ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 企画振興部 政策企画局 > 広報広聴課 > 平成25年度4月知事定例記者会見(4月5日)の要旨について

本文

平成25年度4月知事定例記者会見(4月5日)の要旨について

ページID:0011177 更新日:2013年4月8日 印刷ページ表示

日時 平成25年4月5日(金曜日) 11時00分から

場所 知事会議室

 

(知事)

 1点報告がございます。東日本大震災から2年が経過をいたしました。改めて、犠牲になられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げたいと思います。また、被害に遭われた方々には一日も早く、安心に暮らしていけるように心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興を切に願っているところであります。

 さて、この「えひめ愛顔の助け合い基金」ですけれども、本当に、当初は思い付きのような形からスタートしましたけれども、県内の市長会、そして町村会とタッグを組んで立ち上げようということになりました。

 その後、多くの方々にその趣旨をご説明し、特に、修学旅行に行けないという情報がありましたので、東北3県の修学旅行の支援というものを柱にして、また、県内から被災地へのボランティア派遣の支援であるとか、さまざまなメニューを用意して、これまで実施に移してきたところであります。当初から3年をめどにということを申し上げておりましたが、この3月末をもって寄付金の受け入れを終了したところでございます。

 結果的に多くの皆さんから約2億6,000万円、県の出損金がプラス2,000万円ありますから合計で2億8,000万円、2億6,000万円の寄付を賜ったところでありまして、本当に趣旨を受け止めていただいた方々に対しまして、心から感謝申し上げたいと思います。

 県では、この基金を活用しまして、今、申し上げた被災地学校の修学旅行支援をはじめ、災害ボランティアの派遣、愛媛みかんジュースの提供、被災地の復興支援のため独自のさまざまな活動を行ってまいりました。とりわけ、修学旅行支援では、これまで、岩手県、宮城県、福島県の延べ18校、人数で、合計1,585名をお迎えしまして、みかん狩りやしまなみサイクリングなど、本県ならではの豊かな自然や文化に触れていただきましたほか、地元の高校生との交流事業というものをすべての学校で取り入れていただきましたので、本県の高校生にとっても、被災地の高校生との交流を通じまして、人を支える価値の尊さを学ぶ機会になったのではなかろうかと思っております。東北の高校生からは、愛媛県民に対し感謝の気持ちが寄せられておりまして、大変意義があったのではないかと思っております。

 なお、3年ということでありますから、平成25年度も引き続き基金の残高を活用した支援に取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 以上です。

 

(南海放送(幹事社))

 先月末のシンガポールのトップセールスの成果はどうか。また、県職員を派遣したシンガポールを拠点にどのような営業戦略を展開するのか。

 

(知事)

 昨年の4月、1回目のトップセールスを行い、今回は、2回目の試みであることから、前回と違ったアプローチをしています。形としては、現地の日本料理レストランのオーナーや料理長、それから食材調達責任者等を招いて、お店を借り、そこでかんきつや愛育フィッシュ、水産加工品を売り込む試食会、商談会の開催は、前回と同じです。

 ただ、今回の違いは、昨年の11月に、シンガポールから本県に、バイヤー、輸入業者を招聘(しょうへい)しています。生産現場を見学もしていただきました。また、プレの商談会も実施して、そのときにシンガポールの輸入業者の方から評価が高かった、あるいは関心があるという企業や製品を情報としてキャッチできていますから、それに基づいて声掛けを行って、商談会のメンバーを構成しました。ですから当初から、「これ、なあに」というところからスタートする商談会ではなくて、「関心があるんだ」という事前のマーケット調査と言ったらいいと思いますけど、それをした上での業者選定ですから、非常に関心が高かったと思っています。

 当日は、そういうことで12社が参加をし、出品数で言えば、36品目でしたが、レストラン関係者70名の来場があり、大変盛況でした。具体的には水産物では愛育フィッシュのマグロ、それからブリ、シマアジのほか、ハモカツやじゃこ天、かまぼこ等の加工品を提供するとともに、それからかんきつでは今が旬のせとかや甘平をPRしました。

 それからもう一つの違いは、今回はバイヤーを現地レストラン関係者や食品卸関係者等に限定し、実を高めたということと、それからマグロの解体ショーをシンガポールで初実施をさせていただきました。これは現地のレストランの料理長による、県産品を使った一連のメニューを来場者に提供して、これはどういうことかと言うと加工品や愛育フィッシュをそのまま素材としてお見せするのではなく、「こういう食べ方があるんですよ」という調理方法の提供というものも一気にやろうということで考えたやり方です。

 最初、試食をしてもらって、それが終わった後に商談会に移っていきますが、気に入った商品について、それぞれブースや席を設け、バイヤーと県内企業が個別商談、それから自社商品をPRしていただくという形にいたしました。大変、人気は高かったと思います。商談会もこの時点になると、横から見て「がんばれ、がんばれ」とエールを送る立場になりますが、非常に活発かつ真剣な商談を展開されていまして、その場で注文が確定したところも数多く出てまいりました。

 中でも試食会のオープニングの解体ショーで使用したマグロ、それからじゃこ天やイカ、アジなどの水産加工品、それから、せとかは「世の中にこんなにおいしいかんきつがあるのか」という驚きの声が上がっていまして、特にその日から注文がどんどん入り始めています。ただ、値が張るマグロについては、すごく関心が高いので価格等々の商談中ということでありますから、これがまた入ってきますと成約高はどんと上がっていくと思っています。

 また、商談会に併せ、今年度から活動拠点をシンガポールに設置いたしますので、今回は在シンガポール日本大使館、それからジェトロシンガポールセンター、伊予銀行シンガポール駐在事務所等々の関係機関も訪問しまして、愛媛県としての思い、戦略、それから今後の事業協力をお願いしたところであります。

 県職員を派遣したシンガポールの活動拠点につきましては、シンガポールだけではなく、近隣諸国を含めた広域的な事業展開を図る上で、地の利が一番優れていると思います。そこで、それを最大限活用するとともに、官民協力により、伊予銀行のネットワークやノウハウも活用させていただきながら、広範な現地情報の収集・提供、そして、強固な人脈形成で本県企業の販路開拓支援など、県内企業の営業活動を後押しする補助エンジンとして、かんきつや愛育フィッシュを含む県産食品だけではなく、「すご技」などの技術も含めて、東アジアの販路開拓活動を強力に進めていきたいと思っております。

以上です。

 

(愛媛新聞)

 成約件数と金額がまとまっているものはあるのか。

 

(知事)

 大体でいいですか。

 

(愛媛新聞)

 はい。

 

(知事)

 大体で言うと、商談会は、1回目の注文から、どんどん増えていきますので、1週間で、500万円以上の注文が入っています。ただし、この金額には今、商談中のマグロは入ってません。マグロが入ればこの金額が上がっていくと思います。

 

(愛媛新聞)

 どのくらいの感じで上がっていくと考えているのか。

 

(知事)

 分かんないですね。何店舗かは、解体ショーそのものを自分のところでやりたいという話も飛び交ってました。

マグロというと今回50万円くらいしましたから、成約高には一番貢献するでしょう。

また、今回、注文のあった商品は、4月24日に松山港から一括でコンテナでシンガポールに出港する予定です。

 

(共同通信)

 中国などにもトップセールスに行っていたが、外交関係の問題等もあり、県として、今後、力を入れていくのは、東南アジア方面ということになっていくのか。

 

(知事)

 ターゲットをどうするのかは重要なご質問で、要素としては、経済成長が著しく、政情が安定し、富裕層が拡大している。さらには、日本食、日本文化に高い関心があるという要素でターゲットを決めていきます。その中で、去年は、シンガポールと上海と台北と香港という第一ターゲットゾーンを設定しました。

 さらに、次の可能性としては、ベトナムであるとか、インドネシアであるとか、マレーシア辺りも視野に入ってくると思いますが、それをハンドリングするために、どこでフォローしていくのか、やはり愛媛県からやりとりをすると限界があります。市場拡大を狙っていくには、現地拠点が必要になってきますが、そうは言っても各国に派遣できる余裕はなく、いろいろと地理的な条件や、その国の交流状況をみると、シンガポールがベストだろうなという判断をいたしました。

かつ、駐在員を置くに当たっては、スピード感とコストを考えないといけないので、独自で単独で出すという選択肢もあったんですけど、その場合、事務所も借りなければいけないし、費用もかかります。それから、ビザの関係で、単独で出た場合は、期間がかなりかかります。そういう現実を考えたときに、去年、シンガポールに伊予銀行が支店を出されていましたし、目的は一緒ですから、話を持っていったところ、快く引き受けていただきまして、出向という形で、その事務所を活用させていただくこととし、これがベストだろうという結論に達しました。ただ、やることは、官民協力しながら、シンガポールだけではなく、今言った東アジアのエリアをカバーするというような活動をしてもらいます。

 

(テレビ愛媛)

 輸出に当たっては、物流コストが課題の一つになると思うが、県として、具体的にどのようなサポートができるのか。また、シンガポール駐在員を置くことで、営業の結果が求められると思うが、具体的な数値目標はどうか。

 

(知事)

 物流ということに関して言えば、商談会を通じて、チーム愛媛でまとまったオーダーをとるということになると、コンテナ活用が容易になります。そのコンテナにつきましても、チャーターの場合もあれば、場合によっては定期コンテナの空きスペースの活用等々も一つ考えられます。それから、今回、向こうのバイヤーさんと話しましたが、そのバイヤーさんは、マレーシアにも店舗展開されており、福岡出発の定期コンテナを持っています。 

 例えば、それを活用させていただくということになれば、福岡までのアクセスをどうするかなど、いろいろなバリエーションがあると思うので、あらゆる可能性を追い求めながら、一番安い物流というのを追い求めていきたいと思っています。その辺りのコーディネートが、県の役割と思っています。

 目標は、営業といってもわれわれがビジネスの主体ではありませんから、あくまでも場の提供とアプローチの回数、ここら辺りが一つの目標になってくると思います。現段階で初めてのことなので、当初はまず、あいさつ回りから空気をつかむということで、1カ月くらいかかると思いますが、そこから駐在している本人が、一つの目標を立てて、こちらと話し合いながら、正式にそれを目標にしようということになっていくと思います。

 

(あいテレビ)

 中国で鳥インフルが発生し、犠牲者も出ているということで、上海便等々が今低迷しているが、さらに悪影響を及ぼす感じがする。また一方で、侵入を防ぐという手立ても必要だと思うが、知事としてどう考えているのか。

 

(知事)

 これは本当に去年の前半期はまさかこういう状態になるとは思っていませんでしたし、中国も西安をはじめとして、非常に前向きで、こちらからは3便の要請をしたが、向こうから4便、あるいは5便にしようという、こちらの思いが伝わって積極的な状況になりましたが、これは国と国の問題・外交問題もあって、愛媛の便だけではなく、全国的な低迷につながったと思います。

 その中で、人への感染というものが大々的にニュース報道されていますから、今のところその影響は出ていないんですが、気持ち的に、やはりちょっと心配をしています。それから、愛媛県は鳥インフルエンザや口蹄疫、こうしたことを県境で止めるということのノウハウは蓄積していますので、その辺りはしっかりと対応を取っていくという姿勢を貫いていきたいと思っています。

 

(上甲副知事)

 4月4日時点で、中国東方航空に確認した結果では、今回の事態を受けたキャンセル等は発生していません。

 

(愛媛新聞)

 先週の金曜日に改正地方交付税法が原案どおり成立し、今後、実質的な検討に入らないといけないと考えるが、検討はしているのか。

 

(知事)

 今のこの時点では前回と変わっておりません。最終的なことになっていませんので。確定して決まってから検討をします。県民サービスの低下というのは絶対避けなければなりませんので、本当に最後までこれまでの地方の積み上げてきたこと等々については、国に対して伝えていかなければいけないと思っています。それでもというときにはその時点で対策を考えます。

 

(愛媛新聞)

 今治市役所で公務員の勤務中の喫煙・タバコを禁止したと報道されたが、感想はどうか。

 

(知事)

 ちょっと知らないですけど。

 

(愛媛新聞)

 勤務中に離席してタバコを吸うのを、4月から禁止しているということだが、県庁で実施する考えはあるのか。

 

(知事)

 いや、まだちょっとそこまで考えてなかったです。4月1日から始めたのですか、見つか

るとどのようになるのですか。

 

(愛媛新聞)

 県庁では今のところ検討していないということでいいのか。

 

(知事)

 まだちょっと。ごめんなさい情報不足だったんですけど、申し訳ない、知らなかったです。

 

(時事通信)

 全国知事会長選が22日に予定されており、昨日、山田京都府知事が再出馬したが、知事は山田氏を推薦・支持する考えか。また、自身が立候補する考えはないのか。

 

(知事)

 全然ないですよ。立候補者が全部そろってからの話だと思いますけれども、ただ、山田さんは非常にアグレッシブで、発信力も強くてですね、がんばってらっしゃるなという印象は持っています。

 

(時事通信)

 次の会長としてもふさわしいと思っているのか。

 

(知事)

 全然、問題ないと思いますね。

 

(愛媛新聞)

 以前から、就航に向けて取り組んでいる台北・松山-愛媛・松山空港間チャーター便について、今年中をめどにということだったが、今の進捗状況と具体的にこの時期に就航するというめどが立っていれば教えてほしい。

 

(知事)

 台北・松山空港、ご存じのとおり非常に小さな空港で機材繰りとか、ターミナルの確保とか、非常に難しい空港です。例えば、チャーターの場合、桃園の場合だったら、割と早い期間に確定ができますが、台北・松山の場合は、それが同じようなスケジュールでできるかといったら、これは無理だと思ってます。 

 今回、日本には羽田以外では初めて飛ばすということになりますので、最後の最後まで詰めの作業がどうなるか、まだ今の段階では分かりません。ただ10月辺りで3、4パターンで検討しているという段階です。


AIが質問にお答えします<外部リンク>