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イチゴの新品種の名称決定に関する記者発表の要旨について

ページID:0011500 更新日:2015年5月11日 印刷ページ表示

日時:平成26年8月21日(木曜日)11時08分~11時18分

場所:知事会議室

 

(知事)

 このたび、県農林水産研究所で、イチゴ新品種の名称を決めましたので、お知らせいたします。とってもおいしい品種です。名称は、「紅い雫(あかいしずく)」。名前だけでも高級感あふれるようなそんな印象を持っていただけるのではないかと思いますけど、愛媛県の農林水産研究所の技術職員が作り出した自信作でありますので、ぜひ「紅い雫」を皆様にも広く知っていただけたらと思います。

 この新品種「紅い雫」は、平成16年から10年の歳月をかけて作り上げた品種でございます。約1万株の中から選別に成功した優良品種でありまして、特色としましては、着色が良好で糖度と酸のバランスが良く、濃厚な味わいのあるイチゴでございます。

 既に愛媛県では、「あまおとめ」、「紅ほっぺ」等がありますけれども、どちらもおいしいですが、「あまおとめ」は糖度は高いけれども色付きでいろいろと悩みを抱えておりました。「紅ほっぺ」は、ちょっと酸味の強い、「あまおとめ」と比べたら糖度が低いというようなところもありました。これらが掛け合わされまして誕生したのがこの品種でありまして、新品種の特色は、果実全体が赤く色付いて、雫状である形の良さ、紅い雫が滴り落ちる姿と、真っ赤でジューシーな大人の味というイメージをもとに命名しました。

 また、今回は、名称と併せて、ご覧のような名称とマッチしたロゴを作成しております。こちらの後ろに貼らせていただきました。このロゴは、イチゴの形とみずみずしい新鮮なイメージを追求したものであり、ポイントの赤でインパクトのあるビジュアルにし、イラスト文字とすることで、見たままのかわいらしさと、甘いおいしさを誰にもイメージしていただけるようにしてます。

 本日発表した名称とロゴは、マーケティングコンサルタントをされており、牛の開発でもご協力いただいている三宅曜子さんから提案のあった中から、いくつか提案していただいたのですけれども、その中からこれだということで採用したものであり、今後は、名称とロゴをペアにして、「大人のイチゴ」として、その高級感のある特性を生かした全国のトップブランドとなるような販売戦略を策定するとともに、首都圏を含む消費者の方々に広く浸透を図りながら、需要拡大につなげていきたいと思います。

 なお、この「紅い雫」は、今年から栽培されるため、県民の皆様にお披露目できるのは11月の下旬頃からになると思われますが、どうかそれまで期待を持ってお待ちいただきたいと思います。以上です。

 

(あいテレビ)

 今、どれくらいの農家が生産しているのか。

 

(農林水産部長)

 今、県内のイチゴの生産量は、約2,300トンであります。

 

(農産園芸課長)

 農家数は約600戸くらいです。

 

(農林水産部長)

 「紅い雫」につきましては、8年後の平成34年に約1,650トンの生産を予定しておりまして、栽培戸数は390戸を想定しております。

 

(あいテレビ)

 初年度はどのくらいか。

 

(農林水産部長)

 今年度は、出荷量の予定が約90トンでありまして、農家数は21戸を見込んでおります。

 

(あいテレビ)

 通常の品種と比べて、どれくらいの価値のものと見込んでいるのか。

 

(知事)

 最高品種でしょうね。「あまおとめ」も非常に高級品種でしたけど、それをさらに上回る品種です。特色としては、糖度が13.6度と非常に高いんです。それからそこに酸味も適度に含まれた濃厚な味が特色です。さっき申し上げたように果実全体が、根っこの部分まで赤く色付きます。果実が少し硬い、完熟出荷や長期出荷が可能であるという特色も持っています。

 

(あいテレビ)

 例えば、1個100円だったら、「紅い雫」はどれくらいの価格になるのか。

 

(農林水産部長)

 単価としては、2割から3割アップを考えております。

 

(知事)

 ちなみに、「紅い雫」が糖度13.6、「あまおとめ」が11.6。酸味が「紅い雫」0.76パーセント、「あまおとめ」が0.59パーセントです。

 

(愛媛新聞)

 首都圏の販売を目指したいということだが、全国的には、栃木とか愛知が主産県であり、そういったところに食い込んでいくために、どういった取り組みをしていくのか。

 

(知事)

 先行しているところが、うちがかんきつが強いように、イチゴが強いところもあるので、逆に言えば、希少価値というようなことで、また、かんきつやキウイと一緒になった展開というのも一つの戦略としてあるのかなと思っております。そのためにも良いネーミングが欲しかったのですけれども、裏話をいうとですね、最初、県庁職員でいくつかネーミングを考えてくれて、そこから一応選んだんですよ。もうそれは幻の名称として言いませんけれど、三宅さんにそんな話をしたら、それはちょっとと言われまして、いくつか、プロのサイドから提案をいただいて、その中に「紅い雫」が入っていたんですけれど、なるほどと思いました。

 

(愛媛新聞)

 ネーミングは、いくつか出された中から知事が選んだのか。

 

(知事)

 最後は部局長会議で職員がいくつかに絞り込んで、その中で、どうしようかというような話で、何となくもう一歩だなという思いを全員が持ちながら全員が選んだというのが実態です。

 

(愛媛新聞)

 というのではなく、三宅さんからもいくつか出されたものについては。

 

(知事)

 これが一番しっくりくるなという感じがしました。

 

(愛媛新聞)

 現在が生産量が2,300トンで、8年後で1,650トンと「紅い雫」は目指すということだが、今作っているところの品種の置き換えとかを進めないといけないと思うが、どのように考えているのか。

 

(農林水産部長)

 今後の展開としましては、今は主軸が「紅ほっぺ」と「あまおとめ」なんですが、このうちの「紅ほっぺ」に代わるものという位置付けで考えております。

 

(愛媛新聞)

 うまく転換してもらうために、考えていることは。

 

(農林水産部長)

 まず、県下の主要なイチゴ産地の中で、栽培の実証圃を設置し、栽培技術の展開をうまく進めるという取り組みを考えております。それから生産者の方でも、生産協議会をつくり、生産振興を図っていくという取り組みを考えております。

 

(愛媛新聞)

 味とかの特徴のある品種ということだが、農家にとっての作りやすさとかといったものはどうか。

 

(農林水産部長)

 生産栽培技術の点では、従来品種とほぼ同等のレベルでの技術で作ることが可能でございます。あとは、農林水産研究所からもJAからも栽培指導は行いますけれど、基本的には同等の技術で対応できると思われます。


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