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平成30年度2月知事定例記者会見(平成31年2月14日)の要旨について
日時:平成31年2月14日(木曜日)
11時40分~11時56分
場所:知事会議室
(愛媛新聞)
知事も参加していたと思うが、1月26日に今治市で開かれた山本順三大臣の就任祝賀会で、菅市長らが発起人となって、市職員が受付などの事務を担当していたことが分かり、公務員の政治的中立性を欠くといった指摘も出ているが、政治家の一人として、この案件、どのように感じているのか。
(知事)
まあ、今日、新聞で拝見して初めて知ったので、詳細分からないので、ちょっと今の段階では何とも言えないですね。実態が分かりませんから。はい。
(愛媛新聞)
千葉県で女子小学生が両親から暴力を受けて亡くなって、両親が逮捕されたことで、児童虐待問題に注目が集まっているが、2018年の虐待通告も過去最多を記録している中、県として、この児童虐待対策について、どのような姿勢で取り組んでいくのか。
(知事)
これは、本当に残念な事件で、強い憤りを感じておりますけれども、本県でこういうことが起こらないように思いを強くしながら、対応、向き合っていきたいというふうに思っています。
今回の事件における児童相談所や教育委員会等の対応については、虐待のリスクを認識していたが一時保護を解除した、あるいは、父親からの威圧的な要求に屈して児童が書いたアンケートを父親に渡した、これは報道で聞いているだけなんですけれども、こうした不適切な対応と言ってもいいと思いますが、それが指摘されているところです。
今回の事件を受けて、2月8日の関係閣僚会議で決定された、児童の緊急安全確認や通告元は一切明かさないという新たなルールの徹底などの方針が示されておりますので、これを踏まえて、県としても対策を強化したいと思います。
今後、千葉県等関係自治体で行われる児童相談所や教育委員会との対応について、今、これ検証中だと聞いておりますので、その結果も参考にさせていただきたいと思いますので、それを踏まえて、児童の命が失われるという悲惨な事件が起こらないように、本県としては防止に徹底的に取り組んでいきたいと思います。
(愛媛新聞)
全国的には、児童相談所の職員が不足しているのではないかといった声もあるが、このあたりは、県として何か取り組む必要性は感じているのか。
(知事)
これは、現場の状況と地域の状況と、また季節的な状況と、いろんな要因があるので、一概に、不足している、足りているということは、ちょっとこの場では判断しづらいところがあります。もちろん、こうしたような状況に対応するために、本当に職員が手いっぱいという状態であればですね、当然、手は打っていきたいというふうに思っています。
(テレビ愛媛)
子育て支援策について、松山市が県に求めている中学3年生までの医療費の無料化への支援について、現段階での検討状況はどうか。
(知事)
はい。あの、この件については、まだ松山市から正式な要請をいただいてないんですよ、県に対して。あくまでも市議会議員の有志の方々から、直接こうした陳情をいただいていますけれども、それを受けて前向きな発言もさせていただきましたので、(松山市から正式な)要請があれば、できる限りの対応をするという予定にはしているんですが、直接の要請をいただいていないので、まだ今の段階では、県として動きようがないという状況でございます。
(テレビ愛媛)
一方で、先日の市の定例会見で、野志市長は、今年の6月議会に、医師会と協議した上で、システムの改修経費を計上したいという見通しを示したが、それについてはどういうふうに。
(知事)
いや、分からないです。市の方で、どういうタイミングで、どういう中身でやるというのは、まだ固まっていないという感じなのかなと思いますね。
(テレビ愛媛)
県の支援に関しては、まずは、市から要望をという。
(知事)
そうです、そうです。もちろん。
(南海放送)
関連して。当然、そうすると、補助率については、まだ検討する段階にはないということか。
(知事)
そうですね。まあ、大体は分かっていただけると思いますよ。確約は全然していないですけれども。今の西日本豪雨災害の対応や、それから県の財政調整基金の状況を見たら、むしろ県の方が大変な状況にありますので、そこらあたりも踏まえて、(県の方で対応)できるところはこれぐらいかなという大ざっぱなイメージというのは、多分伝わっているんだろうと思います。その中で、どうされるのかというのは、市が決めることではないかなと思います。
(南海放送)
気持ちとしては、支援したいけれども、具体的な要請が、今のところないと。
(知事)
まだ決まってないですね。
(南海放送)
松山市の関連で、一番町の再開発に関して、99メートルのマンションを建てるという話が出ていて、一部の市民からは、景観を損ねるのではないかというような不安の声も上がっていたところ、先日の準備組合の説明会で、ちょっと高さを抑制するような方針が示されたという新聞報道もあったが、この件については、どのように評価しているのか。
(知事)
そうですね。私が松山市長の時に、経済界の方からも、景観、お城の見える風景というのは、松山の財産なので、十分に気を付けていただきたいという要請はいただいたことがあったので、高さ制限をある程度かけながらやった記憶があるんですが、今回、そういう中で、高い建物ですか、そういう申請があるというのは聞いていましたけれども、投資はウェルカムなんですけれども、そこらあたりは、やはり慎重に対処する必要があるのかなというふうに思います。
県には、この建築に関しては、意見を求められることはあるんですけれども、権限は全く無いので、最終的には、市の判断ということになろうかと思います。
(南海放送)
どのくらいの高さが望ましいというのは。
(知事)
今、その場所に建った場合、どういう影響があるのかという検証と、それから、そこが1回認められると、同じことが、他の地域でもどんどん、あそこが良くてこっちがダメなのかという議論に当然なってきますから、そのあたりもちゃんと考えた上で着地させればいいのかなというふうに思いますね。はい。
(朝日新聞)
さっきも質問があった、今日の新聞の山本順三大臣の件に関連して、例えば、県の方で、そういう祝賀会的なことを行うということはあるのか。
(知事)
ないですね。あの、個人的に何かのお祝いの発起人になったりすることはありますけれども。
(朝日新聞)
そこで県の職員が何かするといったことは。
(知事)
それはないです、県は。
あの、有志の人がやるのは自由ですから。(今回の件は、)中身が分からないので、ひとくくりなのか、どういうことか、というのも分からないですし、個人のつきあいということであれば、別に問題ないですし。ですから、そこは何ともコメントのしようがないです。
(南海放送)
一般論として、こういう一大臣の祝賀会を、市が窓口になって開催していることについては、どういう印象を受けるか。
(知事)
いや。印象というか、だから中身が分からないから何とも言えないですね。
(南海放送)
夏の参院選に向けて、それぞれ、自民党がらくさぶろうさん、野党統一候補を目指す形で永江さんが、正式に出馬を表明したが、あらためて知事は参院選にどういうスタンスで臨むのか。
(知事)
いやもう、今回は本当に愛媛のためにね、良い政策論争を、まあ国ではありますけれども、愛媛から出る以上は、愛媛のこともどれくらい考えられているのかというのも踏まえて、ぜひ前向きな論争をしていただけたらなと考えています。もう、それのみです。
(南海放送)
4月の県議選の公認を巡って、自民党県連が、党の公認を申請する際、覚書のようなものを提出するように求めているようだが、この件についての受け止めは。
(知事)
いや、これは党のことですから、私がとやかく言うことではないと思います。まあ、同じね政党のグループの方で県政にもご理解をいただいているので、うまく接点が見つかれば良いのではないかと。まああの、党の活動とやはり議会会派の活動というのは、また違った面もあるし、そのあたりで、どこかに着地点があるのではないかというふうには思いますけれどもね。はい。
隣の県でも、会派は分かれていますし、全国的にも、それはもう、党の活動と会派というのは、別にはなっていますよね。