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救急電話相談#7119の運用開始に関する知事記者発表の要旨について
【記者発表資料】
日時 R5年6月12日(月曜日)11時39分から11時49分
場所 知事会議室
(あいテレビ(幹事社))
それでは最後に救急電話相談#7119の運用開始について知事よろしくお願いします。
(知事)
県下の全ての20の市町と県・市町連携推進事業として準備を進めてまいりました救急電話相談#7119について、令和5年7月1日土曜日の午前0時から運用を開始することといたしましたのでお知らせいたします。
本事業は急な病気やけがで不安を抱えた傷病者等が救急車の要請や医療機関の受診について、電話で、こちらは24時間いつでも無料で相談できる窓口を365日年中無休で開設して、看護師や医師といった医療の専門家が医学的観点に基づく助言を行うものでございます。利用方法は、プッシュ回線や携帯電話からの場合は、今申し上げた#7119、ただダイヤル回線あるいはIP電話からの場合は、089-909-9935に電話していただくことになりますが、こちらに連絡いただけたら、コールセンターの看護師や医師が相談員として対応させていただくという流れになっています。
こちらにご相談いただくことにより、県民の皆さんにとっては傷病に伴う不安を和らげる、専門家ですから和らげることになる。また、体に不調があっても受診を我慢しがちな方に適切な助言を行うことで、重症化を防止する可能性がある。また既に重症に陥っている方を早期発見し、必要によって救急搬送要請を促すことができる。さらに特に緊急性が高い場合には、そこから速やかに119番に転送する。これも行いますので、県民の命・身体の安全確保に役立つことを期待しています。
一方で消防や救急医療機関、こちらも実は救急車の利用状況なんですけれども、軽症者使用の割合が年々増加傾向にあります。令和4年で見てみますと、救急出動件数約7万5000件あったのですが、実際に救急搬送した人(69,295人)の実に48%が軽症者の利用となっています。やはり救急車の利用は本当に命を救う砦にもなりますので、必要な人に使っていただくのが一番、ベストだと思いますので、適正な利用につなげることができればと思っています。
いわば、近年の救急出動件数の増加による救急隊の負担増への対応。そしてまた救急搬送の約半数を軽症者が占めていることへの対応。救急医療機関のコンビニ受診の抑制。こういったことがメリットとして出てくると期待しています。真に救急車の利用が必要な方が利用可能になる環境整備に結び付いていけばと期待しております。以上のことから県民の皆さんにはぜひ#7119の利用をお願いしたいと思います。
(防災安全統括部長)
発表に引き続きまして、#7119の利用の仕方をご理解いただくため、デモンストレーションを行います。これから知事が実際に#7119に電話をし、電話の向こうの相談員とやり取りするところをご覧いただきます。通常は本人の住所確認等のやり取りを行いますけれども、本日は症状の聞き取りのところから開始します。相談員の応答の様子は、知事の向かって左側にございますモニターに流します。知事には、過度に家族の様態を不安に感じているご主人を演じていただきます。時間の想定につきましては、夜の22時です。それでは知事よろしくお願いいたします。
(知事)
もしもし。
(#7119相談員)
はい、お待たせいたしました。えひめ救急電話相談の看護師が承ります。本日はいかがなさいましたか。
(知事)
松山市の中村と申しますが、妻が昨日からですね、熱が出て下がらないんですよ。病院が空いている時間ではないので、どうなのですか、救急車を呼ぶべきなのでしょうか。
(#7119相談員)
昨日のいつごろから何度の熱がございますか。
(知事)
昨日の夕方ぐらいから39度前後の熱が続いているようです。薬を飲んでも下がらないんですよ。
(#7119相談員)
熱以外に咳が出たり、息苦しいなどの症状はございますか。
(知事)
そのような症状はないようなのですが、のどの痛み、それから立ちくらみがあるようです。
(#7119相談員)
のどの痛み、お辛いですね。水分やお食事は取れていますか。のどがしみたり、飲み込みにくいなどはございませんか。
(知事)
はい。
(#7119相談員)
立ちくらみがあるとのことですが、吐き気などはありませんか。
(知事)
はい。食欲はあんまりないようなのですけども、吐き気や喉にしみるほどではないと言っていますし、水分は取れています。
(#7119相談員)
承知いたしました。お調べしたところ、救急車を呼ぶほどではないのですが、早めに病院を受診されることをお勧めいたします。お近くで受診可能な医療機関の紹介をご希望されますか。
(知事)
はい、ぜひお願いします。
(#7119相談員)
承知いたしました。それではお近くの医療機関をお探しいたしますので、メモのご用意をなさって少々お待ちください。
お待たせいたしました。ただいまの時間、受診可能な医療機関と電話番号をお伝えいたします。○○病院、電話番号が089-123-4567です。念のため、受診する前に受付可能か、病院にお問い合わせください。その際に、#7119から受診が必要と言われた旨をお伝えください。
(知事)
はい、分かりました。どうもありがとうございました。
(#7119相談員)
お大事になさってください。失礼します。
(防災安全統括部長)
補足説明をさせていただきます。今回は総務省消防庁の示すトリアージシートに基づいて、医療機関の受診は必要だけれども、救急要請までは不要というケースで行いました。
問診の内容から、救急要請が必要と判断された場合は、119番通報を勧めることになります。逆に病院受診が必要ない場合はその旨を伝えた上で、今後、何かしらの症状が出た場合には、再度、#7119にご連絡いただくか、医療機関を受診いただくよう合わせて伝えることとなっております。デモンストレーションは以上になります。
(あいテレビ(幹事社))
では、ただいまの発表事項に質問のある社はお願いします。
(テレビ愛媛)
すいません、テレビ愛媛ですが、実際利用されてみていかがでしたか。
(知事)
シミュレーションですけれども、お医者さんないしは看護師さんが常駐していただいていますので、専門家ですから、非常に安心感があるんじゃないかなと、もしものときはそう感じましたね。
(テレビ愛媛)
これで適正利用につなげられるというふうにお考えですか。
(知事)
そうですね、やっぱりコンビニ利用とかいうようなかたちがさっき申し上げたように拡大傾向にあると。それが抑えられないとですね、そちらに出払ってしまって、本当に必要な人が利用できないっていう環境になってしまいますので、何とかこれを普及させてですね、適正利用というものが常態化できればいいなというふうに思っています。
(愛媛新聞)
すいません、愛媛新聞です。適正利用というところでいくと先ほど軽症者利用の割合を7万5000件のうち、実際に救急搬送した人(69,295人)の48%というふうにあったんですが、例えばこれをですね、導入して、どの程度までっていうのを他の自治体とかでやっているモデルがあるんでしょうか。
(知事)
まだそこまでは数字は作ってないんですけど、今、これがですね、全県で導入しているところが47都道府県で14都府県、愛媛県が15番目になりますので、まだそういう意味では全国でバーっと広まっていませんから、ちょっとデータも取りにくいので、おいおいそういったものは、利用状況なんか、広報も市町に協力していただかないといけないので、その進捗状況によっても利用率が変わってくると思いますから、こうしたデータも分析しながら、利用を促すということを優先させていただき、浸透し始めたら目標というのが立てられる環境が整ってくるかなと。まだ本当に手探りという状況です。
(八矢副知事)
導入されたのがコロナの時期とかぶっていたので、相談件数自体が、世の中の病気全体が増えている。これを導入したら出動件数が減るとかですね、熱が出る方が増えれば、一定程度、出動件数自体は増えますので、なかなか相関関係で、これを導入したからこのぐらい減るとかっていうことが分かるような世の中の状況ではありませんでした。ただ、狙いとしては知事からお話があったとおり。
※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。