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平成28年度当初予算等の知事査定の冒頭における知事共同取材(平成28年2月1日)の要旨について
日時:平成28年2月1日(月曜日)10時00分~10時10分
場所:本館4階会議室
(南海放送(幹事社))
平成28年度当初予算案について、規模、編成方針、重点項目について教えてほしい。
(知事)
まず、重点項目でありますけれども、2期目の公約の柱に掲げている「防災・減災対策」、少子高齢化に伴う「人口減少対策」、そして「地域経済の活性化策」のこの三つが柱であることについては、変わりがありません。重点的に予算編成を行っていく所存でございます。
それから、もう一つは特出ししている公約ですね、これについても、種まきは初年度にいたしましたけれども、いよいよ実現に向けて加速させていく年になりますので、例えば、ドクターヘリの導入でありますとか、いやしの南予博の実施でありますとか、また、いろいろなブランドを確立してきましたので農林水産業の活性化とか、それからいよいよ来年に迫っているえひめ国体に向けての最終段階の準備、こういったところを重視した予算編成を行っていきたいと思います。それから国の方でも補正予算が成立しておりますので、しっかりとそれに向けた対応をするために、地方創生や防災対策などに取り組む2月補正予算を併せて編成させていただきたいと思います。
予算全体の規模でありますけれども、これはスクラップ・アンド・ビルドをベースにして、しっかりとした財政運営というものも責任ある行政の観点から重要でありますから、本当にめりはりの利いた予算編成をしていくつもりでございます。ただ、補正予算等、あるいは国の予算等もありますので、トータルで言えば昨年を上回る予算規模になるんではないかなと思います。昨年度は6,332億円でありましたけれども、今の財政状況を見ると6,400億円くらいをめどに、就任以来で言えば最大規模の予算編成としていきたいと思います。以上です。
(南海放送(幹事社))
6,400億円というのは補正を含めた額か。それとも当初予算だけか。
(知事)
これは当初予算です。
(南海放送(幹事社))
いやしの南予博、農林水産業の活性化、国体の準備などを重視した予算編成とのことだが、具体的に力を入れられたいところがあれば教えてほしい。
(知事)
防災・減災では、やはり県立高校の耐震化が29年度末までに100パーセントやるというふうに公約として掲げていますので、しっかりとその約束を果たせるように、最終段階を迎えていますので行っていきたいと思います。併せて、私立学校の耐震化、これは昨年、耐震診断の補助制度を立ち上げましたけれども、1年経ちましたのでそれを受けてですね、実際に工事に入っていく学校が出てくると思いますから、私立学校の耐震化にも踏み込んでいきたいというふうに思っています。
それから、人口減少についてはですね、全市町ではないんですけれども、ぜひ県と一緒に制度を立ち上げたいという合意ができたところからですね、具体的に子育て世帯が愛媛県に移住してきたときのバックアップ制度というのを立ち上げて、東京のコンシェルジュの活用と併せて前向きな対応を図っていきたいなと思っています。
地域の活性化については、東予ではサイクリング大会、南予ではいやしの南予博、中予ではゆるキャラ®グランプリの決選投票と全地域に目を配った活性化策も併せて行っていきたいと思っています。それから、目新しいところで、情操教育という面でこどもの城を活用する、その活性化策と併せてですね、子ども芸術祭なるものをですね企画していきたいなと思っています。以上です。
(南海放送(幹事社))
子ども芸術祭とはどのような内容か。
(知事)
そうですね。よく芸術祭というのはあるのですが、せっかくこどもの城というものがあるので、子どもさんを対象にした芸術祭というものが企画できないかなと。おそらく最初はもう静かなスタートになるかもしれませんけれども、夢は大きく将来的にはえひめこどもの城を舞台にした全国芸術祭にまで成長することも夢見て、そんな事業を考えています。
(南海放送(幹事社))
補正予算の話も出たが、この数年の中では早い段階での成立だったと思うが、現時点での対応状況を教えてほしい。
(知事)
中身的には、やはり防災・減災対策が中心になると思います。それから、もう一つは地方創生の加速化交付金が創設されていますので、こちらについては、少子高齢化、TPP対策に活用していきたいなと思っています。規模としては、100億円から120億円、120億円規模になるかなと想定しています。
(愛媛新聞)
先ほどの移住時のバックアップ支援というのは、例えばどういうふうなバックアップをするのか。
(知事)
移住してきたときに合意のある市町と協働してですね。今から査定をするんですが、例えば住宅の改修であるとか、家財道具の搬出であるとか、このあたりについて、補助制度を設けるということになります。ただ、ターゲットは働き手や子育て世帯なんで、いろいろな条件は付けていきたいなと思っています。例えば、補助対象者が5年以上定住する意思を示していただくということ、それから、居住目的の一戸建て、空き家活用なども視野に入れています。年齢も50歳未満に対象を絞るとか、いわゆる子育ても含めて働き手、若い世代というものをターゲットにして、補助制度ができないかということで提案したいと思っています。
(テレビ愛媛)
国体については、最終準備に向けてということだが、具体的にこれをやらないといけないというものはあるのか。
(知事)
正直に言って、施設の面では市町との連携を含めて順調にいっていると思いますので、この点については、最終仕上げをしっかりとやるということで、あまり心配はしていません。それから、競技力向上については、これは本番を迎えてどうかということがあるので、何とも言えないんですけれども、昨日も女子スケート選手が頑張ってくれましたし、和歌山国体の女性を見ても、各種目ごとに一生懸命取り組んでくれている成果は、確実に上がっていると思っています。
それから、一番大事なのは、やはりおもてなしの準備。これは機運の醸成と言ってもいいと思うんですけれども、みきゃんをフル活用してですね、いよいよ1年前になりましたので、さあ、いざ国体という空気を全県に広げていき、それをもって、地域のコミュニティの強化につながるようなおもてなしに持ち込んでいくことができればと思っています。