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愛媛県地域福祉支援計画
愛媛県では、これまで、「えひめ・未来・子育てプラン」、「愛媛県障がい者計画」、「愛媛県高齢者保健福祉計画」など、福祉の各分野の個別計画に基づき、各種施策の推進に取り組んできました。
少子高齢化や核家族化の進行等により、地域や親族の支え合いなど、地縁・血縁による自助・互助機能が弱まる中、ひきこもりの長期化や高年齢化、生活困窮、子どもの貧困等、複合化する問題や、社会的孤立など、縦割りの公的な支援では対応が困難な福祉課題が増加しています。
こうした中、国では、制度・分野ごとの「縦割り」や「支え手/受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が「我が事」として参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えて「丸ごと」つながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく地域共生社会の実現に向けた取組みを推進しています。
そこで、愛媛県では、現下の状況を踏まえ、地域福祉の推進に向けた取組みを着実に進めるため、「愛媛県地域福祉支援計画」を策定しました。
計画の位置付け
- 社会福祉法第108条に規定された「都道府県地域福祉支援計画」です。
- 愛媛県内の市町が策定する「地域福祉計画」や地域福祉に関する取組みを、広域的な視点から支援するものです。
計画の期間
- 令和2年度から令和6年度まで(5年間)
※地域福祉を取り巻く状況の変化を踏まえ、必要に応じて見直します
計画の基本的な考え方
基本理念
地域住民や関係者それぞれが、地域の一人ひとりが抱える課題に目を向け、その課題に一人ひとりが主体的に関わるとともに、世代や分野を超えて連携し、課題の解決を図ることができる「地域共生社会の実現に向けた『人』中心の福祉社会づくり」を目指します。
コンセプト
基本理念の基となるコンセプトを3つの視点で整理しました。
- 課題の顕在化と課題解決に向けた仕組みの再構築
- 地域住民や地域内外の多様な主体の参画
- 横断的な支援体制の構築
基本目標
基本理念を実現するために、3つの基本目標を掲げ、各種施策を推進します。
- 地域福祉を支える人づくり
- 安心して暮らせる地域(まち)づくり
- 福祉サービスの仕組み(基盤)づくり