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愛顔のえひめ(令和4年6月号)
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愛媛は生活習慣病の危険注意報発令中!!
愛媛県は「健康寿命」を延ばす取り組みをすすめています!
県民の健康寿命は全国ワースト男性が2位、女性が4位!
みなさんは「健康寿命」って知っていますか? 健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。温暖な気候に恵まれ、のんびり暮らしているイメージのある愛媛県民ですが、令和元年の厚生労働省の調査では、県民の健康寿命は、男性が71・50歳で全国ワースト2位、女性は74・58歳で、ワースト4位! 令和2年の人口動態統計では、心疾患と脳血管疾患を合わせた死亡原因の割合は26%で、がんの25%を超えています。
なかでも心疾患の死亡率は全国2位と高く、全国より高い水準で推移。自分は働く世代、まだ大丈夫と思ったら大間違い。今、不摂生な生活習慣を続けていると、将来しっぺ返しを食らうことになりかねませんので、健康への取り組みは待ったなしの状況です。
生涯にわたって安心して元気に活躍できる愛媛県を目指して
県では、県民の健康寿命の延伸などを目指し、総合的な対策を推進するため、「愛媛県循環器病対策推進計画」を策定。循環器病の予防や正しい知識の普及啓発、保健・医療・福祉サービスの提供体制の充実を図ります。6月は各種健康月間。循環器病の発症につながる高血圧や糖尿病など、生活習慣病の予防に努めましょう。
血圧を上げない食生活を心がけよう!
高血圧の状態が続くと、血管や心臓に負担がかかり、自覚症状がなくても動脈硬化が進みます!
薄味を心がけ塩分を減らそう!
1日の塩分摂取量の目標(20歳以上)…8g未満
例えば、ラーメン1食の塩分量はスープを全部飲むと6~8g! 麺類のときはスープを残しましょう。
野菜を毎食しっかり食べよう!
1日に必要な野菜の摂取量(20歳以上)…350g
あと1皿(約70g)の野菜料理をプラスして、バランスのよい食事を心がけましょう。
夏におすすめのレシピを紹介!
たっぷり野菜のラタトゥイユ風!
【材料(4人分)】
たまねぎ…1個(200g)
セロリ…1本(60g)
⻩パプリカ…1個(150g)
ズッキーニ…1本(170g)
なす…1本(150g)
にんにく…1かけ(7g)
オリーブオイル…大さじ1
カットトマト缶…1缶(400g)
顆粒コンソメ…小さじ2
塩…少々(0.5g)
こしょう…少々(0.3g)
【つくり方】
(1)にんにくはみじん切りにする。たまねぎ、セロリは1cm角に切る。
(2)パプリカは1.5cm角に、ズッキーニとなすは1cm幅のいちょう切りにする。
(3)フライパンにオリーブオイルをひき、(1)(2)を順に⼊れ炒める。
(4)トマト缶とコンソメを加え、じっくり15〜20分程度煮込む。
(5)塩、こしょうで味を調え、皿に盛りつける。
実は「歯」が健康のカギを握っていた!毎日の歯みがき+プロのケアが基本
歯を失う原因の第1位である「歯周病」は万病のもと
皆さんは毎日きちんと「歯」のケアをしていますか? 歯の病気で特に注意したいのが「歯周病」。歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)にたまったプラーク(歯垢)のなかの歯周病菌が歯ぐきに炎症を引き起こし、歯が抜けてしまう病気です。不十分な歯みがきや不規則な食生活などが原因であり、特に喫煙者は3~8倍もかかりやすいそう。
歯周病の怖いところは、気づかないうちに症状が進んでしまうことと、「万病のもと」であること。糖尿病や心臓病、肺炎、認知症、動脈硬化、骨粗しょう症、早産・低体重児出産など、さまざまな影響があるといわれています。
歯周病の予防には、毎日の歯みがきと歯間部清掃用器具(デンタルフロス、歯間ブラシ)を使った歯のすき間ケアを基本とし、歯科医院でプロのケアも定期的に受けることが大切。左記の「歯周病チェック」をやってみて、気になる症状があれば、すぐに歯科医院へ。
TOPICS-1:歯科衛生士を県内事業所へ無料で派遣します!
健康づくりの一環として、事業所で従業員の口腔ケアに取り組んでみませんか? 実施内容は可能な限り事業所の要望に応じます。事前にご相談ください。
実施内容例 ※歯科医師による検診や診察、治療等は行えません。
- 従業員を対象とした歯と口腔の健康セミナー(Web対応も可能)
- 従業員の歯科相談
- 衛生委員会などでの歯と口腔の健康づくりに関する講話
- 事業所健診の場などでの口腔チェックブース(口臭チェック、歯周病チェックなど)の設置
TOPICS-2:6月は各種健康月間
健康について、いろんな情報が発信されます。正しく知って、健康づくりに取り組みましょう!
5月31日(火曜日)~6月6日(月曜日) 禁煙週間
6月1日(水曜日)~30日(木曜日) 食育月間
6月4日(土曜日)~10日(金曜日) 歯と口の健康週間
健康な歯と口で毎日をイキイキと過ごしましょう!
[注目ビト]
一般社団法人 愛媛県歯科衛生士会 会長
川上 三紀(かわかみ みき)さん
右から、川上三紀会長、西村眞由美副会長、松浦あずさ専務、平岡恭子副会長。働く世代の歯と口腔の健康づくりを推進するため、県と愛媛県歯科衛生士会が連携し、令和3年度より県内の事業所へ歯科衛生士を無料で派遣。歯と口の健康から経営を応援する取り組みを行っています。
働く世代の身体の元気は口腔の健康づくりから始まる
働く世代の皆さん、歯みがきをしていれば、お口のなかは健康と思っていませんか? それは20年以上も昔の話。歯みがきのみでは6割しかプラーク(歯垢)が取れません。むし歯はもちろん、本当に恐ろしいのは、気づかないうちに進んでしまう歯ぐきの病気「歯周病」です。平成28年に厚生労働省が行った調査によると、40歳以上で歯周病の人の割合は4割を超えているそう。歯を失うだけではなく、糖尿病や心臓病、脳梗塞、肺炎など身体の病気に影響を及ぼし、最近の研究では認知症も関係しているといわれています。
口腔ケアは歯周病、ひいては生活習慣病の予防にもつながると考え、私たち歯科衛生士会は県内の事業所へ歯科衛生士を無料で派遣しています。利用者から「歯みがきだけでは不十分。デンタルフロスや歯間ブラシも使いたい」「歯周病が他の病気にも密接につながっていることが理解できた」等の声も。身体の健康はお口の健康づくりから。まずは事業所のなかで関心を持っていただき、家庭にも広がればと思います。
- 問い合わせ:健康増進課
- 電話:089-912-2401