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新型コロナウイルス感染症に関する記者会見の要旨について
日時:令和2年3月3日(火曜日)17時00分~17時24分
場所:知事会議室
【記者配布資料】
- 小・中・高校及び特別支援学校の一斉臨時休業に伴う子どもたちへの支援について[PDFファイル/173KB]
- 新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中小企業者等への支援について[PDFファイル/146KB]
(知事)
非常に県民の皆さんも情報をしっかりと出すことを望まれてると思いますので、今日も臨時で記者会見をさせていただきますこと、ご理解いただきたいというふうに思います。
まず、新型コロナウイルスの検査状況について、発表させていただきたいと思います。昨日、県内で初めての新型コロナウイルスの感染者が確認された一方で、感染者のご家族2名および職場の同僚23名の検査結果は全て発症もなく、陰性であったという発表をさせていただきました。今回、その他に職場等で感染者と接触のあった方や感染者とは全く別、どうだろうかという心配された方、お医者さんからの要請を受けて検査を行ったその他の方が、その後合計11名いらっしゃいましたけれども、この検査を行わせていただきました。11名でございます。全員陰性の結果が出たことをお知らせさせていただきたいと思います。ここでですね、皆さんにもぜひ、時系列的に確認していただきたいのは、発症は誰もされていないんですね、これは陽性反応が出たご本人も発症はされていないということ。それから、陽性反応が出た方については、すでに病院に入院をされているということ。結果が出て速やかにその日のうちに入院をされているということ。そして、その他の接触のあったと思われる方については、今分かってる範囲、全員、検体を提供いただきまして、全員が発症もなく陰性の反応が出たということ。そして、念のため、この職場の関係者、ご家族には2週間、自宅で(待機)というふうな依頼をしておりまして、全員が承諾いただいていますのでしっかりとした対応がなされているということ。ここをまず確認していただきたいと思います。
そして、ここで言えることは、本当にまだつまびらかには分析されてませんけれども、感染力というか、これは個人個人濃淡があって、一緒に住まわれた方も感染されてませんから、感染力は非常に弱い段階で、発症もされてないということ。県外にも行かれて飛行機にも乗り、バスにも乗ってはいるんですが、その道中は全てマスクをされていたということは確認が取れていますので、この全ての状況を受け止めていただきまして、冷静に対応していただけたらというふうに思います。ぜひそのことを、単発で捉えるとなんか不安感が増幅してしまいますけども、今申し上げたようなことをトータルで受け止めていただいたら幸いでございます。
この結果、今の段階では、これまでの検査の累計が71件になります。うち1件が入院されているご本人。それ以外は全て陰性ということになります。この他にもう1件だけ、昨日も同じようにちょっと絶対に陰性だと判断しきれないっていうものについては検体については、確認検査に回してますけども、現在確認検査を同様に行っているものが1件ございます。この結果はもうしばらく、(検査の)時間が12時間必要なので、結果が出次第お知らせをしたいと思います。
銀行の関係者の皆さんも2週間の自宅待機、それからテレワークで対応するということで決められているということでございました。なお、昨日の会見の中で濃厚接触者という表現がありましたけども、ちょっと正しく情報をお伝えします。確かに濃厚に、一緒に住まわれてますから、接触はしてるんですが、国の基準で定められている濃厚接触者というのは、発病が条件になっているそうで、患者が発病した日以降に長時間の接触があったものと決めているそうなので、昨日発表した方との接触者については、この濃厚接触者には当たらないということでございます。ただ、県が独自に検査した方は、県民の皆さんの安心のために、自発的に検体の提供を全員ご協力いただきまして、陰性が確認されたものでございますので、その点ご理解いただきたいと思います。
現在、愛媛県内では原因なく不特定多数の方が発症している状況は確認されていません。何度も申し上げておりますけども、県民の皆さんには冷静に対処していただけたら幸いでございます。今回陽性になった方も、自覚症状はなく、愛媛の地で皆さんと同じように普通の生活をし、仕事を行ってきた方でございます。また、ダイヤモンドプリンセスに乗船された方々も同様でございます。ご家族や同僚の方も全く同じです。新型ウイルスについては、今なお不明なことも多く、念のために、全ての関係者の方々に14日間の健康観察にご協力をいただいておりますので、もし何かあった場合は速やかに私の方から公表させていただきたいと思います。ただ一方で、こうした方々に対する心無い言葉が向けられているということも聞いております。未知のウイルスで、姿が見えず、恐れる気持ちは誰しもあろうかと思いますけれども、こうした方々やその関係者を人の輪や地域社会から遠ざけるようなことはぜひしないでいただきたい。むしろ大変だったねって声をかけていただけないだろうか、これはお願いでございます。
大切なのは昨日申し上げた五つの個人個人の、あるいは関係する方々の対応でありまして、基本的な感染症対策と正しい情報に基づく冷静な行動と、それから高齢者施設や医療機関への訪問面会の自粛。また、イベントの中止、延期、縮小。それからテレワーク時差出勤、休暇取得への配慮。もうこの5点でございますので、そちらに集中していただけたら幸いに思っております。
1年半前に私たち西日本豪雨災害に見舞われましたけれども、その時に学んだのが人の絆の強さであり、大切さです。ウイルスを過度に恐れて地域で共に生きる方々を攻撃したり、排斥したり、傷つけるんではなく、むしろ他人を思いやって、みんなで手を取り合ってこの不安と危機に対処していくのが大事ではなかろうかと思いますので、愛媛県力を全員でともにですね、力を合わせて見せることができればと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。以上が検査関係の情報でございます。
次に、県でできることは限られてはいますけれども、独自の対策をこの段階で打てるものは全て打つという観点で、また、今から発表するだけで終わりではありません。今後もですね、今いろいろな検討してますので、随時決まったら発表していきますけども、今日現在で決めた事について、独自対策を発表させていただきたいと思います。
まず教育関係でございます。すでに一部地域、これは愛南町、宇和島市、新居浜市、久万高原町、ここでは学校の臨時休業が行われておりますが、県下全域では、明日から臨時休業が実施されます。これに対する手当として、次の支援を行うことといたしました。
まず、学校における子どもたちの居場所づくりでございます。主に小学校低学年を対象に、学校に受け入れ、そして教職員が見守る中で、県立高校も含めて、学校の空き教室での自習、校庭や体育館を開放した活動を実施いたします。
次に特別支援学校では、各家庭で児童生徒が安全に過ごせる場所の確保が困難な場合は、スクールバスの運行や、学校看護師によるケア、寄宿舎の開所など学校での受け入れを柔軟に対応させていただきます。
三つ目は、児童生徒の心のケアを図るため、スクールカウンセラー等が、臨時休業中も勤務して、相談に対応させていただくことといたします。
四つ目、放課後子ども教室については、ニーズに応じて、教員の協力も得ながら、開設時間や日数を拡充して実施いたします。
教育関係の二つ目でございます。これは学習生活支援ですが、まず一つ目は、学校の空き教室を活用しまして、地元大学生を講師として、希望する小中学生に対する学習支援を実施いたします。一応、県下全域で行いますけれども、もうすでに大学生とは話し合いを始めております。大学生の都合や確保される人数もまだこの段階で決まってませんので、できる限り県下全域、ニーズがあるところでは実施させていただきたいと思いますが、大学生の状況によっては、ちょっとこの段階でどうなるかはまだ分かりません。調整が必要でございます。ニーズがあって、調整ができたところについては、小中学校を通じて、保護者に連絡をさせていただきます。
二つ目は、市町立図書館の移動図書を、管内の小中学校に貸し出しまして、教員が家庭訪問をして図書を提供いたします。図書館未設置市町については、県立図書館の移動図書を活用いたします。
三つ目のポイントは、学校給食の中止に伴う関係者への支援でございます。第一点は、貧困家庭、これは要保護、準要保護の児童生徒につきましては、臨時休業中の昼食代として給食代相当額を補助させていただきます。二つ目は、食材納入事業者が、給食中止に伴い廃棄せざるを得なくなった給食用食材の損失や共同調達を行う愛媛県学校給食会の損失に対する補填については、現行、損失状況等を調査中でありますが、これを踏まえて対応を行うことを決定させていただきます。調査中ですので、確定次第またお知らせをさせていただきたいと思います。以上が、教育関係の独自対策でございます。
県独自の対策の二つ目は中小企業の支援でございます。もちろん経済対策については国が何らかの手を打つとは思いますが、県の財政には限りはありますけども、その中でできることを速やかに実施いたします。新型コロナウイルスによる経済への影響が出始めておりますので、何としても一時的なものとすべく対策を打ってまいります。
昨日、イベントのキャンセルに伴う県有施設の使用料は徴収しない、前納金も還付することを発表させていただきましたが、中小企業を支援するためには、他にも何らかの手当ができないかと検討いたしまして、公表させていただきます。まず、多くの中小企業者が、当然なんですけども、売り上げ減少に見舞われておりますので、県単独による資金繰りや雇用維持等に対する支援策として二つのことを行います。
一つ目としては、緊急経済対策特別支援資金でございます。その一つ、この点については、まず要件緩和を行います。通常は前3か月の売り上げが3%以上落ちた時に対象になるんですが、この状況でございますので、1か月で3%減少した時も適用するというふうな要件緩和です。もう一つは、融資利率は通常1.65%ですけれども、現行制度上の最低の率が1.5%なので1.5%を適用させていただきます。
次に二つ目でありますが、緊急地域雇用維持助成金に関してでございます。国の雇用調整助成金の上乗せ助成を行う地域は、南予全市町、久万高原町、砥部町、ここに限定をされていますが、これを県下全域に広げさせていただきます。この対応は、西日本豪雨災害の時と同様でございます。
当面は既定予算を弾力的に活用することで対応しますが、必要があれば予備費も活用したいと思います。なお、国においても、セーフティネット保証の拡大を決定したという連絡が入ってますので、こちらは記者会見後、担当の方から説明をさせていただきたいと思います。私からは県独自の対策をお話しさせていただきます。
県独自の対策の三つ目でございます。コールセンターの設置でございます。県民の方々からの問い合わせに対応する専用のコールセンターを設置しまして、相談体制の強化を図らせていただきます。すぐに設置のための手続きを開始しまして、開設後あらためて記者クラブの皆さんにお知らせをさせていただきたいと思います。
以上、教育、中小企業の件、それからその他の県独自の対策について発表させていただきます。以上です。
(あいテレビ)
最初の、11人陰性が確認されたということだが、このうち当該職員に接触された方というのは何人いるのか。
(知事)
ちょっと今ですね、先ほど申し上げましたように、誰だ誰だ誰だみたいな状況が発生しているようなので。検体提出って全然義務でもなんでもなくて、本当にこちらから念のため、安全確保のためお願いしたいということで、ただ今そういう状況なので怖いなっていう思いを持たれている方もいらっしゃったように聞いています。今確認できている人は全員入っていますので、11人の中にいらっしゃるということでご勘弁いただきたいと思います。
(あいテレビ)
他の方っていうのは、どういう方だったのか。
(知事)
他の保健所から。例えば東予であるとか、中予とか。
(あいテレビ)
71件、確認検査されたということだが、71件のうち、1人がまだ検査待ちということか。
(知事)
そうです。これは、この今回の件とは全く別のケースです。
(愛媛新聞)
その1人の確認検査中の方は、最初の検査では完全に陰性とは言い切れないというような感じだったのか、それとも陽性と出たのか。
(知事)
昨日、行員の2人の方が陰性だと言い切れない、陽性でもなさそうだというお話させていただきましたけれども、同様のケースです。
(愛媛新聞)
学校での対応は全20市町での対応。
(知事)
はい。
(テレビ愛媛)
先ほど専用のコールセンターという話だったが、具体的にどういった方が対応を。
(知事)
これは、実はもう経験のある方が、民間の会社にありますので、ちょっとこういう突発的な話なので、随意契約で、経験があるということなので、その会社にお願いしようかと思っています。
(テレビ愛媛)
一般の方からの問い合わせ。
(知事)
一般からの。
(NHK)
中小企業への支援策に関して、知事の受け止めは。
(知事)
先ほど申し上げましたように、県民の皆さんの不安を解消するためにも、それから対処だけでなく、前に申し上げたように、いろんな状況の中でひずみとかハレーションが起こりますから。可能な限り県のレベルでできることは速やかにやるというふうなことで、対処しているつもりなので。今日の段階でできるのは、ここまでのアイデアだったんですけども、今後とも何かできることがあれば、今もさらに全庁でアイデアを考えるように指示を出していますので、何か出てきたら、効果的だなと思うことについては、もう積極的にやっていきたいなと思ってます。
(NHK)
経済への影響もあると思うが、こういう政策によって、経済への打撃を抑えたいという思いもあるのか。
(知事)
はい、もちろんそうです。
(NHK)
できればご自身のお言葉で。
(知事)
本当に未知なるウイルスの問題に全国が直面しているわけなんですけども。そうは言ってもですね、日々の経済活動、それは人々の生活にも直結しますので、しっかりと行なっていかなければならないんだけども、なかなか人の動き等も含めて厳しい状況が生まれているのは、全国同じような環境だと思いますので。今、大きな対策は大きな財源を持っている国に頼るしかないんですけども、それでも県でできることはあるんじゃないかというふうに思いますので、企業の皆さん、経営者の皆さんもですね、精いっぱいのことはやるというメッセージを受け止めていただけたらと、少しでも頑張ろうという気持ちになっていただけたらというふうに思っています。
(南海放送)
確認だが、陽性だった女性は今も容態は変わっていないと。
(知事)
全然変わっていないです。愛媛県で、その女性も含めて、この女性の関係の検体のご協力をいただいた方は全員、発症・症状なしです。ただ、その他の一般の方々、お医者さん経由で来てる方はちょっと熱が出ている、心配なんだけどとか、そういう方はいらっしゃいますけど、この段階ではお一人の確認を除いてこちらも全員陰性が確認できています。
(愛媛新聞)
子どもたちを学校で受け入れるのであれば、徹底した予防対策が必要かと思うが、そのあたりはどのように考えているのか。
(知事)
これだけの問題が起こっていますから、学校現場での取り組みが主になりますけれど、それぞれの学校で、しっかりと対応しながら進めていきたいと思っています。
(愛媛新聞)
具体的に予防対策に当たるのは、教員の先生とかが当たると思うが、そのあたり県としてどのような、勝手な想像だがマスクを送ったりとか。
(知事)
そうですね、マスクであるとか、例えば学校に来た子どもたちは定期的に手洗いうがいを励行してもらうとか、あるいはアルコール消毒してもらうとか、そういうのをこまめに指示していくということは大事だと思っています。
(愛媛新聞)
県としてマスクを送ったり、アルコール消毒を送ったりということは。指示するだけでは。
(知事)
これはどうなってるの。
(副教育長)
そこまでは、まだ。それぞれ学校での(対応で)。
(知事)
学校での在庫もあると思うので。それはまた、見ながら対応していきたいと思います。
(愛媛新聞)
学校での支援に関連して、子どもたちの居場所づくりの関係では、平日の日中を基本的には。
(知事)
そうですね。時間的な問題はどう。
(教育委員会指導部長)
基本は日中。
(愛媛新聞)
土日は基本的にはなしという。
(副教育長)
はい。教員が勤務している、基本的には教員は臨時休業中も勤務してございますので、その教員を柔軟に活用させていただく。
(愛媛新聞)
給食とかはなしで、食事は持ってきていただくというイメージ。
(知事)
そうですね、はい。
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