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農業・農村の動き(令和6年12月)
管内の農業・農村の動き、普及指導活動の状況をまとめました。
バキューム式収穫システムでゆず収穫・運搬作業を省力化
作業時間の短縮等が期待される「バキューム式収穫システム」によるゆずの収穫・運搬作業が園地で始まった。
昨年度の実証で、給引口から収穫用コンテナまでのエアーホース(塩ビ管)の長さが10m延びると吸引力が3%程度低下したことを踏まえ、果実がスムーズに流れるよう吸引力を強くし、省力効果を確認した。
システムを使用しない場合と比較し、作業時間の短縮が確認されたが、吸引口のサイズが小さく、投入に手間がかかるなどの新たな課題も見つかった。
解決に向け、かごなどから直接投入できるよう吸引口を大きくし、奇形果の除去を徹底すれば、これまでの実証から作業時間は半分程度に削減できる見込みである。
同班では、今後も省力化につながる機械の導入等を支援していく。
キウイフルーツのせん定講習会を実施
キウイフルーツの安定生産に向けてせん定講習会を実施し、側枝の更新や残す枝の間隔、誘引方法等について、実演を交えてポイントを説明した。
参加者からせん定時期の質問があり、近年は暖冬傾向で、冬季に気温が上がり樹液が早く流動する恐れがあるため、12~1月のできるだけ早い時期に作業するよう指導した。
生産者は、収量向上のため適切なせん定方法、時期等について理解を深めることができた。
今後もJAと連携して適期防除等の適切な栽培管理を随時指導し、キウイフルーツの安定生産を図っていく。