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現在の試験研究課題
現在行っている試験研究課題
自給トウモロコシ飼料多給型酪農確立試験(令和8から10年度)
乳牛における育種改良の進展は、泌乳能力の向上に寄与した反面、乳牛飼養における栄養価の高い輸入飼料への依存度を高め飼料自給率は低迷しています。このため、地球温暖化に伴う凶作の常態化や国際的な政情不安等の外的要因により飼料価格は高騰し、酪農家は厳しい経営を余儀なくされています。
こうした中、愛媛県では、トウモロコシの二期作安定多収技術を確立し大幅な飼料増産に期待が寄せられる一方、これを乳牛に多給する技術を見いだせておらず、飼料自給率の向上は依然見通せない状況にあります。
そこで、保存性に優れたトウモロコシサイレージ(CS)の多給技術を確立するとともに、食品製造副産物を効果的に活用するCS主体の発酵型混合飼料(TMR)を開発し、飼料自給率向上と高位乳生産による酪農経営の安定化に目指します。
地域資源活用型繁殖豚暑熱ストレス軽減技術確立試験(令和8から10年度)
地球温暖化による夏季の気温上昇とその長期化により、繁殖豚の受胎率低下や事故率の増加等による飼養成績の悪化が深刻となっており、「沸騰化」とも表現される近年の異常高温下にあって養豚経営での暑熱対策の重要性が一層高まっています。
こうした中、豚暑熱対策に関する研究知見として、豚の摂食時の熱産生が低い油脂を添加した高脂肪飼料給与による一定の改善効果が報告されていますが、輸入素材を原料としたものはコスト面や安定供給に不安が残ります。また、最近ヒトの熱中症対策として本県特産の晩かん類に多く含まれるオーラプテン(AUR)の有効性が注目を集めております。脂質代謝改善作用も有することから、高脂肪飼料との併給による生産性向上も期待されますが、畜産分野でのAUR研究はこれまで報告例がありません。
そこで、繁殖豚の暑熱対策として、飼料摂取量の減少に伴うエネルギー不足の解消に有効な、油脂分を多く含む地域資源(オリーブ搾油残さ等)を活用した高脂肪飼料の作成と給与効果を検証します。また、県産晩かん類由来AUR等を組み合わせた繁殖豚暑熱ストレス軽減技術を検討し、夏季の飼養成績改善を目指します。
乳牛行動情報指標化技術確立試験(令和6から8年度)
酪農経営は、年中無休の搾乳作業、牛の飼養管理や自給飼料栽培作業など他畜産と比べても労働時間が長く、労働時間の軽減を図っていくことが重要です。こうした中、酪農作業の省力化技術として、ICT(情報通信技術)を活用した乳牛の行動情報(活動・休息・反すう)の把握が進められ、繁殖成績の改善や病畜の摘発に有効とされています。
当センターでは、これらに加え分娩前の反すう行動量と分娩後の体調に注目し、得られた行動情報から健康維持の簡易化・高度化に取組みます。乳牛の行動情報から健康状況の判断を容易に行うための指標を作成するとともに、行動量を指標内に制御するための飼料給与手法も見出し、飼養管理に係る労働時間の削減を目指します。
和牛肥育発育性向上技術確立試験(令和7から9年度)
枝肉価格低迷や飼料など資材価格の高騰により厳しい状況が続く和牛肥育経営では、肥育期間の短縮による飼料費削減や出荷サイクルを早め生産性を向上する若齢肥育に注目するものの、一方で枝肉重量の低下等が懸念されています。
そこで、当センターのこれまでの試験結果から、哺育・育成期、肥育前期までの発育性を改善し、枝肉重量増加につなげる技術開発によって、若齢肥育における枝肉重量への不安を払拭し県内肥育農家の経営改善に寄与します。









