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エコえひめお茶生産者さんに聞きました
四国中央市新宮町で栽培される「新宮茶」は、その香りと独特の渋みが特徴で根強いファンが多くいます。
お茶の栽培に適した気候と土質の新宮町では、江戸時代からお茶の栽培がされていた記録も残っています。この地でお茶を作り続ける、脇さんにお話を聞きました。
江戸時代から続く歴史あるお茶の栽培地
新宮町は冬季に寒冷になるため、越冬する害虫が少なく、農薬を使用しない栽培に適した場所だそうです。
「新宮町では農薬や化学肥料が無い時代からお茶の栽培が行われており、私たちも以前からそうしたお茶づくりをしています。エコえひめの認証制度によって、そうした私たちの取組がきちんと認証され、とてもうれしく思っています」と脇さん。
また、刈った山草をお茶の樹の根元に敷き詰めることで、肥料として利用しています。「こうすることで雑草除けにもなり、最終的には分解されて土になります。その栄養を吸収したお茶の樹の強さが、味や香りにも表れていると思います」と脇さん。
急須で入れてゆっくりとお茶を飲む。そんな文化を継いでいきたい
新宮茶の特徴は何といってもその高い香り。農薬を使用しないで栽培されていることから、茶葉本来の香りを楽しむことができ、日本でもトップレベルの香りだと評価されています。
「最近は、急須でお茶を飲む習慣を持つ方も少なくなりました。コロナ禍で家族が家にいる機会が多くなった今だからこそ、急須で入れたお茶を家族でゆっくりと飲む、そんな時間を持っていただきたいと思います。私たちがつくるお茶が、そうした日本の文化を受け継ぐ一助となれば、うれしい限りです」と話してくれました。