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新型コロナウイルスの感染の確認(22事例目関係)に係る記者発表の要旨について

ページID:0017202 更新日:2020年7月29日 印刷ページ表示

日時:令和2年7月27日(月曜日)15時30分~15時52分

場所:知事会議室

 

 

 

(知事)

 連日の陽性確認となりますが、県内で86人目、87人目となります2名の方の陽性者が確認されましたので公表させていただきます。これは新たな事例ではなく、(パネルの)この松山市の22事例目の濃厚接触者の方の2人でございます。まず感染された方々に心からお見舞いを申し上げさせていただくとともに、一日も早く回復されることをお祈り申し上げたいと思います。

 その前にちょっと整理をさせていただきますと、ここ数日三つの事例がございました。宇和島市の事例については、帰省に伴って速やかにご家族の方々の判断で、他の接触がないように配慮されました。ということで濃厚接触者はご家族の方のみだったんですが、全員の陰性が確認されましたので、この宇和島市の事例につきましては感染経路も分かっていますし、濃厚接触者は全て陰性でございましたから、ここはもう落ち着いて受け止めていただきたいと思います。宇和島市の事例です。

 そして21事例目の今治市でございますけれども、こちらについては濃厚接触者17名でありましたが、全て複数の会食でご一緒された方々全員の検査を速やかに行って、全て陰性が確認されました。ただこの事例については、この方から広がっているという状況ではありませんけれども、感染経路が特定されていませんので、その点について今治市の皆さんにおかれましては、この方々から感染が市中に広がる可能性は限りなく低いですけども、それぞれ個人個人が感染回避行動を取っていただくということで、落ち着いて対応をしていただきたいというふうに思います。ここまでが20事例目、21事例目でございます。

 そして、現在追いかけているのは(パネルの)この22事例目でございます。はじめに検査状況でありますが、昨日は26件のPCR検査を実施いたしました。医師から要請のありました新規の5件の検査は全て陰性でございました。そして、22事例目の濃厚接触者21件(の検査)を実施いたしまして、そのうち2名の陽性が確認されたということでございます。

 陽性が確認された2名の方々は濃厚接触者の同居のご家族が3名いらっしゃいまして、そのうちの2名のご家族の方でございます。3名のうち、もう1名のご家族の方は陰性でございました。同居する3名のご家族のうち2名が陽性、1名が陰性という結果でございます。

 そして、勤務先の伊予市の高齢者施設の関係では職員12名、入居者6名、合計18名の方々につきましては全員陰性でございました。重症化リスクの高い高齢者施設でのクラスター発生も危惧をしておりましたが、現時点では施設内で感染が確認されている状況ではないということが確認されましたので、県民の皆さん、特に伊予市の皆さん、この点については、まずは安心して受け止めていただきたいと思います。なお、陰性の方々も今後2週間の自宅待機と健康観察をお願いして受け入れていただいております。もちろん、健康観察中に発熱等の症状があった場合は、速やかに対応をしてまいります。

 そして、この22事例目の40代男性の濃厚接触者として、保健所による調査の結果、(パネルの)この男性の方ですね、最初に確認された男性の方には、職場の伊予市以外で新たに4名の濃厚接触者がいるということが確認されました。入所者ではありません。別途、仕事の関係ではあるんですが、面談を行った関係者が4名いらっしゃるということで、この4名の方々につきましては本日PCR検査を実施いたします。ただ全員、特に発熱等の症状はないという状況でございます。

 では、2名の感染者について説明をさせていただきます。昨日中にご本人と連絡を取りまして、今後の治療内容等を説明するとともに、保健所への調査のご協力を依頼しています。プライバシーに配慮した上で、現在把握している内容について公表を行うものでございます。

 1人目の方の概要でございます。50代女性、住所地は松山市、職業は会社員の方でございます。昨日確認されました陽性者の同居のご家族で、松山市内の店舗に勤務をされています。本日の午前中、皆さんにもう情報は入っていると思いますけども、事業者が感染者の発生を自ら公表したと聞いております。名称はそちらの方での公表を参考にしていただけたらと思います。

 症状、経過、行動歴等でございます。この方は13日の夜に倦怠(けんたい)感、14日に37度台の発熱があり、またその時も倦怠感が続いていたということで医療機関を受診されました。その後、発熱と解熱を繰り返していたそうなんですが、20日には咳と倦怠感が断続的にあることから、再度医療機関を受診、同居家族の陽性確認を受けまして、保健所において検体採取し、昨日の18時ごろ、PCR検査で陽性が確認されました。

 症状が出た13日以降の勤務の実態でございますが、発熱のあった時は休んでおられまして、発熱のなかったのが18、19、20日。それから22、23、24日。この6日間となります。勤務中は常時マスクおよび手袋を着用されておられたそうであります。主に接客以外の業務に従事しておられました。売り場ではもちろんこの手袋、マスクの常時着用およびアクリル板を設置するなどお客さんとの感染対策も実施されておりまして、感染防止対策を職場、売り場で講じていたと聞いております。また、県外への訪問は、発症前2週間はないということでございます。現在、この方には咳と倦怠感はありますが、発熱はないそうでございます。軽症でございます。医師の判断の下、本日11時ごろに県内の指定医療機関に入院をしていただきました。松山市保健所の調査において、職場、売り場での同僚の方が13名いらっしゃるそうです。そして、生活上で接触のあった方が1名いらっしゃるそうで、この合計14名を濃厚接触者として把握しておりまして、本日中にこちらも全員PCR検査を実施する準備をしています。

 次に2人目の感染者の概要でございます。こちらは20代の男性。住所地は松山市。職業は無職の方でございます。1人目の方と同様、昨日確認された陽性者の同居のご家族でございます。

 症状、経過、行動歴等でございますが、この方は7日から発熱、37度台だったそうですけども、また体の節々の痛みや倦怠感等がございまして、9日には38度8分の発熱があったことから、10日に医療機関を受診。12日以降は症状が回復をされております。1人目の方と同様、同居家族の陽性確認を受けて、症状は回復されていたんですけども、保健所において濃厚接触者であるということで検体採取。そして、昨日の18時ごろに同じくPCR検査で陽性が確認されました。なお、この方も県外への訪問は発症前2週間はないということでございます。現在、この方には症状はありませんが、医師の判断の下、同じく本日11時ごろ、県内の指定医療機関に入院をしていただきました。この方は、先ほど職業は無職と申し上げましたけれども、主にほとんど自宅で過ごされているそうです。数少ない外出時にはマスクを着用していたことから、濃厚接触者は現時点では確認されていません。昨日公表した感染者40代男性の方を含め、同居のご家族4名中3名の感染が確認されたことになります。家庭内感染ということになろうかと思います。引き続き、感染者の詳細な行動歴等について確認し、感染経路を調査するとともに、もし(感染者が)出てきた場合は関係者の特定を迅速に進めまして、囲い込みに注力をいたしますので、関係者の皆さんにはご協力をお願い申し上げたいと思います。

 県民の皆さんへのお願いですけれども、連日、全国の多くの地域で感染が確認されています。たぶん昨日はですね、47都道府県中40県近い都道府県で感染、陽性確認が発表されていると思います。もちろん、首都圏を含む都市部では(1日当たり)過去最高、あるいはそれに近い陽性確認者が発表されておりますけども、散発的な陽性確認は全国で出ている状況にあります。抑え込みへの道筋が見えない状況なのだろうと思います。そして、昨日も申し上げましたけれども、緊急事態宣言が全国的に解除されまして、全国一斉に都道府県をまたぐ行動制限がなくなったこと、人の移動が今回の全国的な感染状況につながっていると予測されますが、このような状況の中で、夏休みやお盆休みで全国的な移動が活発になる可能性がございます。そして、同時に東京を除いた地域での国レベルでの「Go Toトラベルキャンペーン」も始まっているということもあります。

 ただ、移動するだけでは感染は広がりません。個人個人が想像力を働かせて、冷静な判断と思いやりの心を持って、感染回避行動を日常化していただくこと。マスク着用は自己防衛のためだけでなく、一番の効能は人にうつさないということでございますので、そうしたきめ細やかな一人一人の行動を持ってすれば、感染拡大を抑えることは可能でございます。ただ、これだけの移動が盛んになってきますと、今後も県内で散発的な感染が発生することは避けられないと思います。そういう意味で、本当に難しいハンドリングですけども、感染拡大防止策と経済を動かすという二つを追いかけていくハンドリングを注意深く行いながらも、最大のポイントは「一人一人の感染回避行動にあり」ということでございますので、ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。

 また、事業者の方々においては、特に、観光産業等々に関わる事業者の皆さんは日々の営業活動の中で感染拡大を抑止する活動を徹底していただくということ、そしてまた従業員の皆さんの体調管理を徹底すること、業界ごとのガイドラインがありますので、それを遵守し、体調の悪い従業員の方がいらっしゃったら、すぐに休養していただくということは徹底していただきたいと思います。体調に異変を感じたら、休める職場環境、休みたい言いやすい職場環境づくり。これは経営者の皆さんの責任でぜひ実施していただきたいというふうに思います。

 「敵はウイルス」。本当に皆さんにおかれましては、正しい情報と冷静な行動をお願い申し上げます。感染回避行動、「うつらないよう自己防衛」、「うつさないよう周りに配慮」、「習慣化しよう3密回避」。これは県民全員の皆さんの合言葉として、ぜひ受け入れていただきまして、実践に移していただけますようお願いいたします。

 

(テレビ愛媛)

 今回新たに感染が分かった20代の男性について、一番症状が出るのが早かったと思うが、このあたり、何か市中感染だとかそのあたりから感染が広がったというふうな考えか。

 

(知事)

 これも確定ではないんですけれども、こうした情報の分析からすれば、一番早く症状が出たのが今回の20代の男性で、そこから家庭内感染の可能性は限りなく高いと思います。ただ先ほど申し上げたように、この男性も2週間、県外へ出た行動歴がないという聞き取りの結果でありましたので、おそらく6月に入ってからの、先ほど申し上げた緊急事態宣言解除、都道府県をまたぐ移動制限の解除が国全体でなされましたので、そこで人の行き来はかなりあったと思います。そういう中での感染の可能性というのはあるのかなと、確定ではないですけれども、そういう可能性はあるというふうには思います。

 

(八矢副知事)

 ただ、いわゆる市中感染かというと、原因が分からない感染がバンバン出ているということとは状況は違うのではないかと。

 

(あいテレビ)

 同じこの20代男性について、症状が出た後に医療機関を受診しているが、この際には検査の必要性というのは医師からは上がってなかったということか。

 

(知事)

 医師の判断でございますので、この点については医師会の皆さんと連携も取っていますので、それぞれの(医師の)判断で。本県はお医者さんから要請があったのは全部(PCR検査を)やりますよというふうにしていますので。ただこの結果を見ますと、割と早く回復されてるんですね。熱が出て2日目ぐらいでもう熱も下がって回復されていますので、風邪というような感じの判断だったのかはこれはちょっと分かりませんけども、割と早く回復されてるというのが今回聞き取り調査では分かっています。ですから今も無症状ということなんですね。

 

(愛媛新聞)

 高齢者施設の方だが、特に今後広げて検査をすぐにされる予定はないということか。

 

(知事)

 ないです。ただし、施設全体で健康観察を注意深くやっていただきたいと。症状が若干でも出た場合は十分に対処いただくということが一つと。それから、日々の介護サービスの提供において、本当に大変だとは思いますけど、より一層注意深く事業を進めていただきたいということでございます。何かありましたら速やかに対応する心構えでいたいと思います。

 

(愛媛新聞)

 もう1点、昨日の時点で濃厚接触者の方は症状がある方はいないと言われたかと思うが、お二人とも症状が続いてたというような聞き取りの結果なのかと思うが。

 

(知事)

 それは施設の方。施設の関係者の方の濃厚接触者の中に症状がある方はいないと。

 

(愛媛新聞)

 ご家族はもう症状があるということは、昨日の時点で把握されていたということか。

 

(知事)

 夜ですね。

 

(愛媛新聞)

 昨日の夜。会見の時はまだ把握されていなかったということか。

 

(知事)

 はい。

 

(テレビ愛媛)

 50代の女性の方について、この方が勤められている商業施設だと思うが、不特定多数の方と接触するような職場でもあったかと思うが、このあたりで危惧されていることはあるか。

 

(知事)

 同業の全国の同じようなタイプの施設で、陽性確認がなされたのはかなりあるんですけれども、そこでクラスターが発生した事例というのはないんですね。おそらくは業種の特質上、かなり感染拡大回避策を講じながら営業されているのがそういうことにつながっているのかなというふうには推測されます。今回ゼロとは言いませんけども、常に前に出て接客するというような立場の方ではなかったということと、それから常時勤務中は手袋およびマスクを着用されていたということ。それからお客さんとの間には先ほど申し上げましたように、パーテーションを設置されていたということもありますので、その点、お客さんとの濃厚接触というのは確認はできないと思っています。

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