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新型コロナウイルスの感染の確認(4月2日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017317 更新日:2021年4月7日 印刷ページ表示

日時:令和3年4月2日(金曜日)15時00分~15時36分

場所:知事会議室

 

 

(愛媛朝日テレビ(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、個別事例などに係る詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事よろしくお願いします。

 

(知事)

 よろしくお願いします。まず、昨日の検査で28名の陽性者が確認されています。陽性が確認された方にお見舞いを申し上げさせていただきます。28名の内訳ですけれども、既存9事例で17名、うち松山市の「繁華街クラスター」は5名、新規10事例で11名でございます。なお、28名の中には昨日の会見で速報的にお伝えした臨時PCR検査センター2日目での陽性確認1名を含めています。また、昨日実施で今日、先ほど連絡があった3日目の結果はここの中には含まれていません。また、既存事例の17名のうち5名につきましては、いったん陰性が確認されて自宅待機をしていただく中で、その後、再検査で陽性となった、いわば濃厚接触者がいないケースでございます。再検査による陽性確認が含まれています。連日30名規模の陽性確認が続いていますけども、こうした囲い込んでいる中での再検査の陽性も出ています。一方で協力医療機関での検査、かかりつけ医の先生方が行っている検査でも新規事例の確認も続いております。まさに一進一退の状況がここ数日続いているということでございます。そして今、われわれ、そういう意味では、愛媛県、このベクトルが上昇するのか下降するのか分岐点にいるというふうなことだろうと思います。分水嶺といってもいいではないかと思います。感染状況は日々日々質的に変化をしておりますので、さまざまな分析も行っております。そこで対処方法も変わっていくわけでありますけども、ぜひ皆さん、どういう状況なのか、そして、その中で基本的には個人個人が感染回避行動を取るということが最大の抑止効果につながりますので、本日はそのあたりも含めて丁寧に説明をさせていただきたいと思います。

 また、新規既存にかかわらず、今後保健所の調査によって結び付きが確認され次第、事例を統合する可能性がございます。

 また、衛生環境研究所の変異株検査で5件の変異株陽性が確認されました。ということで5点、今日はちょっと長くなりますけども、まず臨時PCR検査センターの最新の状況、そして感染状況とその評価についてが二つ目。三つ目が時短要請の開始に合わせた見回りとその結果。四つ目が国立感染症研究所に詳細な調査を依頼していまして、その一部が返ってきていますので、このゲノム解析の結果、そして最後に昨日の検査結果でございます。

 まず、昨日の臨時PCR検査センター3日目の検査となりますが、初日163名、2日目113名、昨日も113名検査が実施されました。つい先ほど、その113名のうち4名の陽性が確認されたと連絡がありました。先ほど申し上げましたとおり、今日の28名にはこの4名は含まれていません。昨日の1名が含まれています。臨時の検査センター第1弾、これについては、あと2日、来週月曜日まででございます。この3日間で約400人の検査が行われておりまして、陽性確認は合計で7名、(陽性率は)1.8パーセントでございます。第1弾の期間の折り返しを経過した時点での数字でありますので、この時点ではそう多くなく、感染は繁華街といえどもバーッと広がっている状況ではないというふうな数字になっていますけども、まだここで確定しているわけではありません。第2弾での通常の飲食店の方々の検査結果も十分に見てから判断すべきではないかと考えます。

 次に、2点目は最近の感染状況の分析でございますけども、先ほど申し上げたように分水嶺に立っています。まず(パネルの)向かって左側のグラフですけれども、松山市の「繁華街クラスター」を把握した3月22日以降、この陽性者の推移を表にしたものであります。ご覧のとおり3月25日が過去最大の陽性確認でございましたが、この青いところが「繁華街クラスター」で、黄色いところがそれ以外でございます。繁華街で本当に十分な感染回避対策を行っていない大きな集い等々が確認され、そこから一気に広がりました。その結果、検査もどんどんやりましたので、これはお店の協力がありました。どんどん「繁華街クラスター」(の陽性者)が増えて、このあたりまでは「繁華街クラスター」が大半を占めております。しかしその後ですね、減少して、ご覧のようにその他、これはここからの二次感染や三次感染が含まれています。そしてまた、行動歴調査によりますと、関西圏、東京など大都市に往来があったとか、そういうケースがこちらの黄色が増えてきているという状況にあります。右肩上がりに増えている状況にはなっていませんが、ご覧のとおり30人規模が継続しています。向かって右側のグラフになります。こちらは発症日の推移で、「繁華街クラスター」事例の陽性者が青のグラフ、発症日、そしてこちらがそれ以外でございます。もちろん、こちらのオレンジのグラフの中にはこちら(「繁華街クラスター」)と関わりがありそうだけども、確定はできないというものも含まれてはおりますが、それを除いても、だいたい「繁華街クラスター」がバーッと増えた後にそれ以外が増えている。いわば二次感染、三次感染の兆候というのがこのグラフから読み取れるんではなかろうかというふうに思います。また、こちらの方では、それを裏付けるかのように変異株の(陽性)確認が多くなっていますので、昨日、置き換わってきていると言ったのは、そういうところでもこの表からも読み取れるんではなかろうかと思います。結果として「繁華街クラスター」を端緒として、そして二次感染等により繁華街から染み出して、そこに関連した方等々も含めて、染み出して広がっているということが読み取れるのではなかろうかと思います。

 次に、この次のグラフはですね、3月22日以降の陽性者の年代別の推移でございます。当初はご覧のとおり、青いところが20代・30代、これが大半を占めておりました。二次感染等が広がる中で、だんだんだんだんこのオレンジが増えてきているのが読み取れると思います。そして、最近はオレンジの方が20代・30代以外、半々とか、逆に多い、こういう兆候が見え始めているところでございます。世代別でみると、若者世代の割合が最近では減少して、その他の世代の割合が増加している。ここからも松山市繁華街の一部で広まった感染が、家庭や職場に持ち込まれて、家族や友人同僚等との幅広い年代に広がっている状況が読み取れると思います。なお、20代・30代、そうは言っても決して陽性確認は減っていません。ですから、まだ、この世代ではいまだ感染が継続しているということも要注意でございます。

 次にこのグラフは、松山市とそれ以外の地域の陽性者の推移でございます。松山市の陽性者は、この時点が最も多かったわけです、55名。それから減少はしたものの、20(名)台近辺前後でずっと継続して減少傾向は見られていない段階であります。そして、もう一つがそれ以外の地域においては、徐々にではありますが拡大している兆候があるということでございます。以上の分析から、「松山市・繁華街クラスター」、元の発生源のところについては、初期対応を迅速に行ったことによりまして、そこの限定的な部分については広がりが徐々にもう抑え込みつつある段階を迎えています。しかし、一方でこの「繁華街クラスター」を端緒にした若者を中心から幅広い世代へ、松山市から県内各地域へという感染の広がりが見られているという段階、ここをどう抑えるかということも大事な視点になってくるということでございます。

 そこで、皆さんにあらためて年末年始のですね、感染の推移、第3波のときを思い返していただけたらと思います。まず、12月の中・下旬から年明けにかけてでありますが、その時は陽性者の行動調査からホストクラブ、そして、キャバクラ、この利用や勤務歴等がうかがえるケースを多数確認しました。深夜の繁華街の一部の飲食店において、水面下で感染リスクが浸透したものと考えられます。そして、この感染が繁華街における職場、友人間の会食などで拡散して、多くの会食や、そしてあの第3波の時は「飲食店クラスター」、あるいは家飲み、バーベキューでのクラスター、こういったことにつながっていたというのがつい数カ月前のことでございます。それから年明けに入りまして、こうした感染が家庭内に持ち込まれまして、家族や親族間で、また身近な地域の集まりですね、コミュニティの会食等でクラスターが発生していたと。そして、人の移動に伴って東、中、南予に感染が拡大したということでありました。そして、1月、2月に入りますと、こうした感染が職場等に持ち込まれて職場内クラスターが発生する、そして、最終的にリスクの高い医療機関や高齢者施設のクラスターへと、しかも地域を問わず発生していった、いわば一番懸念している重症化リスクの高い人達に、1月、2月にここから広がって拡大していったというのがこの第3波でございました。

 この第4波においても、ここ数日で二つの「職場内クラスター」が確認され、この第3波がたどった傾向に近い状況が見え始めていると言ってもいいと思います。そこで分水嶺に立っているということを申し上げさせていただきました。特に最も警戒すべきは、高齢者施設等でのクラスターの発生でございます。その前のステージである会食や職場内等でのクラスター発生を食い止めることが重要であります。これらは結局のところ、十分な感染回避行動、そして職場においても、飲食店においても十分な感染対策を行っていないケースがクラスターにつながったのが第3波の教訓でございます。そこをしっかりしていれば感染リスクはないということも、第3波でも分かっていただけると思いますので、これを受けて、昨日、私の方から市長会会長、それから町村会会長に連絡をいたしまして、先日、県と(20市町の新型コロナウイルス感染症)合同(対策本部)会議を開催しましたけれども、念のためもう一度、この状況を説明させていただきました。東、中、南予に広がりを見せている陽性確認を各市町できめ細かく呼び掛けて食い止めるよう市町単位では啓発を強めていただきたいということ。それからそのために、会食、飲食の注意事項、先ほど申し上げましたように条件さえしっかりしていれば、これは行く側、受け入れるお店側、そこがしっかりしていればリスクはほとんどありませんので、その注意喚起、ルールを守るようなことの呼び掛け。そして、高齢者施設への伝播を食い止めるために先日発表した検査、こうした施設での職員の検査に対する補助制度の活用を行って、ぜひそれぞれの市町単位で各施設に話をしていただきたいということを市長会会長の新居浜市長と町村会会長の砥部町長にお願いをさせていただきました。今日それぞれの市町に伝達をするそうでございます。

 次に県民や事業者の方々にお願いです。感染が広がるかどうかのギリギリの状況にあるという認識の上、リスクの高い行動はともかくくれぐれも避けてください。それから松山市以外の方々、いまだ散発的ではあるものの東、中、南予の各地で広がりが確認されています。松山市だけの問題といった認識は捨てて、そこを持ってしまうと油断、そしてその地域におけるコロナの拡散につながりますので、もう連鎖しているんだという前提で気を付けていただきたいということ。それから高齢者施設の方々、先ほどの第3波の時でもそうですけど徐々に近づいてきますので、飛び火のリスクを回避するためには、ぜひ自主検査を行っていただきたい。先日、定期的な自主検査の補助も検討中とお伝えしましたが、関係者と調整が整いましたので今日を発表いたします。今年度から当面の間、(検査の)回数制限を撤廃いたします。ですから、ある程度落ち着くまではですね、定期的にやっていただいても構いませんので、ともかく高齢者施設、踏ん張っていただけたらというふうに思います。クラスターの芽を摘むために従業員等の検査、積極的にぜひ行ってください。

 次に3点目、時短要請の開始に合わせた見回りの結果でございます。松山市より県の職員で見回りもという要請がありましたので、県職員と生活衛生同業組合連合会役員で構成する5班体制で対象区域内の営業状況を確認してまいりました。その結果、9割以上の店舗で21時での閉店が確認されました。厳しい経営環境の中で多くの事業者が県の要請にご協力をいただいていること心から感謝申し上げます。しかもその大半の店は、ご自身ではしっかりと感染対策を行っている中での行動でございますので、本当にありがとうございます。ただ残念ながら、ごく一部の店舗では21時以降も営業を続けておられます。今、本当に県民みんなが注目をしております。そして、この分水嶺に立っている状況がいかなるものなのかというのをぜひお考えいただきたい。急激な感染が広がる中で深夜まで飲み会を続けるリスク、そして一部のお店に利用客が集中するリスク、さらなる感染拡大につながっていくリスク、こういったことが十分に考えられます。ご協力いただけないことは大変残念でございます。強制力があるわけではないんですが、本当にお願いしたいと思います。感染の広がりを強く危惧しています。県としては今後も(時短)要請期間中の見回りを続けまして、感染拡大防止の徹底に取り組んでまいります。

 次に4点目、国立感染症研究所の変異株のゲノム解析の結果でございます。かなり国の方も解析の件数が多いのでしょうか、時間も若干かかるようですけども必要なものはどんどん提出していますので、その一部結果が県に連絡入ってまいりました。その解析結果を分析していただきましたので、衛生環境研究所の四宮所長から概要を報告していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

(衛生環境研究所長)

 それでは説明させていただきます。衛生環境研究所から国立感染症研究所に送付し、ゲノム解析を依頼していた検体のうち、3月24日に送付した12検体について解析結果の通知があり、当所においてその評価を行いましたので報告させていただきます。

 この12検体全て337事例目「繁華街クラスター」の陽性者の検体でございます。解析の結果、12検体は全てイギリス型変異株であること、また、国内の関西をはじめ、西日本で広く確認されているものとかなり近い型であること、それから2月に今治で確認された変異株とは遺伝子配列の特徴が異なっており関連性が見られないことが判明いたしました。さらに解析結果に加えまして、3月上旬に松山市内においてほとんど陽性が確認されていないこと、337事例目以前には松山市の陽性者の変異株検査で陽性事例がなかったことを踏まえますと、現在県内で広がっている変異株は西日本のいずれかの府県から直接、あるいはいったん他の地域を経由して本県に持ち込みや持ち帰りがなされ、深夜の繁華街での3密の場を介して大規模に拡大したのではないかと考えられます。

 なお、昨日の変異株検査でも5件中5件の陽性が確認されており、県内では従来株から変異株に置き換わりつつある傾向が顕著になっております。今後も衛生環境研究所において幅広に変異株PCR検査を行うとともに、条件を満たす検体については国立感染症研究所に送付し、ゲノム解析を依頼する予定です。私から以上になります。

 

(知事)

 今、報告がございましたとおり、一つにはですね、2月に今治で変異株クラスターが最初に確認されましたけれども、一部にはですね、これが封じ込まれないまま松山市に持ち込まれたんではないかという方が一部いらっしゃるんですが、そうではないということが明らかになりました。また違ったものであります。いわばそういう意味では、今治のケースについては、報告したとおり関係者の努力によってしっかりと囲い込みができたということでございます。その点は誤解のなきようによろしくお願いいたします。

 それでは陽性者の概要、28名についてご説明させていただきます。全体の概要ですが、引き続き20代・30代は多いものの、もう本当に当初と比べると明らかに各年代に広がっていることはお分かりいただけると思います。昨日は男性が若干多めでございました。そして、居住地も松山市が18名で大半を占めておりますが、ポツポツと各地域に確認が続いている状況でございます。そして仕事関係、家庭内、こうしたところ、職場、家庭での感染がしっかりとここに浮き彫りになってきているということがお分かりいただけると思います。ここは懸念材料でございます。そして、職業では福祉関係者がちょっと何名か確認されています。ここについては、それぞれの医療機関は既に把握できていますので、自主検査も含めて保健所と連携しながらどんどんどんどん調査、そして注意喚起、さらには検査が行われている段階にあるということでございます。この段階、現時点ではそういった中で陽性が出ましたという確認は県の方には入ってきていませんので、今のところ広がりは見られていません。

 次に入退院の状況でございますが、昨日は入院された方が11名増えて69名でございます。ただ幸いなことに重症者は今のところゼロということでございます。宿泊療養施設は1名増えて54名。自宅待機は219名。そして退院になった方が1名増えて1,057名という状況でございます。

 そして昨日は、行政検査は220件行われています。これは臨時PCR(検査)センターでの検査113件を含めています。それを含めて行政検査等で220件。さらにその他に医療機関、民間で検査が行われています。その中で28件の陽性が確認されました。このうち16件が民間のかかりつけ医の先生方の検査によって報告があったものでございます。そして今日は金曜日でございますので、その民間検査の集計が1週間にいっぺんですので上がってまいりました。この1週間分、PCR検査で527、青い括弧でございます。抗原検査で1,053、合計で1,580件の検査が行政以外で行っていただきました。やはり1週間、1日当たりの件数が、その前の週はだいたい150件でしたけども、今回は1日220件以上、どんどん検査を行っていただいているということがこの数字でお分かりいただけると思います。

 次に全体状況ですが、封じ込め事例の変更ございません。一方、囲い込み事例についてはいずれも松山市の事例5事例、全て従来株の事例でございますけど、この5事例については調査・検査が完了いたしましたので、濃厚接触者の自宅待機、健康観察期間に入ってまいります。5事例、今日から囲い込み事例でございます。そして対処中の事例でございますが、まずクラスター三つ、繁華街・松山市337事例目。こちらでは5名の陽性が確認されております。ただし、冒頭に申し上げたとおり、このうちの2名は既に1回陰性が出て自宅待機、誰とも接触なく濃厚接触者は確認されていません。その中で発症して再検査で陽性というケースでございます。この結果、こちらの事例の陽性者197名となり、内訳は従業員・利用者等が147名。従業員・利用者はだいたい今、まだこれからもポツポツは出てくるとは思いますけども、可能性があると思いますけども、こちらは増えておりません。今回の5名は全員店以外の者、すなわち二次感染というふうなことでございます。次に339事例目、松山市の「職場内クラスター」でございます。こちらは、順調に囲い込みは進んでいるんですが、昨日は2件検査で1件陽性が確認されています。この方も既に1回陰性が出て自宅待機中に発症し(陽性が)確認された例ですので、ここから濃厚接触者が広がることはございません。そういうケースでございます。そういう意味では、囲い込みに向けた調査は順調に進んでおります。それから344事例目、「職場内クラスター5・松山市」。こちらは濃厚接触者2名を検査し、陰性でございました。陽性確認は19名で変わっておりません。そしてここから下、1から7、こちらの既存事例については、それぞれ1ないしは2名の陽性が確認されていますが、いずれも家庭内、仕事や生活上の接触による感染と考えられます。十分追い掛けられているさなかでございますので、今のところ、それぞれの事例からバーッと広がるというような状況は確認されておりません。ただ、このうち385事例目だけは変異株が確認された事例でございます。中予保健所でございます。いずれにしても、これらも全て調査が進んでおります。

 そして、その他の事例、こちらにくくっています。13事例については42件の検査、全員陰性が確認されていますので心配がございません。そして、新規事例は10事例で11名確認されています。このうち、既に3事例で変異株が確認されています。今後こちらは、調査が進む段階で、他の事例との統合も可能性としてはあります。現在調査が進められております。

 今日はいろんなことお分かりいただけたと思うんですが、振り返ってみるとどういうかたちで持ち込まれたかは分かりませんけれども、3月に入ってから変異株が県内に入ってきて、そして、その一部の方については、発症したんだけれどもかかりつけ医に行かずに出勤をしていた、それが数日間続いて少しずつ拡大する、そのさなかに感染回避の対策が十分に取られていない3密の集いが発生し、一気に広がった。これが「繁華街クラスター」の大元だろうと思います。そして今、そこから二次感染、お店の方は協力いただきましたので、元のところはだいぶ陽性者の確認が減ってきていますけれども、それ以外のところに広がっているのは、変異株が同じタイプであるという今日の報告で、皆さんもお分かりいただけると思います。また新しい事例もですね、順次必要なものは国立感染症研究所に検体を送っていきますので、そこでまたつながりが見えてくるかもしれません。ということで、今、分水嶺に立っているという認識の下に、ここからの取り組みによって、(新たな陽性者数が)上へ向くか下へ向くか、潮目が変わってくると思います。そこで、まずは松山市以外については先ほど市長さん、町長さんにお願いしましたので、それぞれの地域で感染回避行動の徹底、ルールを守った会食、そしてまた高齢者施設の検査・自主検査、こういったものを進めて、そして保健所では事例ごとの丁寧な調査、追求、追い掛けを続けていくということ。これで何とか松山市以外への伝播を食い止めたいというふうに思います。そして松山市においては、現在、一番大元になって、感染の可能性が高い繁華街の集中検査を特別に実施しております。こういう状況ですから、本当にお店の関係者の皆さん、検査してください。そうじゃないとやっぱり全体像をつかめません。積極的に検査していただきたいというふうに思います。そして新規事例の中にも、関西圏、東京都あたりとの往来の由来が確認されていますので、特に今、関西圏は大半が変異株、愛媛に持ち込まれたタイプと同じもの、すなわち、そちらから愛媛に来たという可能性は十分考えられますので、その往来、十分に気を付けていただきたいということ。そして東京都については、大阪と比べると、検査数がちょっと少ないような感じがしています。全体から見てですね、それで変異株というのは愛媛で経験したようにあっという間です。あっという間に広がっていきますから、東京近辺も引き続き注意が必要ということだろうと思います。そして新年度ですけども、この(特別)警戒期間が終わるまでは、新年度の集いであるとかいうことは自粛していただきまして、お花見も含めてですね、ぜひ(営業)時間短縮、これはもう本当に自分は関係ないと言わずに、今そのエリアが発端になったという意識で街の安全のためにも皆さんの健康のためにも、そしてその繁華街の信頼を得るためにも、県民皆さんが注目していますので、時短営業にはご協力をいただきたいと思います。以上です。

 

(愛媛朝日テレビ(幹事社))

 ただ今の発表事項等に質問のある社はお願いします。

 

(愛媛朝日テレビ)

 愛媛朝日テレビです。先ほど、今回ゲノム解析に回されたのは繁華街クラスターのものを回されたというお話だったかと思うんですけれども、現時点で、今後その変異株のゲノム解析について、広がりを調べるための何か方針等が決まっていたら教えていただけないでしょうか。

 

(知事)

 四宮所長の方からもさっきお話を聞いたんですけども、今回送っているのは、「繁華街クラスター」のいろんな事例を送っていると。それで、やっぱりそこから派生したものもいっぱい出てきていますので、必要なものについて送って、その解析を待つという、他の事例についての解析を依頼するということになろうかと思います。ただ割と時間がかかりますね。1週間ぐらいはかかるようですね。

 

(テレビ愛媛)

 テレビ愛媛ですが、市長会、町長会を通して、松山市以外の地域にも、各自治体で気を付けるようにというメッセージを出されたということですが、これは危機感に何か違いが。昨日よりも、その松山市以外の自治体での危機感というのが高まっているというふうな。

 

(知事)

 いや、というかですね、もうこの今日の変異株の解析結果と、それからここ2日ぐらいの状況ですよね、これを分析すれば、この明らかに松山の「繁華街クラスター」からの二次感染、三次感染の疑いが非常に強いということ、松山市以外での確認がですね。それと関西圏や東京との往来での陽性確認が松山市以外では顕著なんで、注意喚起というものを強めていただきたいということです。ですから分析やその結果、それから変異株の結果の報告を受けて、あらためてその報告も含めて注意喚起してくださいということでした。

 

(愛媛新聞)

 愛媛新聞です。昨晩の見回りの結果なんですけども、ごく一部の店舗が(午後)9時以降も営業していたということで、こちらの店舗に今後、何らかのかたちで協力を呼び掛けられるんじゃないかなと思うんですけども、どのようなかたちをお考えでしょうか。書面とか訪問とかその辺いかがでしょうか。

 

(知事)

 もちろん書面(送付)、訪問を続けていきます。それとやっぱりもう一点はこれを言うことによって、皆さんがそこはちょっと(午後)9時以降は(営業を)やめようねと言っていただいたら、自然と時短というかもう営業されなくなるんじゃないかなということもありますので、何せこれ強制力はあるわけではありませんので、あくまでも協力要請ですけども、たださすがに、この繁華街でこれだけの問題に発展しましたから、そこはもう街全体のためにも協力していただきたいと心から思います。

 

(愛媛朝日テレビ(幹事社))

 各社さん、他に質問等はよろしいでしょうか。ではこれで終わります。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございました。

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