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平成24年度5月知事定例記者会見(5月24日)の要旨

ページID:0011162 更新日:2012年5月24日 印刷ページ表示

日時 平成24年5月24日 11時30分

場所 知事会議室

 

(あいテレビ)
先日、ジャイアント社の劉会長以下、台湾のサイクリング振興の方がしまなみサイクリングを楽しまれたということで、早速、ジャイアント社の幹部会議がしまなみ沿線で開かれるようにも聞いているが、そのほか前向きな動きというのはあるか。

 

(知事)
いや、まだ昨日の今日みたいな話ですからね。ただ、本当に運営戦略会議を愛媛で開催しようということは、あのときに聞いたので驚きましたね。非常に前向きにいろいろ捉えてくれているんだなと思っています。それから、おそらく、これはこれからですけど、松山(台北)-松山便についても、今回、全体で台湾のマスコミ関係者が10社来ていたんですね。多分、今回のサイクリングツアーというのは、台湾全土で、あるいはアジアで、特に台湾では放映されていくことになると思うんですが、それに伴って、ジャイアントの下には旅行会社もありますので、しまなみサイクリングという商品を打ち上げていく可能性もある。可能性ですけどね。その場合に、松山(台北)-松山便の活用というものが非常に面白いということになれば、あちら側からも政府に対して働きかけをしていただける可能性が出てくると思うので、本当にそういう意味では、長年求め続けていたことも、ひょっとしたら実現するかもしれないなという感触だけは感じています。

 

(あいテレビ)
平成25年度重要施策提案・要望において、しまなみ海道の自転車通行料金の無料化を挙げているが、先般、しまなみサイクリングで、実際に70キロメートルを走ってみて、無料化以外に、安全対策など必要な取り組みについて、何か感じたことはあるか。

 

(知事)
一番早くしないといけないと思ったのは、しまなみ海道をサイクリングする場合に、愛媛側から向こうへ行くのと、広島側からこちらに来るのと、どっちがいいのかなということを考えたときに、これはいろいろな意見があると思うんですけど、個人的には、別に愛媛だからというんではないんですね、広島からスタートしてこちらに来る方が、終わり方がいいなと思ったんです。それはなぜかというと、向こうは最後、だんだん小さくなっていくルートなんですね。最後は船になってしまいます。こちらは最後は、だんだん大きくなっていって、最後の最後のゴールが来島三連橋になるんですね。あそこの糸山の所に行ったら、その三連橋の壮大な景観を眺めながら達成感を味わえるということを考えると、このルートがいいなと思ったんです。今回そのルートを走りましたら、一番最後の来島から降りてくる自転車道の路面が非常に悪いんですよ。これは良くないなと思ったので、あそこがさっと行けるような路面になれば、ますます最後のゴールの感動というのが上向くのではないかと思ったので、もったいないなというのが個人的な感想でした。
それから、ブルーラインは非常に分かりやすくできているなということを走りながら実感したので、あれであれば迷うことなく、しまなみ海道に乗って行けますので、そういう意味では、急きょの工事でありましたけれども、あれはやって正解だったと思うし、今後、サイクリングロードを充実させていくということになった場合に、これは何もしまなみだけではなくて、愛南町でもやっていますよね、南予の方でも考えるような空気ができていますから、このブルーラインというのは、そう大きな費用がかかるわけではないので、サイクリングということを考えた場合には、非常に有効な事業になるなということを感じました。

 

(愛媛新聞)
国では、地方公務員にも労使交渉で勤務条件を決める、いわゆる労働協約締結権を与えようという議論があることについて、どう考えているか。

 

(知事)
働く側からの気持ちからすれば理解はできるけれども、理事者側からの姿勢でいえば、例えば、かつて競輪事業であったような状況が生まれるのであれば、非常に住民サービスに多大なる支障を来たすという側面もあるので、やはりこれは慎重に考えるべきではないかなと思っています。

 

(愛媛新聞)
先般の全国知事会議には、長谷川副知事が出席していたが、知事本人が出席する場合と出席しない場合の判断基準はあるか。

 

(知事)
それは行事によります。それともう一つは、緊急度の高い案件が議論されるときは、当然のことながらそちらを優先するし、また、その同時期に地元で重要な公務がある場合は地元を優先する場合もあります。それはその時々の判断です。知事会で、本人が出席する比率でいうと、47人いて毎回30人くらいかなという感じですかね。

 

(長谷川副知事)
18日は、確か24県の知事だけでした。

 

(知事)
報告事項がほとんどだったので。その分、例の特命の社会保障のようなときには、頻繁に駆り出されるという場合もあります。

 

(愛媛朝日テレビ)
「えひめ南予いやし博2012」の開幕から1カ月ほどたつが、この1カ月を振り返っての感想と、今後の課題についてはどうか。

 

(知事)
特にこうしたイベントの場合は、週末とか連休というのが非常に大きなポイントになると思うんですけれども、連休は比較的人の動きが堅調だったなと。もちろん場所によって濃淡はありますけれども、全体の数字的には、例えば、伊達博物館が前年度比3.38倍、天赦園が1.64倍、道の駅みまが2.14倍等々、前年を上回る数字が出ていますので、高速道路の開通といやし博の効果というのが現れているんだなというのが、ゴールデンウイーク中のことであります。南予自体、宇和島圏域がこれだけ大きなイベントに広域で取り組むのは初めてですから、受け入れる側も手探りの状態の中で進んでいると思うんですけれども、だんだん自信も持ち、いろいろな応対にもスキルアップが進んでいくと思いますので、連休中の大幅増が一つの自信につながって、今後の週末、特に夏休みが一番大きなポイントになると思うんですけど、そこに向けて、さらに盛り上がってくればなと期待しています。

 

(NHK)
橋下大阪市長が、原発の動かし方について、電力需給の多い時期だけ動かすのも手ではないかという発言があったが、現実的だと考えているか。

 

(知事)
そこはテクニカルとしてはありかなと思います。ただ、原発というのは、今日、ボタンを押せばすぐ動くものではなくて、例えば、伊方だったら3週間、大飯はもっと時間がかかって、1カ月以上かかるので、その辺りをきちんとマネジメントできるのかどうかが、現地大阪の立場ではないので分からないんですけれども、考え方としては一つの選択肢としてあるのかなと。ただ、実際にそれができるのかどうかは分からないということです。

 

(NHK)
伊方原発については、そうした提案も選択肢というほどは、まだ考えていないと。

 

(知事)
いや、考えていないですね。だから、全国の需給動向を見ると、一番深刻なのは関西、四国もぎりぎりですけれども、関西はもう明らかに足らない状況になっているということですから、節電の努力でカバーしきれない現実というものに向き合う中での議論かなという感じがします。もちろん、四国も節電によって何とかカバーできるだろうと思われるけれども、懸念事項は老朽化した火力発電所のアクシデント、これが起こった場合の対処ということになると非常に厳しいという感じがしています。


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