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平成30年7月豪雨にかかる被災地等視察に係る知事共同取材(7月21日)の要旨について

ページID:0011354 更新日:2018年7月23日 印刷ページ表示

日時:平成30年7月21日(土曜日)

 13時52分~13時57分

場所:鬼北町大宿

 

(愛媛朝日テレビ)

 今回、被災した各地を回ったと思うが、どういうふうに感じたのか。

 

(知事)

 はい。今回、広範囲にわたって災害が発生していますので、どうしても被害の発生面積、特に被災者の方々の人数が多いところの特に深刻な場所を優先せざるを得なかったんですけれども、本当にその一方で、人的な被害は無かったとしても、あるいは避難者がもうゼロになったとしても、災害が局地的に発生している場所はいくつもあると聞いていましたので、そういう所にもしっかりとした目配りをしなければならないというふうに思っていました。

 ただ、先ほどの集中的にやらざるを得ない所のめどが立ってからになってしまったので、ちょっと時間が経ってしまったんですけれども、今日は鬼北町、松野町、こちらも浸水という面においては大きな被害があった所だったので、ようやく現地に入れたので、またしっかり対応したいというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)

 松野町、鬼北町は、被害発生後、初めての訪問だと思うが、被害状況について聞いていた話と実際に見た印象の違いというのは。

 

(知事)

 そうですね。まあ2週間経っていますので。浸水ということで聞いていました。例えば、今日、松野では、地域おこし協力隊の若い方々が、2週間、もう本当に献身的にボランティアで若い力を発揮してくれたということ、鬼北でも職員の皆さんが、土日、ボランティアで地域に入って頑張っているということ。

 恐らくその中には、ニュースを通じて、うちよりもひどい所があるんだから、自分たちで頑張ろうという、そんな意識があったのではないかなというのを今日感じました。だから、逆に言えば、行政はそういうところもしっかりとフォローしないといけないなというところを感じています。

 

(愛媛新聞)

 南予の方、今のところは8日以降、目立った雨は降っていないが、今後の局地的な大雨に対する対策については。

 

(知事)

 特に心配しているのが、地盤が緩んでいるので、土砂災害が再び起こるということについて、ケアをしないといけないということ。今の応急でやれることというのは、一つには土のうでの対策。二つ目としてブルーシートでの対策。そしてH鋼での対策。この三つがメインになると思います。ですから、危険な所については、どれである程度の回避ができるのかということを現場がしっかりと判断して、やれることはスピーディーに展開していくということが重要ではないかなと思っています。

 

(愛媛新聞)

 先ほど、松野町の吉野地区では、住民の方から知事に、農業の方も大変なんだというふうな話をされていた。松野町民の方々も苦労されていると思うが、そういった方々に、何か呼び掛けの声があれば。

 

(知事)

 そうですね。当面は、ライフラインの確保から生活を元に戻していくというところが重要であることは、もう間違いないんですが、当然のことながら、地域を守るというのは、人を守って、生活を守って、産業を守って初めて成り立つものだと思います。特に南予地域は1次産業が主ですから、この被害額がかつてないほどの金額に上ると思いますので、国にも早い段階で、ともかく今までのルールでは無理ですと、適用対象を広げるとか、そういったことをやってもらわないと、かんきつ王国、農業、水産、全てを守ることはできないということで要請をしていますので、期待には応えてくれると信じています。

 それらをしっかりやって、全力で支えていくということを、まずメッセージとして伝えたいので、ぜひ皆さん希望を捨てないでほしいと。

 で、もう一つは、今すぐに考えることではないんですけれども、この復興を乗り越えて、ぜひこの南予の魅力を再び輝かせるために、復興イベントをやりましょうと。その先で。それを乗り越えた先に、また力を合わせて復興イベントをやろうということを、私は考えていきたいと思いますので、遠い目標になるかもしれませんけれども、そこを目指して頑張ろうということを呼び掛けたいと思います。


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