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安倍改造内閣閣僚名簿発表等に関する知事共同取材(9月3日)の要旨について
日時:平成26年9月3日(水曜日)15時47分~
場所:本館3階知事室前
(南海放送(幹事社))
先ほど第2次安倍改造内閣の閣僚が発表され、その中に本県選出の塩崎恭久衆議院議員が厚生労働大臣になったことについての所感は。
(知事)
まず、内閣改造、これは組織で仕事をしていく上において、人事というのは、非常に重要な鍵を握っていると思うんですけれども、そういう中で、この1年、2年の動きの調整も図るということから、例えば、地方創生担当大臣や女性活躍担当大臣、こうした社会のニーズを考えた上で新たなポストをつくるという、いろいろと腐心された足跡がうかがい知れるようなそんな人事ではなかったかと思います。主要閣僚で残られた方もいますし、ただ、多くの方々が交代しています。初めての入閣という方については、本当にこれからの手腕に期待したいと思いますけれども、全体的に見れば重厚な布陣になっているのではないかと思っています。
その中で、本県選出の塩崎議員が厚生労働大臣に入閣されましたけれども、これまでの経験を生かしてですね、特に、厚労関係は社会保障を担当されるわけでありますから、人口構造が変化している中で、社会保障制度の抜本的な改革というのは、これはもう日本が生き残っていくために避けて通れない課題だと思っていますし、この制度が地方財政を圧迫する最大の要因にもなっていますので、その手腕に大いに期待したいと思います。
(読売新聞)
松山市長選では、塩崎議員と同じ自民党の中から候補の擁立が決まっているが、市長選に何か影響を与えると思うか。
(知事)
それは関係ないと思います。地域は地域、国は国。国政の問題と地方の街づくりを中心とする課題というのは違いますから、自民党も支部によって対応が違いますし、県連は自主投票ということなので、それぞれが思いのある候補にエールを送るということになると思います。
(愛媛新聞)
県として、新しい内閣、自民党の幹部に対して、どのようなことを訴えていきたいか。
(知事)
われわれは地方の立場ですから、地方の現場の声をよくよく受け止めていただいて、政策展開をしていただきたいという強い思いがあります。そういう意味で、地元からの大臣、党の人事ですけれども自転車の大好きな谷垣議員さんが幹事長、それから先般来県された石破前幹事長がまさに地方創生担当大臣ということですから、それぞれ最近、愛媛県に来られて実情を知っている方も多く入閣されていますので、そういう方々を中心に地方の現場の声を吸い上げていただけるのではないかと、これを期待しています。
(時事通信)
具体的に、特にこれを訴えたいということはあるか。
(知事)
特に地方創生の創設の最大の狙いは、アベノミクスの2つの矢によって空気が変わりました。ただし、これはカンフル剤ですから、本格的な経済活性化に向けては、まだら模様の状況から脱出する必要があります。そのまだら模様の象徴が、都市部と地方の格差だと思っています。地方にはまだまだそういった回復の実感がないという声が広く漂っていますので、地方のアイデアというものにしっかりと目を向けていただきまして、どちらかといえば、地方の独自性を尊重する政策展開、ここに一番期待したいと思います。