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松山港への大型クルーズ船寄港に関する知事記者発表の要旨について

ページID:0001085 更新日:2021年12月14日 印刷ページ表示

日時:平成29年12日20日(水曜日)

 11時00分~11時14分

場所:知事会議室

(知事)
 一昨日、お知らせいたしました松山港への大型クルーズ船の寄港について、経緯を発表させていただきます。
 今回、世界の三大クルーズ会社であるプリンセス・クルーズから、松山港を2019年、日本発着クルーズの新寄港地に選定したと連絡をいただきました。寄港する大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」は、乗客定員が2,706人、総トン数で11万5千トン余で、本県に寄港するクルーズ船としては、過去最大の規模のクルーズ船となります。
 県の方では、昨年度、庁内に勉強会を立ち上げまして、関係市を交えて県内へのクルーズ船誘致について検討を開始しておりましたが、併せてクルーズ船運航会社へ直接セールス活動を実施してきたところでございます。
 さらに、今年度は、行政機関、商工団体、そして観光や交通関係者等で構成いたしました「瀬戸内海クルーズ振興検討会」におきまして、寄港の拡大に向けた具体的な検討を進めてきたところであります。また、プリンセス・クルーズの日本法人にターゲットを絞ってまいりました。その代表者に、先般、松山港や道後温泉等を視察していただきまして、港の状況や松山の魅力を直接アピールするなど、交渉を続けてきた経緯がございます。
 その結果、2019年の「ダイヤモンド・プリンセス」の寄港につながったということでございます。
 「ダイヤモンド・プリンセス」の寄港日時等、詳細は今後の発表になりますけれども、2018年は横浜、名古屋、大阪、神戸を発着地としまして、日本各地と台湾、韓国、ロシアなどを結ぶ、29コースのクルーズを展開しており、日本の祭りや遺産、自然や美食など、バラエティにあふれる、日本の魅力を堪能できるコース設定となっております。
 本県には、日本最古とされる道後温泉や、現存12天守の一つである松山城、瀬戸内の魚、かんきつをはじめとした愛媛の食などがありますことから、日本らしさを凝縮した本県の魅力に触れていただければ、多くの愛媛ファン、またリピーターの獲得にもつながるものと考えています。
 さらに、「ダイヤモンド・プリンセス」の寄港1回当たりの直接消費額は5千万円を超えると見込まれておりまして、経済効果にも期待できるのではなかろうかと思います。
 「ダイヤモンド・プリンセス」の寄港まで1年余となりますが、寄港回数の増加や新たなクルーズ船の寄港にもつなげていけるよう、これを試金石といたしまして、受け入れ体制に万全を期すとともに、地域の方との触れ合いや交流といった心の通うおもてなしができるよう、国、関係市町、関係団体と連携して取り組んでいきたいと思います。
 以上です。

(愛媛新聞)
 プリンセス・クルーズ社の日本法人にターゲットを絞った理由は何か。

(知事)
 これまでも何度か、私も今月末また会社の方にも伺う予定にしておりますけれども、日本国内の船もあるんですが、非常に大がかりな日本のコースを考えているというふうなこともありまして、日本法人の感触もですね、可能性が十分あるというふうな判断をいたしたところで、あっちもこっちもというよりは、何事もこういうときは、どこかに絞って熱意を伝えた方が実現性は高いということで、他社と比べて実現の可能性が高いというふうな判断をいたしたところです。

(南海放送)
 2019年に寄港するということだが、松山港での寄港期間は何日間ぐらいになるのか。

(知事)
 まだ決まってないんですよ、はい。こういうクルーズ船が来た場合というのは、宿泊は基本的に船になりますので、どういざなって消費につなげるか、魅力を感じていただけるかということなので、詳細が発表されたら、それに合わせた形で受け入れ体制を考えていく必要があると思っています。
 ちなみに、日本発着クルーズコースの乗客は、おおむねですけれども、日本人が6割、欧米人が4割で、リピート率は、およそ40パーセントというふうに聞いております。

(朝日新聞)
 全国的にクルーズ客船の誘致合戦みたいなことが起こっていて、四国でも高知港には、かなり来ているようだが、今後、どれぐらい来てほしいといった目標はあるのか。

(知事)
 そうですね。例えば、アジアの某国のクルーズ船が一時期各地に来るようになりましたよね。そこで、分析をすると、あの場合は本当に消費効果というのは、ほとんど期待ができないかなという状況がありました。ですから、愛媛県としては、そこには積極的には手を出さないという選択をしたんです。先ほど申し上げたように、停泊しても宿泊は見込めませんから、広範にわたる実需が生み出せるかどうかということを考えなければいけないと思うんですね。(そういう意味)で、アジアのその国のクルーズ船は、買い物を目的にして、しかも、そこで仕入れた物を、また本国で売るというようなことも意図していましたので、到着するとバスで大型ショッピングセンターに向かい、そこで買い占めて、すぐさま船に乗って離岸すると。これではですね、本当の意味での地域の魅力を伝えることもできないですから。
 今回の場合は、日本人と欧米人が中心になりますので、そのあたりをしっかり見極めて対策を打っていきたいなというふうに思っています。どういうことをすれば、実のある、今後につながっていくのか、しっかりとマーケティング分析をする必要があると思っています。
ちなみに今回、松山港以外の新寄港地ですけれども、計7カ所、松山を入れて8カ所を新寄港地として選んでいただきました。

(南海放送)
 松山以外の新寄港地は、具体的にどこか。

(知事)
 はい。愛知県の蒲郡、香川の高松、新潟、兵庫の姫路、沖縄の宮古島、岩手の宮古、和歌山、それから愛媛の松山ということになります。

(愛媛新聞)
 今回のクルーズ船の受け入れに当たって、松山港で今後改良が必要な施設などはあるのか。

(知事)
 港のですか。

(土木部長)
 はい。駐車場の整備とか、あるいはつなぎ留める防舷材とか係船柱とか、このあたりは若干補修が必要だというふうに考えています。それ以外に、Wi-Fiの施設であるとかおもてなし関係の整備が必要だと思っていますので、これは、施設所有者である国ともいろいろ協議しながら、あと松山市とも協議をしながら進めていきたいというふうに考えています。

(南海放送)
 世界に三大クルーズ社があるとのことだが、この「ダイヤモンド・プリンセス」を就航しているプリンセス・クルーズ社は、具体的にどういう特徴のある会社なのか。

(知事)
 まず、「ダイヤモンド・プリンセス」を運航する会社ですけれども、これは(クルーズ船の)運航会社としては世界最大となる、カーニバル・コーポレーションの傘下のプリンセス・クルーズというところに所属しています。日本発着クルーズとしては、2019年に就航7年目を迎えるんですが、非常に力を入れてさまざまな商品開発を行っていますので、実績としてはしっかりとした会社でございます。
 カーニバル・ジャパンは、日本のクルーズ市場拡大を目的に、そのプリンセス・クルーズの日本法人として平成24年に設立され、現在、積極的に展開しているということになります。
 ちなみに、先ほど乗客定員が2,706人と言いましたけれど、その他に乗組員が1,100人いらっしゃいます。だから3,800人ということですね。
 11万トンというのは、これまで松山港に寄港した中で最大の船が、7万7千トンですから、過去最大です。今、宇和島辺りに来ている小型のクルーズ船は、1万トンぐらいの船が中心となっています。

(愛媛新聞)
 今後、クルーズ船の受け入れを進めて行くということだが、今回の船とだいたい同規模程度の大きさの船を誘致するのか。

(知事)
 先ほど試金石と言いましたけれども、本当に単発的にとらえるのではなくて、向こう側にしても魅力があると映れば、継続になるでしょうし、ですからそのあたりの戦略というのが、今回の一回目の時には本当に大事だと思っていますので、その動向をしっかり見極めて、次につなげていく判断をしたいと思っています。
 先ほど申し上げたアジアの形とは、ちょっと違った消費動向、行動パターンというのが見込めるのではないかというふうに思っています。


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