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新型コロナウイルスの感染の確認(4月30日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017346 更新日:2021年5月6日 印刷ページ表示

日時:令和3年4月30日(金曜日)15時00分~15時39分

場所:知事会議室

 

 

(NHK(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、個別事例等に係る詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。

 

(知事)

 昨日は18名の陽性者が確認されております。内訳は、既存9事例で16名。この中に再検査の確認はおられません。既存9事例で16名。そして、新規2事例で2名でございます。陽性が確認された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。

 一見減っているようですけど、皆さんぜひ思い出していただきたいんですが、1週間前、休みの明け、日曜日の明け月曜日というのは、10人台の陽性者数を報告したときもこの間ありました。しかし、それはあくまでも休日で民間のかかりつけ医の先生が休診されているので、その検査数が少なくなっている可能性が十分あります。昨日はお休みですから、その数字である可能性があるというふうに受け止めていただきたいと思います。まだこの段階では傾向は全く変わってないという前提で臨む必要があるということをぜひご理解いただきたいと思います。

 そして、今日は残念なお知らせもしなければなりません。昨日に続きまして新たに3名の陽性者の方が、昨日2名、本日1名お亡くなりになったことをご報告させていただきます。心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆さんにお悔やみを申し上げさせていただきます。この中で、お二人は人工呼吸や集中治療中のコロナの重症例の方ではございません。ご高齢の方でございます。もう一人は重症例の方でございまして、かなりのご高齢の方でございます。昨日、これまでの死亡例をまとめて報告させていただきましたが、今後もご遺族の心情等、それからご要請もございますので、個人の特定につながらないように十分配慮したかたちで定期的に公表をさせていただきたいと思います。

 本日は四つご説明させていただきます。いよいよ大型連休に入りますので、まずその注意喚起、もう一度行わせていただきます。それから、二つ目に変異株検査の結果。三つ目に病床の確保状況。四つ目に昨日の検査結果でございます。

 後ほど詳細説明いたしますが、多数の陽性確認が続いている今治市では、検査どんどん進めておりますので、昨日7名の陽性確認がございました。その結果、さらに既存事例を新たに会食クラスターとして認定させていただきました。このクラスターの全体の陽性確認は18名で新規事例は2名と少ないんですが、さっき申し上げたとおり、かかりつけ医の先生方が休診でございます。こういうことをご理解ください。

 それではまず、連休中の注意喚起でございます。2点ございます。毎日の陽性者数、特に連休中は全国的にも先生方、休診多いと思います。その関係で数字が傾向より少なめに連日出る可能性があるということを念頭に置きながらわれわれも対処しますし、県民の皆さんもぜひその点、注意喚起させていただきたいと思います。仮に毎日の陽性確認数が少なくても、単に検査結果として表れていないだけの可能性があるということでございます。連休が終わるまで、くれぐれも油断をしないようにお願いいたします。お願いはしておりますが、帰省等々は、あるいは旅行者、避けることはできないと思います。そういった中で対処していかなければなりませんので、ぜひ気を付けられてください。そして、連休中に発熱等の症状が出た方は、かかりつけ医の先生がお休みであっても検査できるようになっております。すぐに受診相談センター、こちら24時間開けておりますので、連休中はここを利用してください。そして、そこから医療機関つなぎますので、受診をしていただきたいと思います。そして、これまでの事例で、症状が若干あるにもかかわらず、仕事、町内会の集まり、友人との会食、趣味のスポーツなどに参加し、その中で感染が広がるケース、変異株は感染力が強いですから、複数確認をされております。症状が少しでもある方は、絶対にこれはやめていただきたいと思います。人との接触を避けてください。そして、電話をしてください。

 一概には言えませんが、一定数、帰省、そして旅行客はいるという状況だと思います。今月の検査結果でも、途中で何度かお伝えしましたが、県外から帰省して発症し、陽性が確認、こちらに帰ってから確認されて、そしてご家族に感染を広げたケース、複数で確認されております。全く同じことが起こる可能性があるという前提でお考えいただきたいと思います。コロナの状況で離れて暮らす家族が心配だ、顔を見て安心したいという気持ちは、それは誰しも同じ、等しく持たれていると思います。ただ、今までとは比べ物にならないほど感染力が強く、また、大阪、兵庫や東京、感染の状況はニュース等でご存知だと思います。関西は、愛媛と同程度に変異株の比率が高くなっていますが、東京は3割から4割と言われていたのが、一部ではもう既に6割ぐらいになってきているんではないかという、そういったニュースもありました。8割に達したときは、一気に愛媛のように感染が急上昇する可能性もあるということでございます。そして、何よりも関東は一部の都県では濃厚接触者の追い掛けができなくなっておりますから、こうしたことが全く違う状況にあるということでございますので、特に関西圏域、東京圏域から帰省されたご家族がいる場合には十分に注意を払ってください。人と接触することを避けていただきますよう、ご家族皆さんで避けていただきますよう考えていただきたいと思います。

 陽性確認の推移でございます。こちらのグラフですが、昨年12月以降、それぞれの日から過去1週間の平均陽性確認数の推移を示しているのがこのグラフでございます。年末年始の大型連休、年度末といった人の動きが活発になった後に、ご覧のとおり陽性確認が増加しました。こちらもそうでございます。年末年始、年度末、同じように上がる。今ゴールデン連休前に若干下がってきています。仮に同じ傾向があったらどうなるかはお分かりいただけると思います。現在、愛媛県内は3月の下旬に松山市繁華街で発生した200名を超える変異株巨大クラスター、これに端を発する急激な感染拡大に襲われているという状況であります。変異株の感染力は非常に強く、1年以上かかっての月日の中でそれまでは1,000人ぐらいの陽性確認でありましたけれども、わずか1カ月余りでそれを超える1,000名以上の陽性者が確認され、その勢いはまだ収まっていません。県民の皆さんの、要請を受け止めていただいたお力添えによりまして、上昇だけは避けられています。しかし、高止まりが続いている。そこまでで今まだ止まっているというような状況だと受け止めていただきたいと思います。都市部から帰省された方が、普段の報道で見ている陽性確認数と比べると、愛媛県の数十人という陽性確認数は、都会から帰って来られた方は少なく感じるかもしれません。しかし、人口の問題がございます。そこを考慮してください。大都市を抱えない地方の県で、地勢的に特別な沖縄県以外では初めてまん延防止等重点措置の適用がなされているのが今の愛媛県でございます。県内の医療現場は逼迫(ひっぱく)し、一般医療の一部機能をコロナ対応に振り替えて、どうにか維持しているのが現状でございます。今回の大型連休の後、陽性確認が増加にもし傾けば、医療崩壊につながる可能性が出てまいります。何としてもここで押さえ込まなければならないという状況にある、その本県の状況を、帰省された皆さんも、願わくば旅行で来られた皆さんも、ぜひ受け止めていただきたいと思います。

 これを受けてパネルを用意しましたが、昨日夕方から松山空港において、既に記者会見でお知らせしたとおり、感染防止対策をアナウンスすることを開始しています。そして、このポスターを掲示しております。「まん延防止適用中ですよ。」と「松山市ですよ。」、「全体も感染対策期ですよ。」、「本県滞在中の方は人との接触を避けてください。」、「マスクは正しく着用して下さい。」、「手指消毒お願いします。」、「受診センターへのご連絡先」、本当に必要なところだけ抜き出して、アナウンスをポスター掲示とともども行っております。久々に会う家族や友人と楽しい時間を過ごしたいというのは分かりますけども、県内在住の方も含めて、今年は外出を少なくとも5割削減、これを目標にしてください。親族・友人の集まりや集客施設等の不特定多数が集まる場を避けるなど、人との接触を可能な限り避けていただき、もう1回繰り返します、マスクは正しく着用、こまめな手指消毒、少しでも体調に異変を感じたら受診相談センターへ連絡、これをゴールデン連休期間中徹底していただきますようにお願い申し上げます。

 次に、変異株の検査の結果でございます。昨日、衛生環境研究所等で変異株PCR検査、26件実施し、22件陽性となりました。22件が変異株でございます。なお、残りの4件は従来株とみられますが、全て今治市の事例から判定が出ております。また、4月24日に公表した変異株32件のゲノム解析結果も国から来ました。これについては、全てイギリス型であったことは報告いたしました。その後、衛生環境研究所で分析・評価をさらに行った結果、今、愛媛県で陽性となっている変異株の中で9割が松山市の繁華街クラスターに由来するものと思われます。32件のうち29件がこれに該当しています。これが東予・中予・南予の県内各地に波及していることは明らかになりました。そして、遺伝子の解析から同じイギリス型ではありますが、繁華街クラスターとは別の、同じイギリス型なんですけど若干違うそうなんです。これは県外から持ち込まれたとみられる変異株も3件確認されています。つまり、松山市の巨大な繁華街クラスターに端を発した変異株が県内各地に広がって猛威を振るっているさなかに、さらに県外から持ち込まれた別のタイプの変異株が本県に入り込んできつつあるというふうなことではなかろうかと思います。この大型連休中、外出や人との接触を避けること、そして、県外からの帰省や友人との予定を見送ることがいかに重要か、この変異株の解析結果でお分かりいただけたらと思います。

 次に、病床確保の状況について説明させていただきます。依然、病床の使用率は高止まりし、医師、看護師をはじめ医療従事者の皆さんへの負荷は極めて高い厳しい状況が続いています。患者さんのコロナの重症度合いや他の疾患との治療との兼ね合い、一般診療の方ですね。そして、スタッフ体制等いろんな問題があります。そういった条件によって、受け入れ可能病床数は前にも申し上げましたが、日々変動をしていきます。状況を正確にお伝えするための、この段階での稼働病床数の状況と今後の見込みについて説明させていただきます。まず、4月1日時点、これは発表していた数字であります。救急医療にも一般医療にも支障なくコロナ病床として即時利用可能な病床が4月1日時点での公表数字でありました。重症が10床程度、そして中等症が110床程度。これはお知らせしたとおり、合計120床ということをお知らせいたしました。そして、4月15日に救急・一般医療からある程度を振り替えて、特に一般診療に若干のしわ寄せを行って、やれる見込みを150から160床と説明させていただきました。その後、各医療機関で看護シフトの変更など、さらなる一般病床からの振り替えを行っていただきました。これ実は早くやろうと思えばできないことありません。急ごしらえという手法はあると思います。しかし、それは中等症病床に十分なスタッフの人数を確保しない、あるいは感染の病床を初めて見る看護師さんに十分な研修を受けていただかない、こういう前提でやれば可能ではあります。しかし、それはかえって診療のレベル、そしてまた院内の感染リスクを拡大するという恐れがありますから、愛媛県ではそれはいたしません。しっかりと準備を整えて、急ごしらえではない病床の確保を関係機関と話し合いながら進めています。その結果、明日5月1日時点で、重症は最大で19床確保する見込みが立ちました。そして、中等症も東中南予それぞれ分けていますが、合計で145床、併せて165床程度の、5月1日の時点、明日ですね、確保が確認できたということをまずご報告させていただきます。この病床をきっちりと稼働させるため、多くの民間病院のご協力をいただいております。一般医療への影響を最小限にしながら病棟を編成し、医療スタッフの捻出等を行っていただきました。既に県立中央病院では延期可能な手術を延期するなど、一般医療を3割以上削減して病床とスタッフを確保したということはお伝えいたしました。

 今回、重点病院においては、県立中央病院ほどではないにせよ、一般医療を少なくとも1割から2割は縮小せざるを得ない状況であると聞いております。さらに、これ以上の病床を確保することは可能でありますが、それにはさらに一般診療への3割、4割といった影響、さらにはその先には救急医療への支障も出てまいりますので、ここでなんとか踏みとどまりたいと思っております。各病院の院長をはじめ、医師、看護師の皆さんにはぎりぎりの調整を連日していただいていることを、県の方から代表して本当に心から感謝を申し上げたいと思います。また、地域の医療機関に病床の積み増しの呼び掛け、私からもお願いしておりますが、いろんな方が動いていただいています。愛媛県医師会や、また特に新居浜市、西条市では市長さんがそれぞれ病院に直接足を運んでいただいたり、そして、その呼び掛けに答えていただいた地域の医療機関の方々に感謝を申し上げたいと思います。

 ここ数日、重症患者の病床使用率が8割を超え、早晩満床となることも懸念される危機的な状況でありました。重症者が増加し続ければコロナに活用できるICUの数にも限界がありますので、例えば、人工呼吸器をつけた患者さんを中等症患者用の病棟で対応することも検討しなければならなくなってくると思います。そういう状況で頑張っていますので、少なくともこちらは、きちっとした病床を確保するというふうなことで皆さんが対応していただいておりますことをぜひ県民の皆さんご理解いただきたいと思います。そして、こちらは5月末になりますと、さらに今、毎日、これパンと増えるんではなくて少しずつ増やしていくということになりますので、5月末になりますと重症病床はもうこれ以上スタッフ割けませんので19床ですが、こちら(中等症病床)はさらに20床は積み増せる見込みが出てきておりますので、これも合わせて今のうちに報告をさせていただきたいと思います。すなわち、184床が5月末の見込みでございます。

 それでは、昨日の検査結果についてでございます。まず高齢者施設を対象とした一斉検査のご報告でございます。西条市と新居浜市においては、第2段階目となる認知症高齢者グループホームを対象とした検査が始まっています。昨日の両市における検査結果は176件、全員の陰性が確認されました。高齢者施設の職員の皆さんが、本当に注意深く日夜業務、そして生活をされていることが数字で明らかになっております。日ごろのご労苦に心から感謝を申し上げます。今治市の第1段階の施設も一斉検査を行うための準備を進めております。ただし、昨日お伝えしたとおり、検査能力、キャパの問題から、開始は大型連休明けとならざるを得ません。今治市の施設の管理者の皆さんには、県の補助、そして上乗せの今治市の補助もございますので、この補助制度を活用して早期に開始していただきますようにお願いしたいと思います。なお、まん延防止等重点措置の区域である松山市は、これは法律で義務付けられております。区域指定を受けますと、特別養護老人ホームは2回検査を行うことになります。これについては松山市調整中でございます。これもおそらく連休明けになるんではなかろうかという報告が入っております。

 次に、陽性者18名の概要ですが、年代は相変わらずやっぱり10歳未満から90代まで満遍なく各世代で確認されています。男性が6名、女性が12名、昨日は女性が多い傾向でございました。そして、居住地でありますけども、クラスターの関係で今治市が7名。ただし、新規は1名でございます。で、確認されております。そして、感染経路は家庭内がやはり変異株の特色です、多くなっています。

 次に、入退院の状況でありますが、医療機関に入院されている方は2名減って110名。重症は1名減って11名。宿泊療養施設に入所している方も6名減少で52名。無症状や医師が入院の必要がないと判断された方および家庭の事情で自宅療養を選択されている方、そして、一部入院調整中の方は8名減って200名。そして、昨日31名の方が退院されました、ご回復。合計が1,928名となります。

 次に、検査の状況ですが、まず衛生環境研究所では昨日、スクリーニング検査も含めて499件検査が行われ、その中でスクリーニング検査も含めて、こちらですね、16件の陽性が確認されました。スクリーニング検査は176件含まれております。そして、今日は金曜日ですので、1週間の集計が出てまいりました。前週さらにかかりつけ医の先生、検査を行っていただいております。2,627。その前の週が1日平均にしますと300件ぐらいでしたが、今回は370件以上行っていただいております。大変多くの検査が毎日毎日民間の機関でも行われているということでございます。こちらの方で2件。昨日はお休みだったんで若干この平均値よりは少ないとは思いますけれども、そこから2件の陽性確認が上がってまいりました。合計18件ということになります。

 次に、事例の状況です。まず、封じ込め事例では、宇和島保健所の1事例が濃厚接触者の健康観察期間が終わり、この事例から感染の広がる心配がなくなりましたので、今日から封じ込めに入れさせていただきます。囲い込み事例では、「今治市の医療機関クラスター4」と中予保健所の1事例と宇和島保健所の5事例ですね。ここに4と1で5事例。これ既に囲い込んでいる事例で、昨日、検査が行われて全員陰性が確認されています。この7事例が、現時点で必要な調査と検査完了し、残すは濃厚接触者の健康観察期間を残すのみとなりましたのでしっかり対応してまいります。今日から囲い込みでございます。調査中事例はこちらからこちらまででございます。ここには検査もなかった57事例を一つに集約しております。私の方からクラスターについて説明いたします。冒頭申し上げましたが、今治市において会食クラスター1件が確認されました。新たなクラスターは653事例目。「会食クラスター9・今治市」とさせていただきます。これまでに10名の陽性が確認されておりまして、その後の保健所の調査で、同一の場所、同一の会食の場で5名以上の感染となりましたので会食クラスター9と認定いたしました。また、昨日の検査でさらに3名の陽性が確認され、内訳は会食参加者5名、そして、それ以外の者8名でございます。昨日も申し上げましたが、この会食参加者5名は複数店舗を利用しておりまして、保健所がさらなる広がりの可能性も含めて調査・検査を進めています。この会食クラスターが利用した店舗で働く方の検査も進めており、一部ではあるんですが、陽性も確認されています。店舗は、ここは今治市の皆さん、ちょっとよく聞いていただきたいと思います。店舗はいずれも小規模な店、そして、確認したところいちげんの客はいらっしゃいません。利用客も全て把握できている状況でございます。また、店舗は全て保健所の調査に全面的に協力をいただいております。把握できています利用者全てに連絡がしっかりと行われております。今後の調査で、飲食店を介して別の利用客に感染が広がった可能性が確認された場合には、会食クラスターに起因する飲食店クラスターとして別事例に整理することも可能性としてはございます。

 よくこの公表ということについて意見が寄せられることがあります。今治市の皆さんにはなかなかこういう、松山市ではいくつもありましたので説明を聞いていただいた方も多いと思いますが、もう一度整理させていただきます。店名の公表というものは、相手方の同意がなければ法律的にできません。いくら公表せよと言っても、できないのがこの国のルールであります。同意が得られた場合は公表ができます。ただし、例外がございます。これは感染症、法律に基づく例外措置であります。感染の拡大の恐れがある。すなわち、保健所の調査への協力が得られないとか、あるいは来られたお客さんが把握できていないとか、幅広く呼び掛ける必要性が保健所の判断で出たとか、そういったところですね。そういった要件があった場合のみ、保健所を有する首長、すなわち今治の場合は私になります。その場合の条件がそろえば同意なしで公表できる、これがルールであります。昨日の段階では、まだ全員の把握ができて、連絡も取って、検査もどんどん進んでおりますので、店舗名の公表を保健所に言ってもできません、県に問い合わせてもできません、今治市に問い合わせてもできません。これがこの国の法律でございますので、ぜひその点をご理解いただきたいと思います。もちろん、今後、可能性があると判断した場合には、速やかに公表するということだけは事前に申し上げておきたいと思います。

 昨日も触れましたが、今治市において感染拡大が顕著であります。特に会食や飲食店クラスターは、行動範囲が広い方々で感染が広がった可能性があることを意味しています。ここで感染拡大が抑えられるかどうか非常に重要でございます。全力で対応いたします。松山市の巨大繁華街クラスターのように、その後の爆発的な感染が拡大することだけはなんとしても避けたいと思います。それにはやはり皆さんがこのゴールデン連休中に特に注意深い行動取っていただくことによって可能となりますので、ぜひよろしくお願い申し上げます。他のクラスターでは新たな陽性確認はございません。検査もありますけどございませんでした。そしてあとは、この事例ごとに1人、2人の感染はありますが、いずれも家庭内とかそういう確認のみでありまして、今の段階で広がるという要素が出てきていない事例のみでございます。

 最後に、時短要請関係の飲食店への進捗についてご報告いたします。松山市繁華街で時短要請に応じていない可能性のある店舗を把握していることを説明させていただきました。昨日のことであります。そして、昨日も現地の確認、そして、お店とのやり取りも行なっております。連絡のつかないお店もございます。連絡のついた店舗に対しては、引き続き時短要請の協力をお願いしております。県の再度の働き掛けに「時短に応じることを検討します。」という回答をいただいた店舗もございます。しかし、今申し上げたように連絡が取れない店、その中でも営業している可能性のある一部の店舗に対しては、感染防止対策の実施状況など、立ち入り検査、その協力を要請する準備を今進めております。この段階での情報を皆さんにお伝えさせていただきます。以上です。

 

(NHK(幹事社))

 ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。

 

(あいテレビ)

 あいテレビです。先ほど最後にお話しされていましたが、立ち入り検査を視野に入れていらっしゃるというようなお話でしたが、だいたい何店舗ぐらいが今の段階で対象と考えられているんでしょうか。

 

(知事)

 全く連絡取れないとこもあるんですよ。だからちょっと今は、その件数ということはちょっと差し控えて、進捗があったら、例えば、そのうちで何店舗ぐらい何の業種さんが応じてくれたとか、そういうことは報告していきますので。

 

(愛媛新聞)

 愛媛新聞です。関連してなんですが、立ち入り検査の協力を要請するというような表現だったかと思うんですけれども、立ち入り検査を強制的に検査に入るというものではないと。

 

(知事)

 これは法律的には非常に難しいですね。

 

(愛媛新聞)

 検査に入れるかどうかというところの要請から始まると。

 

(知事)

 それはもうできない。で要請、再要請する、それも受け付けないと命令ということになります。できれば、連日こうやってお知らせしていますし、99パーセントのお店が協力しているという現実、そして、今の医療現場の状況を見ると、ともかく新規を抑えなければならないという切実な愛媛県全体の状況、そして、今日も残念ながらお亡くなりになられた方、昨日今日と続いています。ご自身は大丈夫でも回り回って人の命まで関係しているという現実、これを受けたら、僕は、まだ命令の前で受け入れてくれることを、まだ信じております。ぜひ、県民の命の問題ですから、ここは受け入れていただきたいというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)

 今治市の会食クラスターについてなんですが、先ほど変異株の検査結果で、今治の事例では従来株ではないかというのがあったと。このクラスターに関してはその変異株かどうかというのは。

 

(八矢副知事)

 変異株ではなかった。

 

(知事)

 なかったですね。

 

(愛媛新聞)

 クラスターも変異株ではない。

 

(知事)

 従来株。

 

(愛媛新聞)

 あとですね、今日亡くなられた方3人ということで、連日複数の方亡くなられているかと思うんですけれども、こういったそのこれまでになく複数の方がというような状況というのは、変異株の影響なのか、そのあたりの分析と言いますか。

 

(知事)

 これは、私は専門家ではないのでお医者さんに聞いていただくしかないと思うんですが、お医者さんでもまだそこまでの分析はできていないと思います。重症化しやすい、しかも早い、感染が強いという声しか国の専門家からも聞こえてきませんし。ただ、大阪も昨日多くの死亡者が確認されて報告がありました。ですから、この状況が事例として増えてくるとそのあたりが見えてくるんじゃないかなと思いますけども。いずれにしましても、従来株より特にご高齢の方がお亡くなりになって、昨日は重症者の方もお亡くなりになっていますので、本当に気を付けなければならないということは、私の立場から申し上げることができる精いっぱいのことかなというふうに思っています。

 

(テレビ愛媛)

 テレビ愛媛ですが、ゴールデンウィークに入ってしまうことで検査数自体が少なくなると思います。ゴールデンウィーク明けにどっと出るようなことも想定されると思うんですが、それに備えての何か対策というのも現在検討されてらっしゃいますか。

 

(知事)

 毎日呼び掛け続けるしかないと思います。それで、この件に関しては、今日は市町連絡会議でも言おうと思っているんですが、県、市、町、まさにこの連携プレーで、私もやりますし、それから市町単位で、全県で徹底して呼び掛け続けるというふうなことであろうと思っています。繰り返しになりますが、国によって県境をまたぐ移動制限が行われているわけでもありません。根拠がないですね、これをするという。だから、呼び掛けるしか術がないので、もう懸命にそれを粘り強くやっていくということに全力を尽くしたいと思っています。

 

(NHK(幹事社))

 各社さん、他よろしいでしょうか。ではこれで終わります。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございました。

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