天然のアコヤ貝は、日本海側では秋田県男鹿半島以南、太平洋側では房総半島から南西諸島までの外洋に面した内湾や瀬戸内海に分布。貝が体内に入った異物を自身の貝殻成分で覆う性質を利用して真珠を作出しますので、多くの貝の中から貝殻内面に美しい真珠層を持つアコヤ貝が選ばれました。
1907年頃始まった愛媛県の真珠養殖は、110年以上の歴史を持ち、価格暴落や大量へい死、世界的不況など幾多の苦難を克服しながら発展してきました。全国屈指の好漁場と生産者の工夫により、全国トップクラスの生産量・額を誇っています。
真珠養殖は、人工採苗した稚貝を約2年間かけて真珠母貝まで育成します。この母貝に挿核し養殖かごに入れて大切に育てます。10か月から2年ほど育成したのち、貝を取り上げて真珠を取り出します。
挿核とは、二枚貝の貝殻を球形に加工した真珠のもととなる核を生殖巣の中に挿入する作業です。
貝柱は、真珠を貝から取り出す際に取れる副産物的な食材で、適度な歯ごたえと程よい塩味の中に甘みを感じられる刺身のほか、バターソテーやかき揚げ、炊き込みご飯など多彩な調理が可能です。
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