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衆議院の解散に係る知事共同取材(9月28日)の要旨について

ページID:0011326 更新日:2017年9月29日 印刷ページ表示

日時:平成29年9月28日(木曜日)14時30分~14時38分

場所:知事室前廊下

 

(南海放送(幹事社))

 本日、衆議院解散ということになったが、まずその所感はどうか。

 

(知事)

 そうですね。もう明日から天皇皇后両陛下がご来県されまして、(翌日には)国体が始まります。本当に愛媛県にとっては長年追い求めてきた夢の大会ですが、その期間中と若干重なって選挙が行われる日程となりました。

 その結果ですね、今は県職員だけでなく、県内の市町職員もかなり負担が生じている中で選挙の対応をしなければならなくなりましたので、特に県外からも警察関係者とか大勢ご協力いただいているんですけれども、急きょ、選挙になったということは、その体制がそのまま組めるのかどうか。ともかくも、国体を成功裏に導くということと併せて、これは国政選挙ですから、その対応をするということを、両方追いかけていかなければならなくなりましたので、本当に緊張感を持って、また、地方自治体の職員にはかなりの負担がのしかかると思いますけれども、ぜひ力を合わせて乗り切っていきたいと思っています。

 

(南海放送(幹事社))

 今回は、自民党に対して、民進党と新たに旗揚げした希望の党が、事実上、合流するということも報じられているが、そのことについては。

 

(知事)

 これは、今後の推移を見なければ分かりませんが、解散は内閣が決めることですから、それについてとやかく申し上げるつもりはないんですけれども、ただ、先日も記者会見で申し上げましたとおり、自分は政治家ですから、国政の場における解散というものは、国論を二分する案件が生じたとき、それから内閣が追い込まれて選択肢の一つとしての解散を、信を問ういう形でする場合、この二つに限られた極めてレアな伝家の宝刀と思っていましたので、解散というものがこれほど軽いものなのかということを、これは一個人の立場ですけれども、何となく疑問を感じるところはあります。

 そういう中で行われていますから、争点が見えにくいんですね。与党も野党も選挙をやることになりましたので、これは政党の宿命として勝利を目指して頑張るということですから、その中でさまざまな動きが出てくるのだろうというふうに思っています。

 

(南海放送(幹事社))

 あらためて、知事本人が衆院選に出馬するということは。

 

(知事)

 全くないです。私は、64年ぶりの初の単独開催の「えひめ国体」、初開催の「えひめ大会」、これを指揮する総責任者という重い立場がありますので、全力で責任を全うしたいと思っていますし、また、これも先日の会見でも申し上げましたとおり、政治家に与えられた任期は本来極めて重いものと私は思っていました。その任期中、負託を受けて全力で仕事をせよという国民の思いを背負って仕事に向き合うわけですから、その中で、先ほど言った二つ以外の要因で解散するというのは、与党の方も野党の方も、なぜなんだろういうふうな気持ちをお持ちの方は多いのではないかなと思いますけれども。

 

(愛媛新聞)

 希望の党自体は、どのように評価しているか。

 

(知事)

 これから、政策のすり合わせ等が行われていくのでしょうから、それを見てみないと、個人的にはコメントしようがないと思っています。

 ただ、基本的に一強多弱というふうなことが言われ続けて久しい状況が日本の政治では続いてきました。そもそも、小選挙区制を導入したというのは、政権交代が可能な状況をつくる、それをもって常に緊張感がある国政というものが常態化するというのが本来の目的だったはずなんですけれども、一強多弱というのが定着する中でですね、そういった緊張感が失われているというのは、大きな問題だと思いますので、こうした機会にですね、切磋琢磨するような政治勢力が出来上がるということは決して悪いことではないように思います。どちらが良い悪いということではなくて、緊張感のある政治の出現ということを考えれば、そういった方向もありかなというふうには思います。

 

(愛媛新聞)

 民進党が希望の党に合流ということに対してどうか。

 

(知事)

 全く分からないです。どういう話し合いをされているのかも知りませんし。

 

(テレビ愛媛)

 先日、公務で小池知事と面会しているが、知事の希望の党へのスタンスは。

 

(知事)

 僕はもう、前から申し上げていますように、知事という仕事は、県民党というふうな立場ですから、ニュートラルにそれぞれの政党を見つめているという立場です。

 

(あいテレビ)

 小池都知事は、新党で地方分権を掲げているが、その点についての評価はどうか。

 

(知事)

 これはですね、もう10年ぐらい前からずっと言われ続けてきた久しい課題だと認識しています。特に地方の立場からは見れば、「三割自治」という言葉に象徴されるように、十分な機動力が発揮できないという仕組みが目の前に現存しているわけなんですね。

 オールジャパンの無駄を排斥して、スリムになって未来を切り開くためには、国の役割は一体何なのか。それを明確にした上で、それ以外については、可能な限り地方に権限や財源を移すと。これをなくして未来図というのは描けないということを、ずっと言い続けてきた過去がございます。

 地方分権というのは、まあ若干進んではいる気配は見えてはきているんですが、正直言ってまだまだ肝心な分権体制ができているわけではなくてですね、三合目ぐらいの状況じゃないかなあと。段々とそのテーマがですね、国政の場から最近は聞こえくなってきました。ですから、この機会にですね、全ての政党に地方分権をどう考えているのか、国民に明確に示す機会になればというふうに期待をしています。

 

(あいテレビ)

 その点では、小池さんにエールを送るということか。

 

(知事)

 そうですね。地方分権は、ぜひ、どの政党であれ真剣に取り組んでいただきたいというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)

 小池知事から出馬の要請はあったのか。

 

(知事)

 ないです、ないです。先般(の面会)は、あくまでも(東京オリンピックに向けた)ラジオ体操の関係ということですから。


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