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第3次安倍内閣第3次改造内閣発足に係る知事共同取材(8月3日)の要旨について
日時:平成29年8月3日(木曜日)15時15分~15時25分
場所:知事室前廊下
(南海放送(幹事社))
今回の新内閣のメンバーを見て、まずその受け止めはどうか。
(知事)
そうですね。今までと随分様相の違った配置かなという感じがしますね。それは、各党内のグループに配慮した実務型内閣というようなイメージですね。
(南海放送(幹事社))
「脱お友達内閣」というようなことも言われているが。
(知事)
そうですね。政治的な狙いとしては、「お友達」というイメージからの脱却というのはあったと思います。それともう一つは、やはり「except for 石破氏」という感じもします。
(南海放送(幹事社))
今回の改造で、愛媛県選出の議員は閣僚にいなくなったが、何か影響があると思うか。
(知事)
それは特段ないと思っていますけれども、まあ、愛媛県から(閣僚が)出られた方がより話がしやすいということはあると思いますが、これはもう、今の内閣(総理大臣)が決めたことですから、そういったものに左右されることなく公平にしっかりと各地域の課題について向き合っていただけるものと信じています。
(愛媛新聞)
新内閣に期待することは何か。
(知事)
そうですね。今、いろんな意味で丁寧な説明責任というふうなことで、問題が生じているように思いますので、そのあたりをしっかりと担っていただきたいなあというふうに思いますね。あらゆる面で。
(朝日新聞)
加計学園の獣医学部設置問題に関わる文部科学大臣と地方創生担当大臣が、いずれも交代することになるが、何か影響はあると思うか。
(知事)
それは分からないですね。事務レベルは何ら変わらないわけですから、より丁寧にというふうなことを、されるのかされないのかということだけだと思います。
(NHK)
加計学園の関係では、議論がどれだけ深まって国民の理解が得られたかのかどうかというところが定かでない中で、今回、関連大臣が交代するが、今後、新大臣に望むこととしては。
(知事)
この獣医学部の問題については、長年にわたって、今治市そして愛媛県はずっと熱心に必要性を説いて、要望を続けてきた立場ですから、これはしっかりと実現に向けて汗をかいていただきたいなあというふうに思います。
ただ、その中で、説明が足りないということであれば、それがそのまま風評への影響にもつながってしまいますので、もし仮に、(こうした問題が)開学まで持ち込んだときの影響を懸念するところで、そのあたりをしっかりとクリアにしていただきたいなあというふうには思います。
(愛媛新聞)
今回、退任する県選出大臣二人の在職中の実績に対する評価はどうか。
(知事)
そうですね。お二人とも職責を果たされたのではないかなあといふうに思います。
(環境大臣には)アメリカの(パリ)協定脱退という大きなことが起こりましたが、それに対してもしっかりとメッセージを送られていましたし、また、特に愛媛県の課題について、本当に寄り添ってですね、お考えいただいたというふうに思います。
厚労大臣は、非常に裾野の広い分野ですから、大変だったと思います。本当にお疲れ様でございました。ただ、懸案であった、ずっと言い続けてきた社会保障の抜本改革だけは全然見えてこなかったので、その点は、何か端緒を付けていただければ良かったのかなあというふうには思っています。
(愛媛新聞)
社会保障の話が出たが、その他の問題も含めて、新内閣に期待することは。
(知事)
そうですね。非常に舵取りが難しい状況になってきていると思います。経済情勢も非常に見通しが立ちにくい環境にありますし、特に、東京オリンピック後のステージというのがどうなってしまうのか、そこに不安を感じている方も多いと思います。その道筋を示していただけたらというふうには思います。
また、外交面においても、アメリカの外交政策が非常に不安定化していますので、その中で、日本の国がどういう立ち位置で戦略を立てるのか、そのあたりもぜひ期待をさせていただきたいと思います。
それと、端緒が見られない社会保障、もうこれは待ったなしですから、ここは逃げるわけにはいかないということを痛感していますので、その明確な道筋をぜひ付けていただきたいと思います。
(毎日新聞)
脱お友達の一方で、政権の中枢は変わらないので期待できないという街の声もあるが、そのあたりについての知事の所感はどうか。
(知事)
まあ、スタートしてからの話だと思いますので、今は本当に、全員が変わったわけではないですけれども、新しいチームになったわけですから、スタートする前というのは期待をさせていただきたいと思います。