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松山市議会議員選挙の結果に関する知事共同取材(4月28日)の要旨について
日時:平成26年4月28日(月曜日)16時20分~
場所:本館3階知事室前
(あいテレビ(幹事社))
まず、昨日の松山市議選に関する所感を伺いたい。
(知事)
大変多くの方が立候補されて、60人ですから、ポスター見ただけでもずらっと並んで、その立候補者の多さに圧倒されるような選挙だったと思うんですけれども、逆に一つの選挙であれだけの人数が出られると政策、訴えている中身の違いというのは有権者からなかなか判明しづらいところもあるのかなと、そういう声もよく聞きました。
そういうのが、投票率の低下にもつながっているので、これは選挙制度の問題もあるんで、一概に解決策はないんですけども、何らかの工夫が必要なのかなということを感じています。後は、選ばれた方々がこれまでのいろんな議会の在り方を踏まえて、しっかりとした議論をする議会を期待したいと思います。
(あいテレビ)
戦後最低の投票率だったことについてどう思うか。
(知事)
だからどちらかというと、支援者の方は別として、投票された方というのは、地域から出ているとか、頼まれたとか、組織でという方が多かったのかなということが数字に表れているのかもしれませんね。
(あいテレビ)
今回の結果に関して、知事の同志である維新の会が議席を減らす一方で、自民党が躍進したが、その辺はどう受け止めているのか。
(知事)
これはもう市民の選ばれた構成ですから、その新しい選良が、何はともあれ、緊張感のある論戦というものをすれば、いいのではないかなと思います。
(愛媛新聞)
自民党は、水問題で黒瀬ダムからの分水に否定的な見解を持つ人が多く当選したわけだが、そのことについての所感を伺いたい。
(知事)
だから、議会というのは継続でもありますから、その辺りを踏まえて、これは同じ党の県連との問題も出てくると思いますので、相手さんのこともあるので、要はいずれの選択をした場合でも、対案というのをきっちり示せるのかどうかということは大事だと思います。
(あいテレビ)
知事自身は、どのような選挙対応をしたのか。
(知事)
僕は、結構、公務がぎっしり入っていましたので、時間があるときにお世話になった方の事務所をちょっとのぞいたりですね、あるいは時間があるときに激励に訪れたりという範囲ですね。
(テレビ愛媛)
レッグ問題について、知事は市議選が始まる前も、きっちり説明してほしいと話していたが、今回の選挙戦を通して、話が進んだとか、あまり話が出なかったとか、どのように受け止めているか。
(知事)
触れられる方が少なかったのと、正しい認識をされてない部分もあって、事実解明よりも対応が先立っていて、対応は既に始まっているわけです。対応ということを先行させながら、事実解明をするという現実があるわけなので、その点はしっかり踏まえて、議論していただきたいと思いますね。
(愛媛新聞)
市長選に関し、自民党が単独で候補を擁立するような可能性もとりざたされているが、そうなると知事に近い野志市長への対抗馬ということで、かなり厳しい選挙戦になることも想定されるがその辺りはどう感じているか。
(知事)
選挙はいつでも厳しいですよ。何が起こるか分からない。僕自身も7回選挙戦やってきていますけども。ただ、政策で勝負するようなことになれば、どうなるか分かりませんが、いずれの場合でも選挙は政策で勝負するのがベースだと思います。僕が見た感じ、私は、市政を離れていますけど、本当に最近、商店街の森ビルの問題に前進がみられたり、オンセナートで非常に多くの観光客が訪れているというように、着実に市政は順調に発展しているなと実感していますけど。
(NHK)
新しい顔ぶれをみて、会派も今後大きく力関係が変わってくると思われるが、どのように受け止めているか。
(知事)
それは分からないですね。会派といっても一番大事なことは、政党や会派の論理ではなくて、政策の論理ですから、そこがちゃんと議論されれば、会派構成がどうなろうが、議会というのは機能するというふうに思っていますけど。
(南海放送)
自民党と公明党を合わせて20人当選し、それにプラスアルファが見込まれており、二つの会派で過半数を得るようだが、その状況については、どのように受け止めているか。
(知事)
これは他の議会のことなので分かりませんけども、僕のときなんか、そういう拮抗した状況ではなくて、最初に当選したときは、なんせ与党4人しかいませんでしたから。議会というのは、その歴史、歴史で、いろんな形態があるんじゃないかと思いますけど。
(NHK)
野志市長に、アドバイスしたいことはあるか。
(知事)
ないです、ないです。国政と違って大統領制ですから、理事者側というのは、市民、県民のことを考えたしっかりとした政策決定と提案をするというのが最大の仕事だと思います。それに対して、議論を積み重ねてどうするかというのを議会が最後に議決するわけですから、スムーズに通る場合もあれば、修正が入る場合もあれば、それはそれでいいんじゃないですか。理屈さえ通っていれば。
(愛媛新聞)
以前から、市議会の在り方について、議会の空転を批判するとかいろいろあったが、新しい顔ぶれにどういうことを期待するか。
(知事)
そうですね、あのときに何を申し上げたかというと最大の使命というのは、審議にあるということだったんで、議員さん同士の内々の議論で人事を決めることを優先させて、審議をないがしろにするということ自体は、理論的におかしいじゃないかということをストレートに申し上げただけなんで、その後の議会では、割り切って人事は人事、審議は審議となっていたように思いますので、それはそれで意味ある発言ではなかったかなと思いますけど。
(愛媛朝日テレビ)
これまで、現職の松山市議が逮捕されたり、議長のポストをめぐる問題などで市民の市議会を見る目が厳しいと思われるが、今後、新しい市議の方たちにどのようなことを求めたいと思っているのか。
(知事)
地方分権が進んで、いわば理事者側というのは、国と直接協力して物事を進める場合もあれば、地方と国の対立する問題を抱えるときもありますので、やはり地域で出ている地方議員として、地方の議員のエキスパートとしての資質向上を、われわれも含めて目指していくというのが、地方分権、地方の時代の対応につながっていくと思いますので、その点は期待したいと思います。これは党派を問わず。はい。