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平成28年度9月補正予算知事査定冒頭取材(8月26日)の要旨について

ページID:0011317 更新日:2016年8月26日 印刷ページ表示

日時:平成28年8月26日(金曜日)10時00分~10時06分

場所:知事会議室

 

 

(NHK(幹事社))

 今回の補正予算の位置付け及び編成に当たっての基本方針はどうか。

 

(知事)

 6月以降、いろいろな情勢変化もございましたし、国の動向もございます。また、先日、県議会各会派からの要望も直接聞かせていただいたところでありますので、そういったものをトータルでかみ砕きながら編成に当たっていきたいと思っています。

 具体的には、南海トラフ地震や台風、集中豪雨に備えまして、道路や砂防施設の整備、それから河床掘削など緊急に実施すべき防災・減災対策を積極的に行うということが一点。それから熊本地震の課題というものを分析しまして、こういったことを踏まえた計画策定にも取り組みたいと思います。また、県民の安全・安心の確保のほか、農林水産業や観光の振興、そして医療・福祉の充実など、当面する県政の課題につきましても、交付金等を活用しながら的確に対応していきたいと思います。

 規模につきましては、防災・減災対策や地域経済の活性化に積極的に取り組むことから約100億円くらいかなと、これは昨年並みという規模になろうかと思います。

 主な事項は先ほど申し上げましたように、大規模災害に備えるための道路や河川、砂防、海岸、港湾施設の整備、土砂の堆積が著しい河床の掘削など、緊急に行うべき防災・減災対策の県単独事業での実施、それから県の職員も熊本震災の応援に大勢が入っておりますので、そういった現地での経験の声を集約して、こうしたことを踏まえた計画の策定をしていきたいと思っています。

 産業の振興につきましては、これは初めてなんですけれども、南予地域のかんきつの生産システムの日本農業遺産取得に向けた推進体制を構築していきたいと思います。それから、これは特筆すべきことだと思うんですけれども、日本の養殖魚で初めてハラール認証を取得しました。民間企業と県がタイアップしてですね。さらにハラール認証の中でも最も厳しいマレーシアでの認証ということにもなりますので、まさに海外展開をしていくに当たっては非常に優位なポジションを今取れている状況を迎えておりますので、この愛育フィッシュの輸出促進を、これを機に進めていきたいと思います。それから、景気の下振れリスクに備えた中小企業資金融資枠の確保、また、「サイクリングアイランド四国」の実現に向けた情報発信、また、民間の人材を活用する中での観光誘客体制、これは組織も含めて強化を図っていきたいと思います。そして、中長期的に見た松山空港国際線の安定運航のための戦略、支援のあり方・強化、こういったことも取り組みを進めていきたいと思います。

 医療・福祉の面におきましては、公約にも掲げた救急医療を支えるドクターヘリの運航準備をさらに進めたいと思います。また、障がい者の授産製品について特化して販売の促進に努めたいと思います。

 その他には、九島大橋が完成いたしましたので、今後は岩城橋の整備促進を進めていきたいと思います。

 なお、秋の臨時国会に提案が予定されている国の補正予算、これはまだ詳細が分かっておりませんので、情報収集に努めている段階でございます。具体的な内容が判明次第、速やかに対応していきたいと思います。

 以上です。


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