが、愛媛県を含め全国的に相談件数は年々増えている状況。「何度言っても言うことを聞いてくれない」「子どもとどう接すればいいかわからない」など、虐待してしまう理由はさまざまですが、いずれも「相談できる人がいない」という孤独感が根本にあるのではないかと感じています。
私たち児童福祉司は子育てに悩むあなたの味方。児童相談所や市町窓口へ気軽に来て、心に溜め込んでいるものを話してください。あなたは一人ではありません。私たちはあなたと、あなたの子どもを守るため、話をたくさんお聴きしたいと思っています。そして市町や学校、幼稚園・保育所、警察等と一緒に支援させてください。また近所の方は「あの子、心配だな」と気づいたことがあれば、迷わず児童相談所虐待対応ダイヤル「189」へ連絡を。子どもは地域の宝。みんなで力を合わせ、子育て県えひめを目指しましょう!
- 問い合わせ:子育て支援課
- 電話:089-912-2410