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政府に対する平成30年台風第7号及び前線等に伴う大雨による災害に関する緊急要望に係る知事共同取材(7月9日)の要旨について
日時:平成30年7月9日(月曜日)
13時40分~13時44分
場所:総理官邸エントランス
(記者)
今日、総理に対して、具体的にどのようなことを申し入れして、お願いしたのか。
(知事)
これは、愛媛県だけではなく、被害が発生している地域全ての共通課題でもあると思うんですけれども、被害が大きいところではですね、いまだに行方不明者の捜索が続いています。それから土砂災害が非常に広範囲にわたって発生していますので、これを取り除かなければ復旧のめども立たないということで、土砂災害の撤去、そしてまた避難生活へのサポートを考えると、人手が足りないということで、引き続き多くの人手の手配をお願いしたいというのが1点でございます。それから、今後のこともあるので、激甚災害の指定のスピード感、あるいは災害復旧に至る予算措置、こういったことも併せてお願いしました。
もう1点がですね、愛媛県、実は特別警報が遅れていました。これはテクニカルな問題でございまして、もうちょっと細かいメッシュのルール化を図って、見直した方がいいのではないかなということで、のちのちの作業の中でお考えいただきたいと。
最後に、愛媛県の場合は、南のエリアに被害が集中していますので、今、ETCが壊れて大渋滞を起こしていますから、期間限定でも無料開放していただきたいという依頼をさせていただきました。
以上です。
(記者)
その要望に対して、総理からはどのような。
(知事)
全ての項目一つ一つ丁寧に取り上げていただきまして、国として全面的にバックアップするという強い言質をいただきましたので、県民の皆さんも大変安心していただけるのではないかと思います。
(記者)
具体的なバックアップの中身というのは。
(知事)
既に始まっていまして、避難所ではですね、今日から非常に気温が上がってきています。電気の問題もありますので、バッテリーで動くクーラーを国から送っていただくというような手配。それから断水状態が続いていますので、ともかく、給水車を徹底的に手配していただきたい。それから、自衛隊の所有するお風呂ですね。こうしたような当面の生活に関わる手配を既に始めていただいているところでありまして、さらにきめ細かい対応を、県としてもしていきたいというふうに思っています。
(記者)
総理が直接現地を視察するといった話はあったのか。
(知事)
いや、今日はまだ、そこまではお聞きしていないんですけれども、私自身も現地に入れていないんですね。
(記者)
各社さん、いかがでしょうか。
(知事)
特に、愛媛県だけがですね、昨日まで松山空港にヘリが降りられなかったので、空からの状況把握ができていないんです。今日は、他県からのヘリも応援いただきまして、一斉に飛んでいますので、今日初めて、内陸部も含めた土砂災害の全容というのが見えてくるのではないかと思っています。
(記者)
今日の面会は、どちら側が持ちかけて、どのタイミングで。
(知事)
まず最初に菅官房長官からですね、心配しているというお声がけをいただきまして、2回目の時に私の方から、県民の不安感を払しょくするためにも、私が上京して、ぱっと、ものの数分でもいいので、時間を取っていただけないかとお願いをしましたところ、快く受けていただきました。
(記者)
今日のことか。
(知事)
昨日ですね。
(記者)
以前も発言しているが、あらためて野村ダムの放水に対しては。
(知事)
そうですね、これはまだ分かりません。ダムは、ダムの管理でいろいろなルールとか判断があると思いますから。今回の運用が、ルールに基づいたものなのかどうかはこれからの検証でしょうし、逆にそれ(放流)ができなかった場合は、ダム本体の決壊ということにもなりかねない。じゃあその場合どうなるのかというと、すごい難しい判断だと思います。
(記者)
上京の目的としては、総理、長官との面会のみということか。
(知事)
そうです。はい。もう、すぐ帰ります。
(記者)
総理から外遊の予定について、何か説明は。
(知事)
何も聞いてないです。
<参考資料>