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オミクロン株の発生に備えた本県の対応方針に関する記者発表の要旨について

ページID:0017454 更新日:2021年12月6日 印刷ページ表示

日時:令和3年12月3日(金曜日)15時31分~15時56分

場所:知事会議室

 

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、個別事例等に係る詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。

 

(知事)

 今朝の速報では1名の陽性確認があったことをお知らせしましたが、その後、医療機関からの取り下げによりまして、昨日県内では新型コロナの陽性者はゼロ、確認されませんでした。11月25日以降、8日連続で確認なしが続いておりまして、県内は現段階では、引き続き落ち着いた状況を維持しているということでございます。

 ただし、こうした中、11月24日に南アフリカにより初めて報告され、懸念される変異株に指定されましたオミクロン株は、本日時点で日本を含め30を超える国や地域で確認されており、これはもう急速に拡大していると言ってもいいと思います。そういうニュースに触れて、県民や事業者の皆さんも大きな不安を抱かれていると思います。

 ただし、そういう情報も大事ですが、冷静に見極める必要がありますので、現時点では国内でオミクロン株の市中感染が確認されている、この段階ですね、確認されている状況にはまだ至っておりません。検疫で確認された2例、ナミビアおよびペルーからの入国者の濃厚接触者には愛媛県内の在住者もいらっしゃいません。これが現時点での状況でございます。昨年2月のダイヤモンド・プリンセス号といった、コロナ対処の一番初めから、県ではできるだけ正確な情報を個人のプライバシーにも十分配慮した上で、県民の皆さんにお知らせしてまいりました。不安に振り回されず、県民や事業者の皆さんにおかれましては、まずは冷静に受け止め、落ち着いて、そして日々日々の情報を、正確な情報を県もできるだけ出していきますので、受け止めて行動していただきたいと思います。

 オミクロン株の確認を受け、政府は速やかに水際対策を強化しております。また、都道府県に対して、サーベイランス体制の強化や入退院方針等に係る各種の通知を発出しているところであります。本日はそういう中、県独自の取り扱いも含めて、検査や調査、療養方針等オミクロン株の発生に備えた本県の当面の対応方針、そして、注意事項について説明をさせていただきたいと思います。

 まず、オミクロン株はいまだ性質が判明しておりませんが、特徴と言われているものについて報告がありますので、医師である河野(健康衛生)局長・医療政策監から説明をさせます。

 

(医療政策監)

 失礼いたします。このパネルは、現時点で判明しているオミクロン株の特徴です。オミクロン株は人の細胞に結合するスパイクタンパク質に30カ所の変異があります。そのうち主な変更箇所として「N501Y」、「E484A」などがありますが、ちなみにこの「N501Y」の変異は、第4波のアルファ株の変異と同じでございます。また、第5波のデルタ株で確認されている「L452R」の変異は、このオミクロン株には確認されておりません。感染性につきましては、従来株に比べて高い可能性があると指摘されております。また、重篤度は十分な疫学情報がなく、今のところ不明であります。また、既存株に感染した人が再感染をする再感染のリスクの増加の可能性、そして、ワクチンの効果を弱める可能性が指摘をされております。以上です。

 

(知事)

 はい。今の説明のとおり、現段階では詳しい性質が明らかになっておりませんが、厳重な警戒を要する変異株であることは間違いなく、県では念のための対応も含め、安全側に寄った対策をあらかじめ講じることといたしました。ただし、おそらく今後1、2週間でオミクロン株に関する科学的な知見も蓄積されて、情報もかなり入ってくると思います。それを踏まえて、国の方針等も見直されていくものと考えておりますので、あくまでも現段階、見直しがあった場合、あるいは現場でいろんな情報をキャッチした場合は、国にどんどん上げていきますので、変更されていくものとお考えいただけたらと思います。

 まず、早期探知に向けた検査方針でございます。衛生環境(研究)所における全ての陽性者に対する「L452R」変異株検査を実施することといたします。先ほど河野局長からも話がありましたように、オミクロン株にはデルタ株で確認された「L452R」の変異はないということが分かっております。このため、国内の流行の現状を踏まえると、「L452R」変異株検査により陽性が確認された場合はデルタ株であるということが推定されます。オミクロン株ではないということになります。一定のウイルス量のある検体であれば変異株検査が可能であり、最短で、数時間でその結果は判明いたします。入院等の措置や疫学調査の方針をそれによって早期に決めることができます。濃厚接触者の特定や行動制限にも変異株の種類によって変わっていきますので、こうしたことにも関係してまいります。国において新たな変異株PCR検査体制が方針、整備されるまでの間の暫定的な対応としてこれを実施することといたします。

 次にゲノム解析の実施でありますが、これまでは感染事例の10%程度のゲノム解析を実施しておりましたが、今後はオミクロン株、今申し上げた変異株検査によってオミクロン株が否定できないものを優先して、全ての感染事例に対し、可能な限りゲノム解析を当面実施することといたします。こちらの方は検査の種類が変わりますので、最速で3日程度の日数が必要となります。判明までに3日ぐらいです。その結果として、オミクロン株かどうかが確定するということになろうかと思います。ただし、ゲノム解析の実施には一定のウイルス量が必要でありまして、解析が行えないケース、ウイルス量が少ない場合は行えないケースも出てくることはあらかじめ申し添えさせていただきます。県ではまず「L452R」変異株PCR検査を実施した上でゲノム解析を行い、結果を確定させるということを基本におきます。

 次に保健所の疫学調査の方針についてでございます。先ほど説明したとおり、オミクロン株は従来株に比べて感染性が高い可能性が指摘されておりますので、海外の感染事例では換気の悪い状況下での空気感染の可能性、まだ解明されているわけではありませんが、可能性も示唆されております。これらを踏まえ、今後、保健所において当面接触者の探索をこれまでよりも幅広に行って検査を実施したいと思います。例えば、これまで濃厚接触者は発症日の2日前以降に濃厚な接触があった方としておりましたが、今後はしばらく正体がつかめるまでは、発症日の3日前以降に濃厚な接触のあった方ということといたします。また、マスクなしでの15分以上の接触などの要件を機械的に適用するのではなくて、調査によって適切な換気が行われていない室内などに陽性者と長時間共に過ごした方、こうしたことを対象に加えるなど幅広に検査を行った上で、まず、自宅待機を要請することといたします。その上で接点があった陽性者がオミクロン株であることが確定した場合、この今の対象になった方々を濃厚接触者として認定することといたします。また、こちらは国の通知のとおりになりますが、オミクロン株陽性者の濃厚接触者には宿泊施設での滞在を求め、2日に1回程度を目安に検査を実施いたします。ただし、先ほどから繰り返し申し上げているとおり、今後オミクロン株の性質が判明すれば、こちらの方も対応について適宜見直しを行っていきたいと思います。

 次に療養方針でございます、三つ目。これまで専門医の先生が丁寧に症状や家庭環境等聞き取った上で、入院、宿泊療養、自宅療養という療養方針を決定しておりましたが、当面の間、いったん全員入院といたします。その後、変異株PCR検査を行い、オミクロン株でないことが判明した場合、先ほどの検査ですね、これで判明した場合は現行の療養対応にその瞬間切り替えてまいります。全員の入院措置は一気に医療の逼迫(ひっぱく)につながる可能性もございます。国にはこうした、デルタ株での初期段階における療養逼迫はまさにこれが原因でありましたから、できるだけ早くオミクロン株の性質や疫学的な事実を解明して、新たな方針、それに沿った現実的な方針、今は正体が分かりませんからこうした対応を取ってまいりますが、新たな方針をぜひ出していただきたいと思います。

 これは退院等の基準についても同じことが言えます。当面は、これまで発症日から、これまではですね、発症日から10日経過し、かつ症状軽快後72時間経過すれば、その時点で退院や退所、自宅療養解除と全国統一でされておりましたが、オミクロン株につきましては、陽性者について、症状のある方は症状が軽快し24時間経過後、無症状の方は陽性確認から6日経過後に検査をそれぞれ行って、2回連続で陰性が確認されれば退院となります。これは国の通知でございます。なお、オミクロン株でないことが判明した場合には、先ほどと同様に現行の退院基準に切り替えさせていただきます。こちらもですね、入院基準と同様にデルタ株でこの方針をずっと取り続けると、おそらく全国の医療現場はたちまち逼迫すると思いますので、同様に、早期に国は解明をして方針を見極めていただきたいと思います。ということで、今後性質が判明すれば、こちらの退院の基準についても見直しが行われていくということはあらかじめ申し添えさせていただきます。

 次にオミクロン株に備えた注意事項でございます。県ではこれまでもアルファ株による第4波、デルタ株による第5波と、感染力の強い変異株による感染拡大を「オール愛媛」で乗り越えてまいりました。また、第5波を踏まえまして、医療体制や保健所体制など次なる感染拡大に備えた対策の強化も行ってきておりまして、記者会見で都度報告をさせていただいております。今後、仮に県内でオミクロン株が確認された場合でも、これまでと同様、保健所や検査機関、医療機関等関係機関が一丸となって徹底した囲い込み、封じ込めを行うことで乗り越えていきたいと考えております。これまでに培ったチームワーク、それを大いに生かして臨んでいきたいと思います。何より重要なことは、感染を、これはどの株でも同じであります、早期に探知すること。そして、感染を水面下で広げないことに尽きます。そのためには日々日々の基本的な感染回避行動、マスクの正しい着用やこまめな手洗い、手指消毒、1年半にわたってお願いしてまいりました。これを引き続き徹底していただくということ。そして、体調の異変時に速やかな受診をしていただくということ。そして、保健所の調査、ここが大事であります。正直に全面的にご協力をいただくということ。こうしたことをぜひぜひお願いします。県民の皆さん、事業者の皆さんにおかれましては、今は県内落ち着いていますけども、いつどこから来るか分かりませんし、感染力、この段階での情報を見ますと、デルタよりも強い可能性も十分考えられます。一気にということもありますので、特に第4波、第5波で大きな拡大の端緒となった繁華街での一部の方々の、ちょっとルールがどうなのかなと思う行動が一気に感染につながりましたので、その点はくれぐれも同じことを繰り返さないようにお願い申し上げます。

 そして、二つを特にお願いします。専門家の間では、次の第6波もデルタ株によって引き起こされるんではないかという懸念も一部意見としてあります。昨年も冬以降、従来株の感染力が増し、年明け以降に感染が拡大しました。12月の年末、1月の年明けも一気に拡大の状況で迎えることになってしまいました。今後気温が下がり、空気が乾燥することでデルタ株の感染力が増すことも十分に考えられます。そして、オミクロン株の存在もございます。こうしたことも考えて、学校や職場、店舗など人が集まる場所での定期的な換気の徹底を、寒いですけども、コロナ対策としてお願いしたいと思います。そのため、窓を開けることにより、換気を行う場合、合わせて寒さ対策として、ウォームビズを呼び掛けていただきたいと思います。

 二つ目には海外から来県された方と接触する事業者、こちらでは関係者の体調管理に注意をいただきまして、体調不良時には出勤せずに、直ちに医療機関を受診するよう経営者、経営の側から全従業員さんに呼び掛けを強めていただきたいと思います。

 最後に、飲食店の皆さんにおかれては、感染が落ち着いているからこそ、この機会に愛顔(えがお)の安心飲食店、助成金も積み上げておりますので、ぜひこれ(認証を)取っていただくのが良いんではないかと思います。おそらく感染が本当に拡大してしまった場合はいろんな手を打ってく時に、認証店とそうでない店、差をつけて対応するということになろうかと思いますし、何よりもお客さんが、「ここはしっかり感染対策取っている」。それで(陽性者が)ゼロになるわけではないですけども、しっかり準備はしているというメッセージにもなると思いますので、お店の信用のためにもぜひお取りいただけたらというふうに思いますので、申請をよろしくお願いいたします。以上です。

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。

 

(あいテレビ)

 あいテレビです。確認なんですけれども、オミクロン株の性質も明らかになっていないということですけれども、現在の状況でいきますと、宿泊療養施設を新たに確保するですとか、病室のさらなる上乗せとかそういったあたりは今のところはまだ検討されてないというようなところで。

 

(知事)

 そうですね、これも今までご説明させていただきましたけれども、構えることはできると思います。ただし、そこに人が配置できるかどうかは別問題で、ここが、視点があまり分かりにくいと思うんですが、特に、例えば通常の医療でありますと、1人の看護師さんが7人の患者さんを担当する、これが通常パターンだということなんですが、コロナ患者の場合はその3倍の手間が掛かると。ましてや、重症化してエクモ等々が装着されると、今度はその比率が逆転して1人の患者さんに対して7人の看護師さんが必要になると。こういう中で、医療資源をどう活用するかということを考えていかなければなりません。宿泊療養施設にも当然お医者さん、看護師さんの配置が必要になってまいりますから、ここを増やしていけば、コロナ病床あるいは一般病床に全部連動して影響が出てくるということでありますから、単に場所を構えて借りるということは報告できると思いますけども、それは、ではいざ、そうなった時に活用できるかといったらまた別問題で、これが東京で問題になった「幽霊空床」ということになりますので、愛媛県はしっかりと人員の確保ができる、使えるという病床と宿泊施設を県民に正確に報告することといたします。その中で、(オミクロン株は)今回まだ正体が分からないので、陰性確認した方を宿泊施設にと。だから陽性ではないわけですね。そこに入っていただくための陰性の方、濃厚接触者だけども陰性の方の宿泊施設はまた別の、通常の宿泊になりますので、そこはちょっと今、考えているところでございます。

 

(テレビ愛媛)

 すいません、テレビ愛媛です。あらためて、感染状況が最近下火になっていて、落ち着いていたと思うんですけれども、そういった中で(オミクロン株は)新たな懸念にはなると思います。やはり県民の方に対しては、やはり意識としては、もう一度引き締めるというところが大事になってくるんでしょうか。

 

(知事)

 はい。やっぱりコロナというのは油断につけこんでくるということは、これまでも皆さんもお感じになっていることと思います。ここ8日間、全国も含めて愛媛県も落ち着いていますので、どうしても緩みというのは出てきてしまうと思うんですが、ただ、基本的なことをしっかり行っていただければ立ち向かえる相手だと思いますので、それはもう本当に繰り返しになりますけども、マスク、手洗い、手指消毒、換気、人との距離、こういった基本的な感染回避行動を常態化していただくということと、ちょっとでも異変に感じたら診察を受けていただくということと、そして、もしもの時には保健所の調査に全面協力していただくということ、この三つをしっかりやっていただければ十分立ち向かえる相手でありますので、一人一人がぜひ、特に寒くなってまいりますので、あらゆる株の活性化というか、その可能性もあるので、この年末年始、もう一度、ここで今落ち着いているからこそ、気を引き締めていただけたらというふうに思います。それほど世界での急速な感染拡大が今現実化していますので、そのことを念頭に置いて考えていただきたいと思います。

 

(あいテレビ)

 すいません、あいテレビです。先ほどの質問に関してなんですけれども、陰性確認をされた方専用の宿泊施設の場所の確保も調整中ということですけれども、具体的に、今の段階で結構ですので、どのエリアにどれぐらいを検討されているとか、分かる範囲で教えていただきたいのですが。

 

(知事)

 今まだ、いろんなところに打診をしていますので、この段階でどれだけというのはちょっとまだ申し上げる段階ではないです。

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 その他、質問よろしいでしょうか。ではこれで終わります。ありがとうございました。

 

(知事)

 はい、ありがとうございました。

 

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