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水稲新品種の名称決定に関する記者発表の要旨について

ページID:0011427 更新日:2018年11月27日 印刷ページ表示

日時 H30年11月26日(月曜日)11時16分~11時23分
場所 知事会議室


(知事)
 実は、このお米の研究開発は、かなり長い期間、技術職員が頑張ってきた研究テーマでして、平成14年からスタートしていますので、16年の歳月がかかっています。この名前について、今回、発表させていただきたいと思いますが、食味のランクは、もう抜群に高いと思っていただいて構いません。
 で、名前なんですが、県民投票等を行わさせていただきました結果、「ひめの凜」(ひめのりん)という名前に決定しましたので、ここで正式に発表させていただきたいと思います。
 今、愛媛県で作っているお米は、他県品種が大半だと思います。例えば、コシヒカリであるとか、ヒノヒカリであるとか、あきたこまちであるとか、にこまるであるとか。これ(ひめの凜)は完全に愛媛オリジナル品種になります。先ほど、お話したとおり16年の歳月をかけて、31,000個体の中から選抜した品種になります。食味は、もう既に高い評価をいただいているところであります。
 命名に当たりましては、このお米の透き通るような美しさ、そして華やかな香りやしっかりとしたかみごたえ、さらに夏の暑さにも強いという特徴からイメージされる「凜」とした魅力を表現したものであります。
 また、名称と併せて、ご覧のようなイメージデザインも作成させていただきました。この図柄は、お米の粒を女性の顔に見立てまして「凜」のイメージそのままに、美しく、強く、華やかな女性を、上品でモダンなデザインにより表現させていただいています。
 県では、この「ひめの凜」を、本県オリジナルの良食味ブランド米として、広く県民に愛されるお米となるよう、生産者と消費者の方々へ、これから浸透を図って行きたいと思います。今後は、「ひめの凜」の栽培希望者の募集を開始いたします。来年の秋には、県民の皆さんに初めて収穫された「ひめの凜」の新米をお届けしたいと考えておりますので、ぜひ期待してお待ちいただきたいと思います。
 以上です。


(日本農業新聞)
 来年の作付面積の予定と、あと将来的にどのくらいの面積を予定しているのか。加えて、知事はどんな品種に育ってほしいと思っているのか。


(知事)
 そうですね。やはりお米は、主食ですから、どうしても県のオリジナルブランドがあればなという個人的な思いもありましたけれども、実は平成28年度に日本穀物検定協会に食味検査をしてもらいました。その時に既に、特Aに相当するという評価をいただいてます。
 また、先ほども申し上げましたとおり、夏の高温に強くて、収量性に優れていて、倒れにくいので作りやすさというのも併せ持った品種になりますので、大いに期待をしています。
 31年産の目標につきましては、作付面積は50ヘクタールを目標、それから販売数量は、1袋2キログラムのものを5万袋を目標に、これから募集を開始したいというふうに思っています。


(日本農業新聞)
 5年後の目標とかは。


(知事)
 そうですね。そこでまた広まってくると、消費者の反応次第で、一気に増えてくると思うので、できるだけ早く、1,000ヘクタールを目指したいと思っています。ちょっと今、この段階で、いつということは言えないんですけれども、できるだけ早く1,000ヘクタールを目指して頑張っていきたいと思います。


(南海放送)
 生産地域については、県内、東中南予、どこでも大丈夫なのか。


(知事)
 もちろん、はい。ちなみに、愛媛県内は、一番多いのがコシヒカリとヒノヒカリ、これがそれぞれ4,000ヘクタールくらいです。3位があきたこまちの2,500ヘクタール、4位がにこまるの1,500ヘクタール。


(南海放送)
 知事は、実際に炊いたご飯を試食したことがあるのか。


(知事)
 はい。これは本当においしいです。2年前の試験段階から、実はここで食べことがあるんですけれど、私は結構お米にうるさいんですけれども、これはおいしい、いけると思いました。甘みがあって、非常にかみごたえもしっかりしていますし。


(南海放送)
 かみごたえというと、粒が大きいということか。


(知事)
 粒はちょっと大きめですね。


(日本農業新聞)
 愛媛県でこうした米のオリジナル品種というのは、初めてなのか。


(知事)
 初めてなのかな。


(農林水産部長)
 過去にいくつかは、作りましたけれど。


(知事)
 ここまでの高級なものは生まれていないですよね。


(農林水産部長)
 いわゆる正面からのブランド米の主食米としては初めてです。


(知事)
 初めてと言ってもいいと思います。


(南海放送)
 想定される販売価格も、付加価値を付けてということになるのか。


(知事)
 もちろんそうです。特に、TPPの問題等もありますから、これからは本当に戦っていく、攻めの農業を展開するのには、良質なブランド品に磨きをかけるというのも、一つ大事な戦略になってくると思います。


(南海放送)
 海外への輸出なども段階的に視野に入ってくるのか。


(知事)
 お米は、量的に東北とは違いますね。やはり少量でも非常に評価の高いものを目指していったらいいのではないかと。愛媛県の土地柄が、東北みたいな広大な田畑があるわけではないですから、そういう中で、どうお米の生産農家の収益を上げるのかというのを、やっていったらいいのではないかなと思っています。


(南海放送)
 キロあたりの単価は、どのくらいを想定しているのか。


(知事)
 それは、日本一高くなればいいですね。


(愛媛新聞)
 全国的にブランド米の競争は激化していると思うが、そういった中で、どういった販売戦略を描いているのか。


(知事)
 そうですね、まずは県内で認知をいただくことが大前提になると思います。地元で評価されなかったら、県外では評価されないと思っていますので、そこからスタートかなと。ただ、市場は絶対にあると思っています。


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