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家畜排せつ物の利用の促進を図るための愛媛県計画(案)の概要
○現状と方針
- 前回計画は、堆肥生産と耕畜連携の強化、処理施設の修繕を行い、環境と調和した畜産経営の確立
- 現状は、生産資材価格の高騰により、処理施設の修繕や更新等の費用の確保が困難
- 今回計画は、環境負荷や持続性に配慮した、家畜排せつ物の適切な処理による耕畜連携の強化
○今回の重点取組
1 耕畜連携と自給飼料生産基盤の拡大
- 良質な堆肥を生産し、資源循環型畜産の推進
- 県や畜産関係団体が連携し、耕種農家と畜産農家の広域的なマッチングの支援体制を整備
- 耕種農家のニーズに対応し、堆肥の品質及び利便性の向上
- 圃場までの運搬や散布面を考え、ストックヤード等の体制整備の確保
2 地球温暖化対策
- 堆積発酵から強制発酵へ処理方法の高度化による温室効果ガスの発生を削減
3 悪臭・水質汚濁・窒素排出抑制等の環境規制
- 水質汚濁法における、一般排水基準移行に向け、飼養頭数規模に見合った処理能力の確保や処理施設の定期的なメンテナンスの実施
○家畜排せつ物の堆肥化割合及び仕向先分類
前回目標は前回(令和3年4月)策定時の令和12年度の目標とする。
現状を令和5年度、目標を令和12年度とする。
- 県内発生量、前回目標661.4千トン、現状697.8千トン、目標686.8千トン
- 農地還元、前回目標634.9千トン、現状665.9千トン、目標662.1千トン、うち堆肥化、前回目標539.7千トン、現状542.2千トン、目標564.1千トン
- エネルギー利用、前回目標0.7千トン、現状0トン、目標0トン
- 浄化処理、前回目標25.1千トン、現状23.7千トン、目標23.3千トン
- その他、前回目標0.7千トン、現状8.2千トン、目標1.4千トン
○目標の仕向け先の考え方について
- 農地還元については、畜産農家と耕種農家の連携を強化することで、前回の目標よりも割合は増加。
- エネルギー利用については、農家が所有する施設から考えるとコストがかかり優先度は低いため割合は減少。
- 浄化処理については、特に豚の戸数は減少するが、一戸当たりの飼養頭数は増加するため、割合は維持で設定。
- その他については、廃棄処理を堆肥化による農地還元へ転換させていくため割合は減少。
お問い合わせ
愛媛県 農林水産部 農業振興局 畜産課 酪農飼料係
Tel:089-912-2575 Fax:089-912-2574









