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知事の被災地等視察(西予市他)に係る共同取材(8月14日)の要旨について
日時:平成30年8月14日(火曜日)
13時55分~14時02分
場所:西予市野村商店街
(NHK(代表))
まず、視察を終えての感想はどうか。
(知事)
はい。やはり一つ一つの現場ごとにですね、いろんなテーマ・問題が見えてきますので、やはり見ることによって、予算等の指示も出しやすくなるので、本当に時間があるときには、細かく回るということが大事だということを、あらためて感じています。
(NHK(代表))
特に、仮設住宅の建設現場を見て、どう思ったか。
(知事)
水の次は住宅というのを当初から目標に掲げていましたので、それぞれの地区、昨日も行かせていただきましたけれども、大洲、そして西予の仮設住宅の現場では、このお盆も休まずに、それから人手が足りないので、県外の方の力も借りながら、本当に急ピッチで進んでいるというのを実感しています。
それぞれが、やはり8月中に何とかしたい、皆が待っているというのを、関係者の方が分かった上で臨んでくれていますので、しっかりと仕事をしていただいているのではないかなというふうに思います。
(NHK(代表))
商店街では、住民の方々とも話をしていたが。
(知事)
そうですね。これはもう、自然災害なので、お見舞いの言葉をおかけするというのが、言葉の上では精いっぱいなんですが、大事なことは、やはり前を向いていただける環境と、我々の方で少しでも後押しできるような形ができるか、それはやはり制度の活用であるとか、バックアップの体制であるとか、いろいろなものが大事な要素だと思います。
特に、制度なんかは分かりにくいと思うので、これは県だけではなく西予市とも一緒になってですね、分かりやすく丁寧に、そして一緒になってやっていくという姿勢を貫いていくと、これがもう一番大事ではないかというふうに感じています。
(NHK(代表))
今日、現場を見て、これから制度面とかで、何か変えていきたいというようなことは。
(知事)
そうですね。この前は、補正予算で、今の段階で考えられる予算等でのフォローについては、専決処分で一気にやっているところなので、むしろそれをどう生かしていくかという段階に入って来ると思っていますので、そちらにしばらくは力点を置いていきたいなと思っています。
あと、今日は一つだけほっとしたことがあって、それは宇和町下川の浄水場でした。被害を受けたという報告はあったんですけれども、本当にぎりぎりだったんだなあということを、今日確認できて。もしですね、あそこが吉田町と同じような被災をしていたら、もうギブアップでした。ろ過機はこれ以上ないですから。本当にぎりぎりで助かっているんだなあということを実感しました。だから、水というのは、本当に大事なんだということを、これからしっかりと肝に銘じていきたいと思います。
(愛媛新聞)
知事は、発災直後にも野村に入っているが、1カ月ほど経って、今日また見てみて、当初からの復旧の進捗(しんちょく)具合については、どのように感じたか。
(知事)
最初に来た時は、もう本当に初めの段階でしたから、土砂が家の中にまで入り込んで、特にここ野村町は2メートル近い浸水、2階まで浸水した家も見られるぐらいの状況でしたから、本当にどうしたらいいんだろうかというようながれきの山と、ある意味では絶望とまでは言いませんけれども、本当に何とも言えない空気が漂ってたように思います。
その後ですね、地域の方々がお互い励まし合ったり、それからボランティアの方々の力もお借りしながらですね、撤去作業が進み、パッと見た感じでは、当時に見られたような土砂であるとかゴミであるとか、こういった物は本当にきれいになっているということで、この1カ月の間で復旧が進んでいると感じました。
今日もちょっと、商店街の一部の方ではありますけれども話をしていて、前向きにものを考えてやって行こうという空気が、たぶん少しずつだとは思いますが、芽生えて来ているということは大変うれしく感じました。だからこそ、余計にその思いをですね、どう支えていくかということが、今度は我々の宿題だというふうに思っています。
(南海放送)
補正予算の専決処分等で中小企業への支援なども打ち出しているが、今後、実際にこの商店街を見て、県としてどういうふうに支援していきたいというのは。
(知事)
そうですね、まずはやはり皆さんが、こういう構えがあるから前向きになろうという空気ができることが大事だと思うんですね。その空気の上で、じゃあせっかくだったら、より良いものにしようとする気持ちになっていただいて、その段階で計画作りが始まりますから、この計画作りの時に、やはり行政のサポートも必要になってくると思いますので、そこらあたりで大いに行政面での力を発揮していきたいなあというふうに思います。