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「明専寺鐘楼門」ほか1基が国の登録有形文化財(建造物)に登録されます(文化審議会答申)
国の文化審議会は、3月21日(金曜日)に、今治市所在の「明専寺鐘楼門」ほか1基を登録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学大臣に答申しましたので、お知らせいたします。
明専寺鐘楼門、明専寺石垣
1.建設年代
鐘楼門…天保11年(1840)
石垣…天保9年(1838)/安政4年(1857)改修
2.登録基準
一、国土の歴史的景観に寄与しているもの
3.特徴・評価
明専寺は今治市大西町に所在する浄土真宗本願寺派の寺院で、明暦3年(1657)に建設された。
境内入口に位置する鐘楼門は入母屋造桟瓦葺の一間一戸二重門で、二重内部に梵鐘を吊る。栂材を多用し、随所に江戸時代末期に特徴的な華やかな絵様彫刻を入れる。一間一戸二重門は全国的に類例が少なく、貴重。
石垣は寺周辺の村からの寄進により築造された。石段を挟んで北側の石垣は大西町沖合の弓杖島の花崗岩を用いて天保9年(1838)に造られ、南側の石垣は寺周辺の様々な石材を使用して安政4年(1857)に造られた。
明専寺鐘楼門及び石垣については、江戸時代末期に発達した技術を駆使した丁寧な造りである。また、建設にあたって、現在の工事日誌に相当する普請文書が残されており、それにより建設年代や大工・石工名が判明する点も歴史的価値を高めている。
(1)明専寺鐘楼門 (2)明専寺石垣