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松山市のレッグ関係者に対する告発状の提出に関する知事共同取材(4月8日)の要旨について
日時:平成26年4月8日(火曜日)17時10分~
場所:本館3階知事室前
(あいテレビ(幹事社))
今日、松山市が廃棄物処理法の措置命令違反ということでレッグを告発したが、所感は。
(知事)
刑事告発というのは、法律上、非常に難しい条件をクリアしながら行っていかなければならないんですけれども、中には履行期限をもってするのか、あるいは着手期限をもってするのか、これは意見の分かれるところなんですけれども、国の指針によると、今回のように明らかに当事者が履行する意思のないことを明示しているということ、資力もないということを踏まえれば、着手期限をもってできる、あるいはしなければならないという指針を出していますので、それに基づいて松山市がレッグという会社に対して、市の立場で言えば、今、言ったような条件を考えて、可能な限り一番早い段階で、しっかりとした告発に踏み切るんだという意思表示を示したものではなかろうかとそんなふうに受け止めています。
(あいテレビ)
今回、捜査の進展によっては、真相究明であるとか責任追及につながると思うが、対策費の負担についてはどう考えているのか。
(知事)
もちろん、この対策費というのは、当事者である会社が本来負担すべきものなんです。
ですからこそ、これまでも幾度となく松山市が措置命令等を繰り返してきたわけですから、それを履行しないという状況が続いたわけです。それで、刑事告発をしてですね、しっかりとした戦いを挑んでいくためには、条件を、先ほど言ったように積み重ねていかなければ争うことができない。そういう中で、今回の告発ということに踏み切られたと思うんですけれども、もちろん、責任追及というのがその先にあるので、あくまでも捜査の進捗状況次第でありますけれども、その最終責任を負っていただくと。法律の問題もありますから、できるだけ早くということを考えれば、今回が一番スピーディーな展開ではなかろうかと思っています。
(あいテレビ)
県としては77億の費用負担については、どう考えているのか。
(知事)
これは、松山市さんといろいろと相談しながら向き合っていかなければいけない問題ですから、先ほど申し上げたように、市としては、追い詰めていくんだと、戦っていくんだという意思表示をされたというふうに受け止めています。
そのほか、これから、あれだけの材料が出ていますので、市議会等の動きもきっとあるでしょうという中で、議論を詰めていけばいいのではなかろうかなと思っています。
(読売新聞)
市議会には、どういう動きを期待するのか。
(知事)
分かりません。それは市議会の皆さんが、それぞれ決めることだと思いますね。例えばの話ですよ、明らかになっている方、接点のある方を呼んで話を聞くとか、あるいは、メモとの整合性の問題というものを検証するとかいろんな方法はあると思うんですけれども、今の段階では何も動いていないという状況ですね。
(毎日新聞)
重ねてになるが、議員の関与が明らかにならなければ、県としての支出を検討する段階には入らないという認識か。
(知事)
これはですね、検討というのは、いつでも検討しているわけでして、議会でも申し上げたように、今回は松山市の問題を県が負担するということになった場合、当然のことながら県民全体の理解も必要になってきますから、このことの推移を県民みんなが見つめているという中で、どういう動きが出てくるのかしっかり見極めていきたい。そうでなければ、例えば、理事者側が提案したとしても、県議会の中には松山市以外の地域から選出された方もたくさんいらっしゃいますので、そういった方々の理解も得られないのではないかなと思っています。