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第23回参議院議員通常選挙結果に関する知事記者会見の要旨について
日時 平成25年7月22日(月曜日) 11時00分
場所 知事会議室
(NHK(幹事社))
昨日の参議院選挙で、愛媛選挙区では井原巧さんが他の候補に大差をつけて当選したことをどう考えているのか。
(知事)
井原さんは、四国中央市の市長として、9年間、市町村合併以後の非常に難しい舵取りをやってきた経歴をお持ちです。市という基礎自治体の立場で、国の政策のいろんな現場に与える影響を肌身で感じて、仕事を積み重ねられてきていらっしゃる方なので、一番身近なところの行政経験が多くの方々に受け入れられて、期待を込めた得票が結果として、はじき出されたのではなかろうかと思っています。
(NHK)
当選された井原さんに期待するところは。
(知事)
地方の立場から見ても、国と地方の権限・財源の問題、地方分権の問題。道州制を含めた問題。それから、社会保障、少子高齢化を迎えた中での社会保障の制度を最前線で扱っている地方の厳しい状況。大都市、輸出関連には経済的な波及効果が表れているが、地方にはまだその実体はなく、逆に一次産業は苦しいという現状がありますので、そういった生の声を知っている議員さんになられますから、まさに現場の実態を知った上で活動していただけるということに、大いに期待しています。
(NHK)
投票率が過去最低となったことをどう思っているのか。
(知事)
争点が比較的あいまいに終わってしまったのではないかなという全体像の問題と、野党がそれぞればらばらに乱立しているという状況の下で、何となくその辺りから関心度が低くなった表れなのかなと思っています。
(共同通信)
全国的にも「ねじれ解消」で自民党が多くの議席を獲得するという結果になったが、「ねじれ」が解消したことによる政権運営などについて、期待する点をお聞かせ願いたい。
(知事)
やはり、物事というのは決めていくタイミングがすごく重要だと思いますので、的確な政策をスピーディーに展開していただきたいというところに、期待を込めさせていただきたいと思います。
もう一つは、健全な政治情勢をつくるためにも、野党がこうした状況を受けて、どういうふうになされていくのか分かりませんけれども、再編等々も含めたダイナミックな日本の政治の状況というものが、また違ったステージに行くことも必要ではないかと思います。
(南海放送)
向こう3年間、ひょっとしたら衆参同日選挙になるまで自民党政権が続くかもしれないという状況を不安視する部分はあるか。
(知事)
前回が民主党で3年間以上続いたわけですから、国民の負託を受けた政権がしっかりやれば続いていくし、的確な政策展開ができなければ国民の支持を失うということなので、そうならないようにしっかりとした政策を展開してほしいと思っています。
(あいテレビ)
今回、知事は、井原さんに対して個人的にエールを送るということだったが、具体的に何か活動はしたのか。
(知事)
私の知り合いであること、井原さんの人となり、それから市長経験者の価値。そういったものを事あるごとにお伝えしていったということです。あくまでも個人の範囲で。
(時事通信)
特に優先して取り組んでもらいたい課題についてお聞かせ願いたい。
(知事)
近々でいうと、やっぱりエネルギー政策をどうされるのかという点。もう一つは、地方分権の問題が、知事会でも問題になったと思いますが、国からの視点での道州制をすれば事足りるというような風潮があるので、全くそういう問題ではないということを、まさに地方の現状を知っている市長経験者ですから、その辺りを大いに発言して活動をしてもらいたいと思っています。
(時事通信)
エネルギー政策とは、原発ということか。
(知事)
原発というよりは、総合的なエネルギー政策の中で、原発もその中の一つですから、トータルで考えていかなければ最終的な道筋が見えてこないので、その辺りを大いに議論してほしいと思います。