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令和元年度9月補正予算知事査定冒頭取材(8月29日)の要旨について
日時:令和元年8月29日(木曜日)10時00分~10時07分
場所:本館4階会議室
(愛媛朝日テレビ(幹事社))
今回の9月補正予算の規模と編成方針、重点項目はどうか。
(知事)
先日、各部からの予算要求の説明を受けまして、また県議会の各会派からもご要望をいただきましたので、本日、査定作業に入らせていただきます。
大変、財政状況が不透明な中ではありますけれども、6月補正予算編成後の情勢変化、それから先ほど申し上げた各会派の要望も踏まえまして、編成に当たりたいと思います。
方針といたしましては、言うまでもなく最優先課題は西日本豪雨災害への対応になります。また、県単独の防災・減災対策として、道路や河川、砂防施設の整備にも積極的に取り組むことで県民の安全・安心の確保に努めたいと思います。その他に、子育て支援等の充実、またスポーツや産業の振興などの課題にも的確に対応したいと思います。
規模については、概ね80億円あたりかなという感じがしています。
主な事業なんですけれど、まず、西日本豪雨災害への対応ですが、食品ロスの対応と愛媛の子育て政策をリンクさせたいという大手コンビニ・ローソンさんからの申し入れを受けまして、社会実験が行われていましたけれども、寄附金を頂戴いたしましたので、被災児童等の交流促進にこの寄附金を一部充てさせていただきたいと思います。
また、県民の安全・安心の確保としては、豪雨災害等を教訓として、道路の安全対策、河川堤防、砂防施設の整備、また土砂の堆積が著しい箇所の河床掘削などに重点を置いた防災・減災対策を県単独事業で実施したいと思います。
また、これは公約にも掲げさせていただきましたけれども、本県オリジナルの子育て支援策を官民共同で推進するということを具現化するために「子ども子育て応援基金」を創設したいと思います。
また、スポーツの関係では、東京オリンピック聖火リレーの実施に向けた広報強化と機運醸成を行いたいと思います。
観光の振興においては、現在行われています「えひめさんさん物語」。ここがゴールではありませんので、閉幕後、その後につなげていく、持続的な地域づくりに結び付けていくためのシンポジウムの開催費用を考えたいと思います。
産業の振興については、融資枠の拡大を図って中小企業の資金繰りの支援を行いたいと思います。
最後に、これも公約で掲げさせていただきましたが、総務系事務の集約化による働き方改革の推進を追求していきたいと思います。
以上です。
(読売新聞)
今回、消費増税対策の関係は。
(知事)
これについては、今回の予算には入っていないですね。
(南海放送)
県警の誤認逮捕に関する要望が多く寄せられているようだが、あらためてどのように望まれるのか。
(知事)
そうですね。これは、記者会見でも申し上げましたけれども、決してあってはならない人権問題であるという位置付けで、その重大性を鑑みて県警の方では丁寧に事態を明らかにする努力を続けていただきたいと。それが再発防止につながるという思いです。
(愛媛新聞)
今週に入って、全国各地で大雨が降って、非常に災害対策の重要性が叫ばれているが、あらためて予算編成に当たっての県としての試みや考え方は。
(知事)
そうですね。私たちのエリアでは、昨年大きな豪雨災害の経験をしたところですから、これについては、思いつきで対応してはダメだと、これまでに経験のない雨量というものが、今後とも起こり得るという前提をもって、専門家に、こうした新しい事態に対して何が足らざるところであったのか、それを検証していただきましたので、その専門家の検証結果を受け止めて、しっかりと実施に移していくということが、今、大事な問題ではないかなと思いますので、引き続きこれは努力していきたいと思います。
(あいテレビ)
予算規模80億ということで、去年に比べたらちょっとコンパクトだが、平年並みと考えてよいか。
(知事)
そうですね。ただ、9月累計額で捉えますと、過去10年で2番目に高い水準になっています。かなり当初予算で、やるべきこと、見えているものについては、できるだけ取り入れさせていただきましたので、その分少し減っているということになるのかというふうに思っていただければいいのではないかと思います。