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平成30年度9月補正予算知事査定冒頭取材(8月27日)の要旨について

ページID:0011359 更新日:2018年8月28日 印刷ページ表示

日時:平成30年8月27日(月曜日)

 10時00分~10時12分

場所:本館4階会議室

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 まず、今回の補正予算の編成方針はどうか。

 

(知事)

 先般、各会派から専決処分で大枠のところは予算化はしているんですけれども、さらなる要望というものを各会派からお聞きしましたので、それを反映させた上で編成をしていきたいというふうに思っています。

 基本的には、被災者の生活再建支援、それから発災後の初動対応の検証などの災害対応、 さらには、県単独の防災・減災対策として、道路、河川、砂防施設の整備にも取り組んでいきたいと思います。また、国際交流やスポーツ文化、産業振興、こうした当面する県政課題につきましても、地方創生のための交付金も活用して、対応していく予定でございます。

 予算規模については、大体110億円くらいの前後を想定して編成に臨んでいきたいと思います。

 主なものについてですが、まず7月豪雨災害への対応ですけれども、一つは、市道や農業用施設、大規模なものについては、市道であってもですね、市ではちょっと技術的に難しいと、県で何とかやれないかという要望があったものについて、受託をして県が代わりに実施するという事業。

 さらには、先般からお話ししていますように、専門家の知見も生かしながら、今回の災害対応をしっかりと検証して、次につなげていきたいということで、初動・応急対応の検証を正式に行っていきたいというふうに思います。

 また、県民の安全・安心確保については、道路の安全対策や砂防・土砂などの対策に重点を置いた防災・減災対策を実施します。これは、県単事業であります。

 それから国際交流・観光については、まず一つは、4月に組織改正をして、デジタルマーケティングの専門チームを編成いたしましたけれども、以来、数カ月にわたりまして、初めての試みですから、どんなことをすべきなのか模索を続けてまいりました。大体当初の方向性というのが見えてまいりましたので、事業化に踏み切るということで、デジタルマーケティング活用モデルの確立の予算。それから来年に迫っております、G20愛媛・松山労働雇用大臣会合の開催準備。こういったものに予算を充てていきたいと思います。

 それからスポーツ・文化の振興でありますけれども、東京五輪の開催機運の醸成のため、オリ・パラ教育の推進。さらには、これは初めてなんですが、来年度初開催を予定しております、1回きりではなくて、その後も視野に入れてチャレンジをしていきたいと思いますが、愛媛国際映画祭のイベントを開催すべく準備を進めていきたいというふうに思います。

 それから商工業・農林水産業の振興については、融資枠の拡大による中小企業者の資金繰りの支援、それからかんきつ類の腐敗を抑制するための抗菌性のある果実の袋、この開発を追い求めていきたいと思います。

 以上です。

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 特に今回の補正予算の中で柱になるものというのは。

 

(知事)

 そうですね。やはり、その都度タイムリーに豪雨災害の対策を練ってきたんですけれども、ここにきて市ではちょっとこれは無理だというものも出てきていますから、それを県が代わりに行うという姿勢を明確にするということ。それから本格的に初動等の対応を専門家の知見を入れて分析をし、次の備えにつなげていくこと。ここを明確にするということが最大の柱になります。

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 検証事業については、何か第三者委員会のようなものを。

 

(知事)

 第三者も交えてやっていきたいと思っています。委員会という形ではないです。

 

(南海放送)

 関連して、どういった場での検証になると考えているのか。

 

(知事)

 そうですね。皆さんも含めて、私も含めて、それぞれの視点で、ここがこうだったらもっと良かったなと、どうだろうかと、いろんな意見があると思うんですけれども、全てが関連してきますから、例えば、ここは実はそれができなかったり、ここをやるとこっちに影響があったりというのもありますから。やはりここは専門家の目で冷静に分析する必要があると思いますので、思いつきではなくて、専門家の知見も入れて、しっかり誤りのない検証を行うというのが、大事ではないかというふうに思います。

 

(南海放送)

 形としては、何とか会議みたいなものになるのか。

 

(知事)

 どうですかね。現場はどういうイメージなの。

 

(神野副知事)

 第三者委員会というわけではないですけれども、検証委員会的な、そういうのものは要るんだろうなというふうには考えております。

 

(原副知事)

 当然、関係者がいた方が、実際の行政の人間と乖離(かいり)してしまう可能性があるので。

 

(テレビ愛媛)

 今回、初動対応ということだが、災害が発生する前の対応というか、防災・減災対策の検証というのは、何か。

 

(知事)

 それも入ってくるでしょうね。やはり避難の勧告のあり方であるとか、こういったものも全部。一つには市町の対応分もあるんですけれども、網羅的に検証していきたいというふうに思いますね。

 

(愛媛新聞)

 その検証したものを、どのように活用していきたいと。

 

(知事)

 まあ結果が出てからの話なんですけれども、当然、いろいろなマニュアルを対応するために作っているんですが、これの改訂等にも十分活用できるのではないかというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)

 予算の編成段階ではあるが、愛媛国際映画祭は、どういったものになるのか。

 

(知事)

 はい。これは、やるからには全国でも有数の映画祭にしていきたいというふうに思っていますし、ただ単に一発花火でやるつもりは毛頭なくて、そのための仕掛けは何なのか、こういったものも十分に考えながら、取り組みを進めていきたいと思っています。

 

(南海放送)

 場所はどこで。

 

(知事)

 まだ、分からないです。

 

(テレビ愛媛)

 県が出資するような形での映画の制作などもあるのか。

 

(知事)

 いや、もう本当に世界中から作品を招くぐらいのことを想定して考えていきたいと思っています。

 

(愛媛新聞)

 何かテーマ的なものを設定するといったことは。

 

(知事)

 無いです。日本でも幾つかはあるんですけれども、そのうち相当規模となると2、3カ所だと思うんですが、それに入れるようなことを考えながら取り組みを進めていきたいと思っています。ということは、誰が参加するのか、主催とか共催ですね。そういったところも非常に重要になってきますから、このあたりをじっくり練って、考えていきたいと思っています。

 

(南海放送)

 来年度開催で、今年度はプレ。

 

(知事)

 そうですね。プレですね。

 

(南海放送)

 プレ開催では、どういったことを考えているのか。

 

(知事)

 プレでは、規模的にもまだ手探りで、どういうふうにやっていったらいいのかというところからスタートしていきたいと思いますし、またさっき言った3指に入るくらいのものに育てていくためには、何が必要なのかということを、やりながら考えていくということになろうかと思います。

 

(テレビ愛媛)

 これは、毎年開催。

 

(知事)

 そうですね。それをちゃんと想定して考えていきます。

 

(NHK)

 デジタルマーケティングは、これは当面は国内向けというイメージか。

 

(知事)

 いやいや、海外も含めてです。特に最初の段階というのは、愛媛県のPRということを、デジタルマーケティングを使いながらどういうふうな形でやっていけばいいのか、初の事業化を試みていきたいと思います。正直言って、これも教科書があるわけではないので、この世界もどんどん変化していきますから、本当に手探りになろうかと思いますけれども、少なくとも、これを当初企画する時に申し上げたように、教科書がない以上は、答えは見えないけれども、やらなかったら遅れるということだけは、はっきりしているということだと思います。

 

(朝日新聞)

 愛媛と映画って、なんとなく個人的にピンときていないところがあるが、どうして映画を。

 

(知事)

 実は一つ参考になったのが、熱海の映画祭なんですけれども、そういった関係者の方から、こういったことも面白いんじゃないだろうかという情報が入ってきて、これは非常にやる価値がありそうだという判断をして、踏み切ることにしたという背景があります。

 

(テレビ愛媛)

 松山は、伊丹十三監督などいらっしゃるが、特に、このエリアで限定してやるといったことは。

 

(知事)

 いや、それは考えていないです。

 

(テレビ愛媛)

 被災地の南予とかそういったことも。

 

(知事)

 そこも、まだ全然考えてないです。

 

(南海放送)

 予算規模で110億円前後ということだが、豪雨災害への対応が大半を占めるようなイメージか。

 

(知事)

 災害は、20億円くらいです。例年ですと、去年(の9月補正)は96億円だったんですね。今回が110億円相当ですから、今、話があった災害対応の20億円を除けば、例年並みと。例年並みの補正予算に災害対応が乗っかっているという感じで捉えていただくと分かりやすいかなと思います。


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