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愛媛県指定文化財の指定について
木造不動明王坐像
松山市の太山寺本堂(国宝)に安置される不動明王坐像。像高約102cm。
像全体のバランスや細部技法から、平安時代後期の作風が認められ、11世紀の作と推定される。
他地域に比べ四国には不動明王の古像が少なく、優れた造形とどっしりとした量感を有する本像の存在は貴重である。
木造不動明王坐像
銅板阿弥陀如来像
西条市の前神寺護摩堂に伝来。
総高36.8cm×総幅25.2cm×最大厚0.9cm弱の銅板に、上半部に定印を結ぶ阿弥陀如来坐像を、下半部に8字×11行の銘文をそれぞれ薄く陽鋳している。
6ヶ所に方形の孔があり、何かに取り付けられたものと思われ、銘記の末尾に永祚2年(990)の年紀がある。
阿弥陀如来像の作風は10世紀末~11世紀初頃の彫像に近く、銘記の書体もその頃のものとして矛盾しない。
蛍光X線分析調査の結果、永祚2年の作であることを否定する情報は得られなかった。
本品は製作年の明らかな平安時代中期の基準作である可能性があり、文化財としての価値は高い。
銅板阿弥陀如来像
野間馬
野間馬は日本の在来馬で、近世から近代にかけて瀬戸内海島嶼部や今治市の野間地方で飼育され、農作業や柑橘作業、荷物運搬などに利用されたが、農耕や運搬における近代化、機械化により、飼育数も激減した。
体高は120cm以下で体に比べて頭が大きく、ずん胴型の体型が特徴である。
近年の研究により、野間馬は体格はポニー種と同じ小型であるにもかかわらず、頭蓋骨と副鼻腔の比が大型種と類似しており、野間馬の頭蓋骨がポニー種と異なる解剖学的特徴を持っていることが明らかとなった。
野間馬は、人との歴史や文化にかかわりが深く、在来馬として生物学的にも貴重な動物であることから、愛媛県における稀少な畜養動物として保護されるべきであり、かつ学術的価値が高い。
野間馬









