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新型コロナウイルスの感染症対策に係る全国一律の学校の臨時休校措置要請への対応に関する記者発表の要旨

ページID:0010094 更新日:2020年2月28日 印刷ページ表示

日時:令和2年2月28日(金曜日)9時30分~9時42分

場所:知事会議室

 

(知事)

 昨日の国の方針を受けて、県の対応についてお話をさせていただきたいと思いますけれども、まずそれに触れる前にですね、今回は国に言いたいことがございます。

 三つの基本的なことなんですけれども、一つはですね、政策を展開するに当たってその根拠とそれから大まかな方向性をしっかり示していただきたい。情報を持っているのは国ですから、われわれにはそのつまびらかな情報はありません。情報を持ってる国がですね、しっかりとした、今申し上げたような点を行わないとですね、どのように映るかといえば、場当たり的、唐突というふうな印象が拡大をし、不安だけが大きく広がってしまうという結果にもなりかねませんので、まず、政策実施の根拠と大まかな方向性をしっかり示していただきたいということが一点目。

 二つ目は、想像力と知恵をもっと発揮していただきたい。これだけの政策を打つということは、現場においてかなりのハレーションが起こります。国民生活にもハレーションが起こります。そういったことに対する想像性、想像力がちょっと感じられないので、これはもう走りながらという関係者のコメントもありましたけども、一刻も早くですね、さまざまなハレーションについて分析をし、対応策を取っていただきたいということが二つ目。

 それから三つ目は何よりも緊張感を持っていただきたいということ。中にはですね、国民の生命を守るという何物にも勝る対策会議に、大臣が祝賀会や新年会で欠席をするようなですね、ぶざまな姿はさらしていただきたくない。緊張感を持ってやっていただきたいと。この三つについては前提として申し上げておきたいというふうに思います。

 その上で、昨日、政府の対策本部において安倍総理から多くの子どもたちや教員が日常的に長時間集まることによる感染リスクにあらかじめ備える観点から、全国全ての小中高、特別支援学校について3月2日から春休みまで臨時休校を行うよう要請する旨の発言がございました。先ほど、文科省からも、ついさっき文書が届いたところでございます。

 これ以上の感染症の拡大を防止するための意向によるものとは思いますが、今回のやり方には唐突すぎるということで疑問を感じており、本当に意見を聞く場もありませんでしたから、一方的な要請となっております。

 例えば、ひとり親家庭等における子どもたちの居場所の確保対策、子どもたちの学習の遅れや成績評価等への対応、各種行事や部活動など学校運営面での課題、こういったものも大きな問題になってまいりますが、詳細な対応が現在示されていない状況にあります。特に、特別支援学校における対応については、さまざまな障がいのある子どもたちに対しまして、医療関係の問題もありますので、一律に休校措置を取り、自宅待機とすることは極めて困難ではないかというふうに思います。

 文部科学省からは、詳細が明らかにされておりませんが、本県としては要請にありました3月2日からの各学校が一律に休校措置を取るのではなく、県立学校においては3月4日から休校措置を取ることとし、子どもたちの健康・安全、学年の違いや児童生徒、家庭等の状況に応じた柔軟な対応をとる必要があると考えており、市町とも連携しながら愛媛ならではの対応方法について、早急に検討を行っているところでございまして、対応がつまびらかに決定次第、各学校に周知したいと思います。3月1日が卒業式なんですね。2日が振り替えで休校になります。(学校に)出られるのは3日だけということになります。ですから、4日としたのはですね、この土日も含めて、今、申し上げたような課題を、学校現場、先生方、大変ご苦労掛けますけれども、徹底的に知恵を絞ってもらって、例えば、その授業がなくなるわけですから、その間のやるべきこと、学習の遅れにつながらないように、プリントで配布するとかですね、こういった措置を3日に取って、4日から休校するのが適切だというふうな判断であえて(休校措置を取るのは)4日ということにさせていただきます。

 また、保護者の皆さんに対しましても、あらためて対応をお知らせすることとしていますが、基本的にこれは国全体のことですから、この間、自宅待機をお願いすることになりますが、やむを得ない事情ってのはどうしても出てくるだろうと想定しますので、その場合の子どもたちの居場所づくりとして、期間はまだこの段階ではいつまでということは決めていませんけども、感染症対策を徹底して、学校で子どもたちを預かる場合もあるというふうに考えています。特に、今、先ほど申し上げたように、医療ニーズのある特別支援学校の子どもたちにつきましては、保護者の意向、また主治医の判断に基づいて、とりわけ柔軟な対応をしていきたいというふうに思っています。

 それから、もう一つ皆さんにお願いしたいことなんですが、学校の問題ではなく、こうした事態になりましたので、明日行われる予定でありました「愛顔(えがお)感動ものがたり表彰式イベント」につきまして、大変多くの方々が楽しみにされているイベントでございましたが、明日2月29日ですね、表彰式イベントにつきましては、表彰式は行いますが、無観客、一般の方々の入場はお断りさせていただいて、内容を縮小して実施させていただくことといたしました。国の発表を受けて、事態が変わったということで、急な決定で大変申し訳ないですけども、ぜひ皆さんの力でお知らせいただけたら幸いに思っています。

以上です。

 

(愛媛新聞)

小中学校に関しても、市町の教育委員会の方に同様の対応を求めるのか。

 

(知事)

そうです。そのとおりです。

 

(愛媛新聞)

入試や卒業式は通常どおり行われるのか。

 

(知事)

卒業式は、学校単位でどうなっているのか。

 

(高校教育課長)

県立学校は3月1日がほとんどですので、4日より前には終わっているということになります。一部、通信制の卒業式等がありますが、感染拡大防止対策をして実施するということになります。

入学試験についても同様に、感染拡大防止対策を行って実施予定でございます。

 

(八矢副知事)

通常のやり方の卒業式ではなくて、在校生の出席を取りやめたりとか、そういうかたちで催しは行います。

 

(あいテレビ)

小中学校も4日からということか。

 

(知事)

そうです。はい。

 

(あいテレビ)

じゃあ、2日、3日は。

 

(知事)

2日は小学校の場合はどうなの。

 

(義務教育課長)

2日も3日も小学校は登校しています。

 

(八矢副知事)

県の対応をお知らせした上で、市町が最終的な判断にはなりますが、県はこうしますということをお願いするかたちになります。

 

(教育長)

県の対応を連絡して、市町の判断になりますが、県と同様の対応をお願いするということにしたいと思っています。

 

(あいテレビ)

小中学校も4日から(休校)ということを要請するということで。

 

(知事)

要請するということですね。

 

(南海放送)

私立学校に関しても同じ対応を要請するということになるのか。

 

(知事)

ここは難しいところで、そういったことについて、国から全く要請がきてないですね。ですから、本当に良く分からないんですよ。ここはいいけどここはダメとかですね、その辺で混乱を招いているという事なんで、さっきあえて冒頭で申し上げたのはそういうことです。

 

(愛媛新聞)

私立学校に対してはどういう対応するのか。

 

(知事)

私立学校はどうなってる。

 

(総務部長)

はい。実情に応じて検討していただくようになります。

 

(知事)

一応、県の方針についてはお伝えするということにしておきます。

 

(テレビ愛媛)

先ほど、ひとり親家庭への対応で、教育委員会とかは先ほどあったが、県としてできることは。

 

(知事)

例えば、予算面での措置であるとか、それから医師会との相談であるとか、県の知事部局でできることはフォローしてやってきたいというふうに思っています。

基本的には、自宅待機をお願いするということなんですが、やむを得ざる事情というのはどうしても出てくる可能性があると思いますので、その場合、場所だけは確保しておく必要があるかなというふうに思っています。

このあたりも土日を含めて、学校の先生方の勤務体系の問題もありますので、ローテーションづくりとかですね、そういったことも議論しなきゃいけないので、そのために2日ではちょっと厳しいという判断をさせていただきました。

 

(NHK)

県内でコロナウイルスの感染者が出ていない中で、休校しないという判断はなかったのか。

 

(知事)

国のトップからの方針決定ですから、それはおそらくさっき言った、情報を持っているのは国だけなので、そこが根拠とある程度の方向性を示していただかないと訳が分からないという状況になってしまうのですが、きっと何かあるんだろうというふうなことで受けざるを得ないと思っています。

 

(朝日新聞)

小中学校のお子さんのいる家庭への影響が非常に大きいと思うが、先ほど知事も居場所づくりというような話もあったが、その辺、何か県としての支援を考えていることはあるのか。

 

(知事)

だから先ほどの、学校で受けるということですね。そこが最大のポイントだと思います。

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