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新型コロナウイルスの感染の確認等(1月22日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017475 更新日:2022年1月25日 印刷ページ表示

日時:令和4年1月22日(土曜日)15時02分~15時50分

場所:知事会議室

 

 

(南海放送(幹事社))

 それでは記者発表を始めます。会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。

 

(知事)

 まず、本日午前1時8分発生した日向灘を震源とする地震の県内の状況について説明いたします。南予を中心に県内の7の市町で震度4、他の市町でも震度2から3の揺れが観測されました。県では地震発生と同時に警戒体制を敷いて情報収集に当たっておりましたが、幸いなことに被害の報告は入っておりません。深夜の突然の大きな揺れで緊急速報メールも入って、県民の皆さんも驚かれたと思います。気象庁によりますと、今後1週間程度は同程度の地震が発生する可能性があるとのことでございますので、特にしばらくの間、突然の揺れにお気を付けいただきたいと思います。また、南海トラフ地震をはじめとする規模の大きな地震が、これはもう分かりません、いつ発生してもおかしくないことから、県民の皆さんには日頃から家具の固定、非常用持ち出し品の準備、津波からの避難場所や避難経路を確認するなど、日常からあらためて地震への備えをお願いしたいと思います。

 それではコロナ関係ですけども、昨日確認された陽性者は309名。内訳は既存159名、新規または調査中が150名でございます。感染が確認された方に心からお見舞いを申し上げます。

 本日は300名を超えて、先週の段階で場合によっては感染力から推計すると、今週中に200から300の可能性はあるんじゃないかと申し上げましたが、残念ながら300名を超える状況になりました。ただ、どうしてもこの感染者の数字だけに目が行きがちになってしまうと本質が見えなくなってしまうと思います。コロナの本質が見えなくなると慌てたり、対応を間違えたりということにもなりかねませんので、もう一度今後の方向性、あらぬ方向性も含めて私の方からお話をさせていただきたいと思います。

 当初から申し上げましたように、今回の第6波のオミクロン株は明らかにこれまでのアルファ株やデルタ株と異なる性質を持っています。それは感染力が非常に強いということ。これは参考までということにしてください。数字の比較、参考までです。平成30年東京、大阪、愛媛でインフルエンザが流行しました。その時に東京がこの期間、1週間で2万人確認されています。そして平成31年は2万1千人、次の年は、その後はあんまり流行ってなかったんですね。これが流行した時の数字でございます。新型コロナも同じ時期、今回東京で2万2千、ほぼ同じような、もちろんインフルエンザというのは(総数ではなく)定点でカウントしますからもっと多い可能性はあります。ただそういうふうな表に出ているデータだけで比較すると、インフルエンザ並みの感染力があると。こういうことはお分かりいただけると思います。大阪もだいたい1万3千、1万3千、1万7千。愛媛県はその年3,200、3千、そして1千になっているんですが、直近1週間の陽性者数は2,493人ですから、ほぼやっぱり同じ傾向が出ていると。こうやってみるとインフルエンザ並みかそれ以上、それに近い感染力を持っているというのが、まずオミクロン株の特性であります。そしてもう一点は、感染者数は多いんですけれども、実はこれがまたデルタ株とアルファ株との大きな違いになっています。もう皆さんもご案内のとおり、二つ目の特色、重症化率が低いということですね。現在1月以降、愛媛県では2,493名の陽性者が確認されています。重症は現在のところ3名。軽症が2,019名。中等症、本当に日々日々変わっていきますので何とも言えないところがあり、今日は軽症、翌日、軽い中等症とかもどんどん変わっていきますので、参考までに重い中等症として一つの目安である酸素吸入で、この方は今のところゼロでございます。1名退院されましたのでゼロということになります。無症状の方が約300人、調査中の方が約180人。ここがもう一つの特徴であるオミクロン株の現実の状況でございます。こうした状況を踏まえますと、オミクロン株に対して何を優先してやるべきかと言えば、何よりも治療が必要な方の医療をしっかりと行うということでございます。

 県では現在最優先に取り組んでいるのが病床の確保でございます。お知らせしたとおり、感染状況によって病床の調整をしていますけれども、現在、昨日の時点で263床の病床が用意できました。他の地域によっては問題になりました幽霊病床というのはありません。ベッドの数だけだったらいくらでも出せるんですけども、そこにお医者さんと看護師さんがきっちりと配置できるかどうか、運用ができるかどうかが重要でありますから、その病床が263床でございます。そして、昨日、高齢者施設でのクラスターが出てきていますので、今のところ入院者数は少ないんですけども、場合によっては増えてくる可能性があるだろうということも考えまして、最終フェーズ、これは残念ながら一般の診療、手術の延期であるとか、診療を3割程度(減らすなど)、県立中央病院でありましたら影響が出ます。しかし、今はまだ連日発表しているとおり、医療機関60人入院されている状況ですから、逼迫(ひっぱく)しているわけではありませんけれども、高齢者施設のクラスターが出ているということを踏まえて、念のため、最終フェーズの316床まで増やしていこうというような話し合いを始めたいと思います。事前に調整をしておくということです。こうしたようなことに、まず何よりも重点を置かしていただきたいと思います。

 そしてもう一つは、それ以前の宿泊療養、こちらも現在、最初は「(奥道後)壱湯の守(別館)」、そして「(ホテル)たいよう農園(古三津)」さん、開設していましたが、明日から新居浜市の宿泊施設も開所予定でございます。そして、1月中にはもう一つの「(ホテル)泰平(別館)」さんの方も開ける準備を始めています。こちらの(宿泊療養施設の)方もまだ40人しか入れていませんが、余裕があるうちに最大値まで上げておこうということで、今月中に263室、また場合によってはさらにその追加も含めて、そこに徹底的に対応を集中しているところでございます。いわばオミクロン株の特性を受けて、病床の構えを最優先に取り組む、これがまず基本的な方針であります。

 そして、必然的に自宅療養者の方が増えていきますから、これについては今まで説明させていただいたとおり、医師会へのご協力をいただいています。健康観察の人数が増えていますので、保健所だけでは限界がありますから、各地域の医師会の先生にもご助力をいただきまして、それぞれの自宅療養者の健康観察を行うということ。そして、そこでもし悪化した場合には、最寄りの31カ所に構えたコロナ専用外来で診察を受けていただくということ。そして、そこでお医者さんが必要と判断した場合は入院調整を行うということ。また、自宅療養中の方々には薬剤師会のご協力をいただきまして、必要な薬の手配をするということ。そして、食事のサービスの提供をするということ。こうしたことをきめ細かな体制をつくっているところでございます。さらにもう一点は早めの探知ということで、PCRの無料検査所を現在、月内には66カ所まで県内に設置をし、この設置期間を昨日発表したとおり2月28日まで延長したところでございます。そして、さらに感染が拡大しているところについては臨時のPCR(検査)センターも設置して早期の探知を行うと。今、全力でこういったところに集中しているというのが現在の愛媛県の状況でございます。

 次にもう一点、まん延防止の問題がいろいろと話題の俎上(そじょう)に上っておりますが、これも本質を見極めると、やる、やらないだけに目がいってしまうんではなかろうかと思います。まん延防止(等重点措置)というのは、昨日の国で行われた会議でも(全国)知事会長が知事会として発言をされました。今のメニューでは対応できないオミクロン株に対応する仕様変更、専門家会議でしっかりと考えていただきたいという発言、これは言い続けてきたことでございます。いわば、全国の知事も今のまん延防止の中身、これは時短営業が中心、それしか具体的なすべはないというメニューでありますから、それでは効果が薄いというのは分かっているという状況だと思います。しかし、それでもなぜ申請する、しないが出てくるのか、ここはそれぞれの都道府県ごとに、同様に医療資源を中心に見ていると思います。そして、ある県では病床使用率が35%に達したら、あるいはある県では病床使用率が30%に達したら次の手を打つしかないというような規定、基準を設けていると思います。そういった中で、規定に達したので自動的にまん延防止を申請する都道府県もあると思います。中には東京圏や大阪圏のように圏域で連携してというところもあると思います。あるいは周りが申請しているから、「ちょっと怖いな、やっといた方がいいな」というふうなことで申請するところもあると思います。ただ、みんなが二の足を踏むのは、まん延防止というのは先ほど申し上げましたように、具体的な武器としては時短要請しかないというのが実態でございますから、それ以上に経済的なダメージを覚悟しなければならない。時短(となる業界)の業界以外にも幅広くダメージが出る。ただ補償メニュー、協力金のメニューというのが限られていますから、そこでさまざまな問題がハレーションを起こす。業種の中での不公平感や業界業種を超えた不公平感、こういったものも覚悟しなければならないというジレンマがあります。だからこそ愛媛県の場合は、病床最大で316床ですから、だいたい30%と見て、100床あたりが次の段階を考えるポイントになるだろうということは申し上げてまいりましたが、できるだけ早く、昨日の会議も受けて現在のまん延防止のメニュー、飲食店だけにターゲットを絞ってというメニューになってしまっていますが、今回のオミクロンの場合は飲食店というよりはインフルエンザ並みの感染力ですから、それだけでは効果が薄いというのはもう分かっているわけです。だからこそ願わくは、愛媛県がそういった時を迎えるまでにはメニューがそろっているということをぜひぜひお願いをしたいというふうに思います。そのためにアイデアとかはどんどん提供しておりますので、できるだけ早く取りまとめをしていただきたいというふうに思っています。

 また時短の場合ですね、本当にこれから悩ましいなとニュースを見ながら思うんですが、先行して数値に達したところ、出ているところを見てみますと、やはり前回、愛媛でもあったんですが、時短と言っても守らないところも出てくる。そしたら、そこにまたお客さんが集中する、リスクは変わらない。さらにはそこをパトロールする、あるいは前も愛媛でもありましたが、過料手続きをする。人的資源をどんどん割かれていくこともございます。そして、またしっかりとやっている、何も今、これまでもそうですけども、しっかりと対応してルールを守った会食で、どんどん(陽性者が)出ているわけではありません。全部が危険なわけではなく、ましてや営業停止ではなく時短要請ですから、その時間に集中するというリスクも出てきますから、そういったこともトータルで考えて、オミクロン株に対応したまん延防止のメニューをともかく早くお願いしたいというふうに思います。

 そして、愛媛県はこうした状況を迎える中で、今のところまだ医療現場、こういう状況ですけれども、昨日お知らせしたとおり、1月24日の週に国が事業復活支援金というものの詳細を発表するそうです。ただ、いろんな条件が付いていると思いますので、それを受けて「えひめ版」として、それをフォローする、こぼれているところをフォローするような対策や、また前向きな経済政策等々も含めて、愛媛県のメニューというのも合わせて打ち出せるように現在準備をしておりますので、何よりも医療現場の状況を最優先するということ、そして、今申し上げたような国の経済政策に合わせて乗せていくかたちで独自政策を打ち出していくということ、そして(入院者数が)100人に達した時に、その時にどうするかを考えるということ、この三つを基本にしていることを皆さんにお伝えしたいと思います。

 幸い愛媛県では、市町、そして経済界、医療関係、今申し上げたように非常に連携は取れておりますので、そのチーム力で対応してまいります。ただ、オミクロン株の場合は非常に感染力が強いが故に、行政がどうしたからといって、感染爆発を抑えることはなかなかこれは困難であります。インフルエンザの時と同じように、一人一人がかかる可能性があるというふうなことを前提に不織布マスクをしっかりと活用するということ、手指消毒を徹底していただくということ、換気の悪いところは注意していただくということ、3密のところにはできるだけ近付かないようにするということ、会食等もルールを守って行うということ、こうした基本的なことをやっていただくというふうなことを、これがもう本当に究極的に言えば、インフルエンザと同様にそれが一番の対策になるということをあらためてお願いを申し上げたいと思います。

 それでは昨日の感染状況ですが、新たに309名の中で6件のクラスターが確認されています。松山市で2件、「職場内クラスター」および「児童施設クラスター」。今治市および西条市で「高齢者施設クラスター」。八幡浜市および四国中央市で「学校クラスター」。これまで本県が経験したコロナの感染の波の中でクラスターには大きな流れがあり、行動的な若い世代で広がった感染が家庭内から職場、高齢者施設や医療機関に連鎖していく、つまり高齢者施設等でのクラスターはこれまで感染の連鎖の下流に位置してまいりました。今回の第6波オミクロン株の特性では若い世代への感染が下降傾向に向かわないうちに、学校や高齢者施設など行動範囲が狭い、本来なら下流に位置する集団に次々とクラスターが発生しています。特に重症化リスクの高い高齢者の感染の増加は入院患者や重症者の急増につながる可能性があり、場合によっては一気に医療が逼迫してしまう懸念が、先ほど申し上げたようにあります。そのために先ほど申し上げたように、316床に向けての可能性もあるということを既に関係機関に伝えまして、その時が来たら速やかに動けるよう事前準備をお願いいたしております。

 次にこのパネルは、人口10万人当たり1週間の陽性者数の都道府県ごとの状況でございますが、本県は1月20日時点、2日前になります、108.0人でありまして、本日公表分まで含めますと122.3人、47都道府県中で言えば中間くらいの水準にあります。26位かな、このあたりですね。第6波の陽性者数はこれまでとは比較になりませんが、先ほどの重症化率というのは皆さんにお示ししたとおりでございます。これはもう非常に大事な情報だと思いますので、もう一度お示しします。重症者3名、軽症2,019名、無症状の方293名、調査中は178名。重い中等症の酸素吸入の必要な方は今のところゼロという状況でございます。

 こういうことで県民の皆さんも、マスコミの皆さんも、本当にマスコミの皆さんにご苦労していただいているのは、新聞であれば活字の数の問題、テレビニュースであれば時間の問題もありますから、どうしても感染者数を最初に流されることは仕方がないと思うのですが、今回のオミクロンの場合は、本質はそこだけではないということをぜひご理解いただいて、ともかく医療負荷、治療が必要な方にしっかりと医療を提供するということが最大のポイントになりますので、県民の皆さんにも日々の陽性確認数のみに目を奪われるのではなくて、医療負荷を高めないための行動にぜひ集中していただきますようできればお願いしたいと思います。東中南予の保健所ごとの感染状況は後ほどクラブで説明いたします。

 本日は検査結果と保健所ごとの感染状況の推移、そして臨時PCR検査センターについてでございます。検査結果は20代が65名と最多、うち松山市が45名、7割、依然、松山市の20代の感染が続いています。学校クラスターの関係もあり、10代以下が3割。男性が155名、女性は154名でした。

 居住地は松山市が141名、新規または調査中は69名。今治市は32名、新規または調査中は15名。新居浜市は26名、新規または調査中は17名。西条市は43名で、新規または調査中は15名にとどまっています。四国中央市は18名で、新規または調査中が8名となっています。職業は会社員が82名で最多、このうち1名は四国電力の協力会社の社員で、伊方発電所に勤務。発電所の運転や保守に関わる業務ではなく、重要な業務に従事する職員との接触もないとのことですが、この後、四国電力から公表されると聞いています。児童・生徒はクラスターの影響もあって54名と多くなっています。学生が21名相変わらず多くなっています。このうち18名が松山市でございます。公務員2名のうち1名は警察官でございます。後ほど県警本部から発表があります。教職員5名のうち1名は東予の県立学校の教職員でございます。医療・福祉は合わせて24名、クラスターの関係で多くなっています。感染経路が把握できているものの中では家庭内が83名と最多。そして本日はクラスターの関係もあり、学校が22名、医療・福祉関係が21名と多くなっています。

 医療機関に入院されている方は出入りもありますが、昨日と変わらず60名でございます。重症者も変わらず3名でございます。なお、昨日重症として公表した方についてはオミクロン株疑いと確認されました。宿泊療養施設に入られている方は出入りはありますが、3名減って42名でございます。先ほど申し上げましたように、1月31日から「ホテル泰平別館」を開所いたします。これにより全ての宿泊療養施設263室で受け入れる体制が整います。まだ1カ所、2カ所ぐらいしか使う状況ではありませんけども、全て開ける準備が整います。開所に当たり、県看護協会をはじめ、お貸しいただいた事業者、ご理解いただいた周辺地域の皆さん、本当にどうもありがとうございます。自宅療養の方は一部入院調整中の方も含めて1,904名でございます。そして退院の方も多くなってきました。145名の方が昨日はご回復されています。

 次にクラスターについてでございます。後ほど保健所ごとにクラスターの発生動向をお伝えするので、個々のクラスターは新規を中心に要点のみ説明いたします。新規でございます。まず「学校クラスター20・八幡浜市」、学校名は県立八幡浜高等学校でございます。これまでに生徒5名、その他家族等1名、昨日の検査で新たに生徒8名、その他家族等1名の陽性が確認され、計15名となりました。

 「学校クラスター21・四国中央市」、新規。四国中央市の小学校のクラスターです。小学校のため学校名は公表いたしません。これまでに児童1名、昨日の検査で新たに児童4名の陽性が確認され計5名でございます。これら2校はいずれも19日から休校しています。

 「児童施設クラスター5・松山市」、新規でございます。松山市の保育所でのクラスター。これまでに園児1名、その他家族等3名、昨日の検査で新たに職員3名、園児2名の陽性が確認され、陽性者は計9名となりました。関係者には施設側から全員に連絡済みで、現在休園中でございます。

 次に「高齢者施設クラスター17・西条市」、これまでに施設の職員2名、昨日の検査で新たに職員1名、利用者5名の陽性が確認され、陽性者は計8名。関係者には既に施設側から連絡済みでございます。

 続きまして、「高齢者施設クラスター18・今治市」。これまでに施設の職員1名、昨日の検査で新たに職員1名、利用者9名の陽性が確認され、陽性者は計11名となりました。関係者には全て全員施設側から連絡済みだと報告が入っています。こういった施設(でのクラスターの発生は)本当に懸念していますが、これおそらくワクチン効果もあると思います。またオミクロン株の特性もあると思います。幸いなことに、現時点では全員軽症でございます。

 次に「職場内クラスター26・松山市」。昨日までに従業員5名、その他家族等1名の陽性が確認されておりまして、保健所の調査により職場内で感染が広がったものとされ、「職場内クラスター」と認定されました。この職場は、仕事関係者以外の一般の方が利用するような職場ではありません。保健所の調査に全面的にご協力をいただいておりまして、従業員の必要な検査は完了しております。

 既存のクラスターについてはご覧のとおり1名とか2名の範囲で、ここ4名はありますが、軽症者のみで、ポツポツとした再検査での陽性確認も含めて、大きな動きはありません。

 次に保健所ごとの感染状況の推移でございます。このパネル、県下には七つの保健所がありますが、人口10万人当たりの1週間の陽性者数の推移でございます。

 まずグリーン、これは四国中央保健所。1月中旬までは比較的落ち着いていましたが、1月14日ぐらいから陽性確認が急増して、最近の感染拡大のカーブ、一つの事業所で大人数の確認もありましたけれども、ちょっとカーブが急激に増加している状況が見て取れます。また、1月18日に飲食店および職場内のクラスターが、先ほど申し上げた「職場内クラスター」が確認されたことで、人口10万人当たり140人を超えるところまで上昇しています。ここ数日は横ばいになっていますが減少傾向は見られておりません。新たに小学校のクラスターも確認されましたので、高止まりというのが四国中央保健所の状況です。

 次に西条保健所。西条保健所管内は年明け3連休以前から新成人の飲み会、県外からの持ち込みとされる感染が相次ぎまして、早い時期から陽性者が確認されていました。「学校」や「仕事関係」、「会食」や「友人間クラスター」が断続的に発生し、陽性者は右肩上がりに増加中です。昨日は管内で過去最多となる70名の陽性が確認されています。今後、さらなる増加も懸念します。既に場合によっては相当程度、地域に浸透し始めているものと考えざるを得ません。なお、誤解されるといけませんから、西条保健所ですから、(管轄に)西条市および新居浜市の両方が入ってきます。

 今治保健所でございます。こちらは成人式などの影響もありまして、県内でも最も早い時期から感染が拡大し始めました。グラフの上昇の起点が1月7日ごろと比較的早い。そして「学校クラスター」が3件確認されています。急激な増加は見られないんですが、1月半ば以降、20人から30人程度の陽性確認が続き、じわじわと増加する中で、1月20日ぐらいからちょっと上昇傾向が拡大し始めている。そして新たに「高齢者施設クラスター」も確認されて、ちょっと要注意でございます。

 次に中予保健所でございます。こちらは、クラスターは現在のところ松前町の警察学校クラスターのみでございます。ここには東温市や砥部町、伊予市、松前町等が入ってきますけども、それのみでございますが、他の保健所に比べると水準は低いものの連日10人から20人程度の陽性確認が続き、徐々に増加傾向であります。特に松山市と生活圏が一体でありますため、十分に今こういう状況ですから気を付けていただきたいと思います。

 次に八幡浜保健所。こちらは1月中旬まで落ち着いた状況を維持していましたが、下旬に入りほぼ連日、「高齢者施設」や「児童施設クラスター」が確認され、ちょっと急激に上昇カーブが強くなってきています。十分にお気を付けいただきたいと思います。(管轄には)大洲市や西予市も入ってまいります。

 次に宇和島保健所でございます。こちらの管轄は宇和島市だけでなく周辺の町も含めてになりますが、こちらは年明け後すぐに感染が拡大し始めて、1月上旬から「飲食店クラスター」が発生、その後「高齢者施設(クラスター)」や「学校クラスター」が確認されるなど、一時は市中感染まん延も危惧される状況にありました。強い警戒が呼び掛けられまして、住民の皆さんが注意深く行動していただいたことにより、唯一減少に転じ、現在もその傾向が続いています。ただ、オミクロン株は感染力が高いから、「(感染しても)軽症で、もう大丈夫だ」という油断が怖いんです。せっかくここまで来ていますので、引き続き再拡大を防ぐため、管内の皆さん、引き続き気を緩めることなく感染回避行動を徹底してください。

 最後に一番多い松山市でございます。松山市保健所はご覧のとおり「学校クラスター」が相次いで発生するとともに、若い世代による「会食」、「スポーツ活動」により、一貫して右肩上がりで陽性確認が増加しています。1月半ば以降、感染に歯止めがかからない状況の中で、「高齢者施設クラスター」が発生し始めておりまして、状況は深刻さを増してきていると考えられます。依然として感染の中心である若い世代から感染の連鎖を断ち切れなければ、感染の減少に向かわせることは難しいと思います。若い世代の皆さん、しばらくの間、地域のこと、他人のこと、いろいろなことに思いをはせてご協力をお願いしたいと思います。

 次に臨時PCR検査センターについてでございます。松山市の城山公園内に設けたセンターでは、本日15時でキット配布は完了いたしました。回収は明日まで受け付けます。これまでにキットを持ち帰った方は、明日10時から15時までの間にお持ちいただきたいと思います。なお24日からは無料検査所に継続して切り替える、衣替えするということになっています。これは松山市と総合保健協会が行っていくという宇和島方式を導入するということでございます。20日に回収した865検体については、検査の結果、11件が陽性でございました。これまでの累計で15件となりまして、陽性率は1.2%でございます。昨年8月の同様の検査で松山市では0.62%。3月に行った検査では1.04%。今回が1.2%。昨年度の臨時PCR検査と比べるとやや高くなっているので、まだ残っていますので、今後の検索結果を分析したいと思います。

 次に、同じく宇和島と松山で行った臨時PCR検査と同様に、新居浜市と西条市の会場で来週月曜日から24日ですね、臨時PCR検査センターを開設いたします。愛媛県と新居浜市、西条市、総合保健協会で行います。対象や開設場所、キットの配布・回収期間はもう毎日説明しましたので、ご覧のパネルのとおりでございます。昨日は新居浜市および西条市で合わせて70名の陽性が確認されています。早期探知は非常に重要でございますので、積極的に検査を受けていただきたいと思います。

 最後に、昨日、松山市から保健所が行っている健康観察について、22日以降の濃厚接触者は、保健所からの確認は取りやめてセルフチェックをお願いする旨の公表がありました。県保健所においても、既に一部の保健所では濃厚接触者の健康観察は直接実施しない方式とすることを説明しましたが、順次、松山市と同様の切り替えを行ってまいります。今後、新規の濃厚接触者の方につきましては、健康観察を行って症状が出た場合に、コールセンターに連絡し、医療機関を受診していただくようお願いすることといたします。切り替えに伴う医療機関の診療については、県医師会にもご協力いただけるとのことでございまして感謝申し上げます。保健所の業務負荷が日々増加する中で、療養者の重症化を防ぐための対応に重点化するものであり、これはご理解いただきたいと思います。また、今日お話ししたように、オミクロン株の特性、感染者数がインフルエンザ並みに多いんですけども、例えばインフルエンザでそれを一つ一つ丁寧に追い掛けることはできません。この人数になってきますと、日々日々の調査、ご案内のとおり(感染経路)調査中も増えていまして、クラスターとして認定するまでの調査にも時間が掛かるケースが出てくると思います。そういった中で、前日の状況を傾向として、果たして的確にお伝えすることができるのかどうかというような状況になってくると思います。一番大事なことはもう最初に申し上げたとおり、オミクロン株の特性を見て、医療が必要な方の治療がちゃんとできるかどうか。ここが大事な点でありまして、今後の展開についても、その動向によって次のフェーズに入っていくということをお話ししましたが、そこが一番大事な点でございます。そのため、例えば地域ごとの傾向であるとか、あるいは先日説明したような年齢の広がりであるとか、あるいは入院患者の状況を含めた医療の負荷、こういったところが今後のポイントになってまいります。そこで場合によっては、この会見の在り方も、毎日こう正確にお知らせすることが、とりまとめ上できるかどうか分からなくなってきた場合には、内容を、例えば定期的にするとか、こういったことを必要に応じてやるとか、こういったことに切り替えることも出てくるということはご理解いただきたいと思います。

 また24日の週には、国の事業復活支援金の詳細が明らかになりますので、これについては県独自の対策なども今、検討を行っておりますので、それに合わせて何ができるか、できる限りのこと、財源に限りがありますけれども、精いっぱい後押しの方策を考えたいと思います。以上です。

 

(南海放送(幹事社))

 ただ今の発表等に質問のある社はお願いします。

 

(愛媛新聞)

 愛媛新聞です。あらためてになるかもしれないですけど、先ほど医療機関の入院患者100人あたりが次なるポイントになるんじゃないかとお話がありましたけども、それはまん延防止等重点措置適用申請の検討の。

 

(知事)

 いやそれも含めてですね。ただ、今の、もう正直申し訳ないですけど、もう本当に昨日知事会長の発言もあったとおり、全国の知事がもう共有していると思います、このメニューでは効果が薄い。だから、早くこの中身を考えてほしいというのはもう切実な現場の声だと思いますので、これは本当に急いでほしいなと思います。

 

(愛媛新聞)

 病床なんですけど、316床への引き上げを検討を始めているという。

 

(知事)

 そうですね、はい。いつでも可能性、割と早い段階であるかもしれない。というのは、まだ分からないんですよ、高齢者施設(クラスター)が増えてきているので懸念しているんですが。ただ最初にあった宇和島の高齢者施設でも、これはオミクロン株の問題なのかワクチン2回の影響なのかも、これは専門家でも分からないんだけども、ともかく軽症で終わっている方が大半で、回復されているんですね。ですからそれがどういうふうになってくるのか。それから施設によって基礎疾患をお持ちの方とか、年齢もまちまちですから、今後どういうふうなかたちで治療が必要な方が増えていくのかというのは、この段階ではまだ読み切れていません。

 

(愛媛新聞)

 あと、初めて300人を超えましたけども、もうこの感染増加の傾向というのは今後も続くというお考えですか。

 

(知事)

 そうですね。先週の段階で、場合によっては来週中に200とか300の可能性は他県の上昇ぶりから見るとあるのではないかと。で、さらにその上を行く可能性というのも、500人とかというのもあり得るかもしれないと、これは分からないと。ただ、本当にこれをやれば感染の連鎖が抑えられるという手立てはありません。抑制というものにつながることはやっているつもりなんですけども、やはり日々日々の一人一人の行動にかかっているということは変わらないんじゃないかなというふうに思います。

 

(読売新聞)

 読売新聞です。最初にインフルエンザの感染者数と並べた表を知事示されましたけれども、感染力が似ているということで、傾向が似ているという話がありましたけども、一部でインフルエンザと同じ5類に指定すべきじゃないかという議論もあります。それに関しての知事の意見とはどういう。

 

(知事)

 いや、これはもう本当に専門家じゃないと入っていけない領域だと思っています。だからこういった状況も踏まえて、最終的には決めていくということになるんじゃないかなと思いますけども、ただ、今もうこれ、対応の真っ最中ですから、今すぐに切り替えなんかが行われても混乱するという可能性もあると思いますし、その辺は慎重に考えるところは出てくるのかなというふうには思います。

 

(読売新聞)

 分かりました。もう一度、感染力は似ているけれど対策とか、他に何か似ているとか、逆にここがとか。

 

(知事)

 基本は変わらないですね。ただ感染力だけは、よくインフルエンザがものすごく増えた、流行しているという時と同じぐらいの感染力があるということだけはお伝えする必要があるかなというふうに思いました。私もそういう時はインフルエンザにかかっていますし、本当に気を付けなきゃいけないなということだけ、皆さんに伝わればいいと思います。

 

(読売新聞)

 ていうことは、あくまでインフルエンザと同じような軽いもんではないよっていうことはおっしゃっているということでいいんですか。同じようなものだと。

 

(知事)

 これは違うんですね。あくまでも感染力が同等ぐらいですよということであって、あとは別物ですから。ただ、今回のオミクロン株はデルタ株やアルファ株とはまた違うと。だから、その辺を冷静に受け止めて向き合うということが大事なんではないかなというふうに思います。だから困るのは、いやインフルエンザと同じかというふうに短絡的に捉えていただきたくない、感染力ということだけですから。それから、デルタ株とオミクロン株と同じように重症化率がすごい高いんじゃないかというふうにも捉えていただきたくない。だからそこら辺を見極めて、重症化しないと言っているわけではないです。重症化することもあり得ます。だからこそ、基礎疾患をお持ちの方や高齢者はより一層気を付けていただきたいというふうなことにつながればなというふうに思います。

 

(テレビ愛媛)

 テレビ愛媛です。来週月曜日からの国の事業復活支援金の詳細が発表されるということで、愛媛でも独自のものを今検討中だということなんですが、詳細が出てからになるのかとは思うんですが、具体的にどういった案を構想中でいらっしゃいますか。

 

(知事)

 いや、国のものがどういうものが出てくるかを待たないと何とも。事前に出てくると思いますので、そこを分析しながら考えていきたいと思いますが。(国の発表は)24日ではないですよ。ここもよく分からないんですが、24日の週と言っていますので、来週中なのかなというふうに思います。

 

(テレビ愛媛)

 あともう一点すみません。まん延防止のメニュー変更に関してなんですけれども、愛媛からもいろんなアイデアを提供しているというようなお話がありましたが、具体的にどういった案を。

 

(知事)

 アイデアというか実態ですね。どこで出ている、発生しているとかですね。それから、例えば、例えばですよ、今、このまん延防止というのは本当にメニューを見てみると、飲食店の時短営業が中心になってしまっていて、しかもそれをやらなきゃいけないということになっていますから、そういったことは状況を見ながらどうするかという、メニューをもっと増やして、その中からどれを使うかというふうなことを考えた方がいいんじゃないかなというような提案とか、そういうことを言っています。

 

(テレビ愛媛)

 選択肢というような、中身の選択肢も少し増やすというようなところでしょうか。

 

(知事)

 そうですね。それと地域によって実情も違うと思いますから、いろんな意見を聞いて、その中から最大公約数を引っ張り出してメニューを考えていくという作業が、どのスピードで、ただ、昨日あれだけ公の場で知事会長も発言されていますから、スピードアップしてくれるんではないかなと期待はしたいと思います。

 

(愛媛新聞)

 すいません。今のに関連して、具体的にどういったメニューが入っているのかっていうのは。

 

(知事)

 分かりません。そういった情報や意見を全部かき集めて、これはもう専門家で、そのために分科会があるんじゃないでしょうか。そこで立案して、政治の、国会のレベルで議論して決まっていくということだろうと思いますけど。

 

(テレビ愛媛)

 すいません。追加で申し訳ないです。地域の実情にあったというところだったんですけれども、例えば愛媛から愛媛の実情に反映してもらうものというとどういったところが考えられますか。今の知事の立場として、地域の実情に合ったメニューをということではありますが。

 

(知事)

 そうですね。これはね、正直言って、私もそんな力はありませんし、ではこれをやったら、さっき申し上げたように、この感染力の強さというのはこれまで経験したことのないようなものですから、何をやれば完全にこれ効果があるというのはおそらくないんだろうと思いますね。だから、例えば学校現場の問題、施設の問題、いろんな状況が分析できますから、そこらをトータルで見て、一番抑えるべきところはどこなんだろうと。ただ少なくとも言えるのは、飲食店だけにこの状況の分析の中でやっても効果は薄れてしまう、ゼロとは言いませんよ。でも薄いというふうなことだけは、全知事が昨日あたりの発言を聞いて、知事会長の発言ということになると心の中では共有している、言う、言わないは分かりません。それは心の中では共有していると思います。だからこそみんなどうしたらいいんだろうかというのは、次なる手、制度的にまん延防止しかないんですよ。だからやるとするならば、より効果的なものになっていてほしいなというふうに言い続けるしかないですね、はい。

 

(南海放送(幹事社))

 他、よろしいでしょうか。それではこれで終わります。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございます。

 

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