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吉田・三間地区の断水解消に向けた代替浄水施設の整備に関する知事・宇和島市長共同記者会見(7月24日)の要旨について

ページID:0011355 更新日:2018年7月25日 印刷ページ表示

日時:平成30年7月24日(火曜日)

 13時02分~13時15分

場所:宇和島市中山池自然公園

 

(司会)

 それでは、準備が整いましたので、吉田・三間地区の断水解消に向けた代替浄水施設の整備について、愛媛県および宇和島市によります共同の記者会見を行います。まず、南予水道企業団の企業長であります、岡原文彰宇和島市長が今後の代替浄水施設の整備の見通しについて発表いたします。

 

(宇和島市長)

 皆さんお集まりをいただきまして誠にありがとうございました。本日は、発災以降、さまざまなご支援、そしてご心配をいただいている中村県知事にも、ご多忙の中、共同会見の機会を作っていただきました。誠にありがとうございました。また、今回、三間地区における代替浄水施設の設置工事が進んでおります中山池のまさにこの現場におきまして発表させていただく運びとなりまして、皆さま大変お暑い中ではございますが、何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。それでは、中村愛媛県知事にご同席いただいている中、恐縮ではありますが、私から発表をさせていただきます。

 7月19日に、吉田地区、三間地区の断水解消に向けた代替浄水施設の整備並びに通水開始時期の見通しについて発表をさせていただきました。通水開始時期の見通しが早まりましたので、本日、あらためて発表させていただきます。

 早まりました予定通水時期は、7月19日に発表させていただいた「8月下旬」から「8月上旬」へと大幅に短縮されましたので、お知らせをいたします。

 先日もお話ししたとおり、本工事着工後も、安倍総理大臣、中村愛媛県知事をはじめ、厚生労働省や本工事関係企業の皆さまなどの絶大なるご理解と並々ならぬご支援を得て、工期短縮に向けて、さまざまな工夫、検討、努力を重ねた結果、必要な機器の早期納入並びに大型プラントの自衛隊による緊急輸送協力などが実現したことにより、工期の大幅な短縮が可能となりました。

 また、並行して着手しておりました整地工事や給水管布設工事についても、複数の地元関係業者の皆さまのご理解を得て、同時施工していただいており、順調に進捗しております。本工事における主要機器の到着、据え付けなどが想定どおり順調に進めば、吉田・三間地区ともに、吉田浄水場が壊滅的被害を受けてから約1カ月もの間、ご不便をおかけしましたが、両地区における浄水・給水機能が復旧いたします。

 なお、各工事完成後、試運転や水質検査を行いながら、試験通水を開始し、漏水の有無等の確認を経て完全通水となります。ただ、通水開始後も、完全通水までの当面の間は、その能力は60パーセントから70パーセントであるため、時間断水等の対応も考慮していかなければならないことは変わりませんので、その点はご理解いただきますようお願い申し上げます。

 工期短縮の実現につきましては、ひとえに、安倍総理をはじめ、中村県知事、本県関係国会議員の皆さまをはじめ、厚生労働省、関係機関、自衛隊等関係各位の皆さま、本工事に関わっていただいております全ての企業の皆さまのご支援、ご協力のたまものであり、重ねて心から厚くお礼申し上げます。

 両地区の皆さまには、今後もしばらくの間、ご不便をおかけいたしますが、引き続き、ご理解をお願いいたします。

 これまで、最優先課題として取り組んでまいりました断水の解消のめどが立ちましたので、引き続き、被災者の生活安定、かんきつ農業の復旧・復興に向けて、国、県はじめ関係団体のご協力をいただきながら、先頭に立って、全力で取り組んでまいる所存でございます。

 以上で、吉田地区、三間地区の断水解消に向けた代替浄水施設の完成予定時期並びに通水開始時期の前倒しについて、宇和島市からの発表を終わります。

 

(司会)

 続きまして、中村時広愛媛県知事様からコメントを頂戴いたします。

 

(知事)

 被害が発生して以降、もちろん、完全復興には長い期間がかかりますけれども、第1ハードルとして、愛媛県として取り組んできたのが、水の供給でございました。当初より、大洲、そして西予、そしてこの吉田・三間地区の宇和島、この3カ所が断水に見舞われた地域でありましたけれども、大洲そして西予につきましては、既に通水が実現しているところでありました。残ったこの吉田・三間浄水場が水没したということで、テクニカルな問題も含めて、非常に長い期間がかかるのではなかろうかと予想していたところであります。

 そういった中、今回、大幅に工期が短縮できたのは、まさにチーム力に他ならないと感じております。

 場所につきましては、宇和島市さんがしっかりと検討いただき、用意をしていただきました。そして、まず最初に、ろ過機でありますけれども、この手配につきましては、厚生労働省が頑張ってくれまして、特に東京オリンピックで活用を予定していたろ過機については、東京都のご理解をいただきまして、こちらに回していただけることが大きかったと思います。東京都の知事にも、お礼を言わせていただきました。

 また、その次に問題になったのが、配電盤とポンプでありましたけれども、配電盤の手配につきましては、メーカーに対し、経済産業省が骨を折っていただきまして、早期の手配を実現していただきました。また、ポンプにつきましては、厚労省もフォローしていただきましたけれども、たまたまポンプ会社の社長が私の先輩でありましたので、直接お願いしまして、会社として最優先事項で取り組むという方針を社長が下ろしていただきまして、早期に手配をしていただくことになりました。

 また、ろ過機につきましては、大変大きなタイプでありましたので、輸送ができないということだったんですが、自衛隊、そして警察が、しっかりとフォローしていただきまして、早期に納入が可能となりました。その他にも、お話がありましたように、地元の8社の業者さんが、チームワークを組んで、早期の着工、工事を実現していただくことになっております。

 こうしたもろもろの機関のチーム力というのが、およそ1カ月早い実現へと結び付いたのではないかと実感をしております。いずれにいたしましても、何よりも、吉田、三間地区の皆さんが、今回の災害を通じて、水がいかに大切かを知らしめられた思いがいたします。いつになるのだろうかということが一番の懸念事項だったと思いますけれども、宇和島市長からも発表がありましたとおり、上旬に見込みが立ったということで、ぜひ、そこに向かって踏ん張っていただきたいということをお願いしたいというふうに思います。

 以上でございます。

 

(司会)

 ここで、中村知事、岡原市長に対し、マスコミの皆さまから質問をお受けしたいと思います。ただ、詳細につきましては、この後のスケジュールがあります、知事、市長退席後に、事務局の方であらためて説明をさせていただいた後、ご質問を承りますので、知事、市長の方にご質問いただきたい内容をいただければと思っております。

 ご質問がある方は、まず挙手をしていただきまして、その後、司会から発言の許可を得られた方は、質問の冒頭で所属と氏名を明らかにしてからご発言いただきますよう、よろしくお願いいたします。それでは、ご質問のある方は挙手をお願いいたします。

 

(愛媛新聞)

 知事は、今回、浄水場も含めて、JR伊予吉田駅や奥白井谷地区等も視察したが、全体を通しての所感はどうか。

 

(知事)

 はい。特に、この宇和島、大洲、西予に注目がいきがちなんですけれども、もちろんここが一番被災者も多いですし、被災面積も大きかったので、当然のことなんですが、それ以外の地域でも豪雨災害が発生していますので、細やかな気配りが非常に大事であると、あらためて認識しています。

 その中で今日、JRの方は、現場は初めて行かせていただいたんですけれども、ご案内のとおり卯之町までは開通していますが、そこから先につきましては、相当な期間がかかるという発表がございました。もう少し早くできないものなのかなと、正直言って個人的には思っていたんですが、現場を見てなるほどと実感をいたしました。非常に限られた地形の中で、線形が崩れてしまった線路、あるいは(線路の)下がすっぽり抜けてしまった現実、こういったものを考えると、やはり3カ月くらいかかるのは、やむを得ないんだろうなと思います。ただ、それを1日でも早くできるよう、県としても精いっぱい、JRにもフォローをしていきたいというふうに思っています。

 奥白井谷地区の方の土砂状況はですね、今、地元の業者が応急協定に基づいて懸命に作業を進めていただいていますけれども、まだ残り500メートル。実は、ここが非常に難所でありまして、ここについては、またいろんな方々の力を借りなければ、平常に戻すことはできないというふうに思っていますので、お願いを続けていきたいと思います。また、台風シーズンを迎えるに当たって、抜本的な対策というのは時間がかかりますけれども、応急対策の必要性というのを痛感していますので、できる限りのことをやっていきたいと思っています。

 

(愛媛朝日テレビ)

 今日、政府が激甚災害の指定について閣議決定したが、知事の所感はどうか。

 

(知事)

 これについてはですね、発災直後にこれはただ事ではないというふうに思いましたので、日帰り上京して、大変な状況になっているということを、総理、官房長官にお伝えしたんですが、それを受けて、可能な限り早い発表をしていただいたのではないかと感謝をしています。しっかりとフォローしていただけるということを信じて、復興に向けて全身全霊を傾けて頑張っていきたいと思います。

 

(司会)

 はい、他にございませんでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、知事、市長、次のスケジュールがございますので、ここで退席をさせていただきます。以上をもちまして、会見終了いたします。

 

(知事)

 はい。頑張りましょう。


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