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新型コロナウイルス感染(9事例目)等の確認に関する記者発表の要旨について

ページID:0017149 更新日:2020年4月6日 印刷ページ表示

日時:令和2年4月4日(土曜日)17時57分~18時19分

場所:知事会議室

 

 

(知事)

 すいません。休日ですけども、急きょお集まりをいただきまして申し訳ありません。

 今回、9例目となります新たな感染者が確認をされましたので公表をさせていただきたいと思います。先ほど今まで(の発表で)やっていたように、一つ一つの症例単位でお示しさせていただくことが重要だと思っています。というのは、県の方針としては症例ごとにしっかりと対応して封じ込めていくと、そのことによって拡大を防ぐ、抑制するということにつながると考えておりますので、今回は9事例目のケースとして発表をさせていただきたいと思います。

 (感染者は)県立学校の教諭でございます。新型コロナの感染が確認されました。これから詳細を公表させていただきますけれども、子どもたちの心身の健康を守るべき県の教職員が感染したということ、加えて職場におけるリスク管理に問題があったということ、こうしたことを踏まえて県民の皆さん、そして、特に勤務先の学校のある地域の皆さんに大きな不安を与えるものでございます。県の教諭でありますが、県の関係職員でありますので、県を代表する立場として本当に申し訳ありません。深くおわび申し上げさせていただきます。

 それでは内容を発表させていただきます。感染者は今申し上げましたように、学校の教諭、内子高等学校に勤務する教諭でございます。私用で首都圏を訪れまして、これは3月末でございますが、帰県した後、自宅待機することなく2日間勤務をしています。昨日、4月3日に症状が現れました。その後、本日4月4日、新型コロナウイルスに感染していたことが確認されたものでございます。全国的に感染拡大の恐れが深刻化する中、今、最も留意すべきは、感染拡大地域からの感染を防ぐという水際対策です。こうした認識の下に、これまで連日、県民の皆さん方に対しまして、あらゆる機会を通じて首都圏や関西圏の出張や旅行は、やむを得ない場合を除き、できる限り自粛するとともに、また3月以降、首都圏や関西圏、ここが問題だと思いますが、感染拡大地域を訪問した場合は、愛媛に戻った後、2週間は近い距離で人と接するのを避けるということ。また学校においては、首都圏から戻った後、2週間は部活動に参加しないなどの強い要請を行い、幅広い協力をいただいている中ではあります。しかし、その中にあって、今般、児童生徒の生命を守る立場にある教職員が、このような行動を取り、同校生徒はもとより、地域の皆さん、県民の皆さんに不安を与え、信頼を大きく損なう事態となったこと、特に子どもたちを感染症の危険にさらす事態となったことは本当に申し訳ないと思います。心からおわびを申し上げたいと思います。

 それでは感染の概要および対応について報告をさせていただきます。まず概要でありますが、感染が確認をされたのは内子高校に勤務する50代の男性教諭でございます。ただ、関わった生徒の皆さんのプライバシーにも配慮をいたしまして、あえて氏名の公表は控えさせていただきたいと思います。

 次に症状経過、行動歴等についてでありますが、同教諭は3月27日金曜日の勤務終了後、夜の便になると思いますが、東京都内に住む家族に会うため松山空港から横浜へ移動しました。翌28日土曜日から31日火曜日まで、横浜市内に滞在するとともに、同市内で知人と面会をしています。31日火曜日の午後、羽田空港経由で松山空港に帰県。空港から自宅にはタクシーで移動し、本来の自宅である松前町にある自宅では、荷物の受け渡しのみを行って、そのまま家にも入らずに勤務地である内子町に自家用車で移動しています。なお、3日までは内子町に一時滞在していましたが、基本的に常時マスクを着用していたことは確認できています。翌4月1日水曜日および2日木曜日の2日間は学校に出勤をして業務を行うとともに、2時間程度、部活動の指導を行っています。何部というのも生徒が特定されるため非公表とさせていただきます。4月3日金曜日に出勤をし、検温したところ、38度3分の発熱があり、横浜市に滞在していたことをこの時点で校長に報告しています。校長は速やかに同教諭に対して自宅待機を命じるとともに、「帰国者・接触者相談センター」へ連絡するよう指示を行いました。同教諭は病院にて受診し、検体を提出してPCR検査を受けることとなり、その結果、本日4月4日に陽性が確認されたところであります。なお、同教諭は通常もマスクを着用しておりますが、部活動では窓を開けて換気する。2メートル以上の距離を保って、生徒に声を掛けるなどの注意を払っていたものの、実技指導を行う際はマスクを外していたということも確認が取れました。また、感染拡大地域への訪問後の行動に留意すべきとの指導は受けていたものの、愛媛に戻った直後は体調に異常がなかったため、通常に勤務しても支障がないと自己判断したとしています。同教諭は陽性との結果を受けて、現在、県内の感染症指定医療機関に入院の手続きを進めております。症状は軽症でございます。

 現在の対応ですが、内子高校は八幡浜保健所の指導の下、徹底した消毒を現在行っておりまして、本日中に完了するべく準備を進めております。内子町内の同教諭の一時滞在先は、現在誰も住んでいませんが、速やかに消毒を行います。現在把握している関係者として、愛媛に戻った後、同教諭と会話をする等の接触のあった者が、同校の教職員11名および部活動生徒5名でありまして、全員、昨日4月3日から自宅待機を要請し、了解をいただいております。特に、部活動生徒の方につきましては、保護者におわびをいたしますとともに、状況を説明し、徹底した健康管理をお願いしているところでございます。現時点ではこれら全ての全員の方から症状の訴えは出ておりません。なお、自宅については先ほど申し上げましたように、帰県時に家の外で荷物の受け渡しを短時間行っただけであり、県内在住の家族には感染のリスクは無いものと考えられます。本件についての感染経路は、現時点では不明でありますが、同教諭から訪問先の県外の方の友人には、感染の状況をすぐに連絡をしています。また、県から、これまでと同様に管轄保健所にも連絡を行っています。こうした中で、横浜市で感染した可能性は極めて高いと思いますが、予断を交えずに現在は詳細な行動歴の確認を進めているところでございます。

 次に今後の対応でございますが、まず八幡浜保健所が確認した濃厚接触者については、ここが先般の東京都(の自治体と)のやり方の違いでございます。濃厚接触者は先般、東京の現場(の保健所)に連絡したところ、発症するまでは特に何もしないということでありますが、本県は一つ一つの症例を全部封じ込めるというやり方に徹したいと思いますので、濃厚接触者全てに、これは義務ではありませんが、検体の採取をお願いして、PCR検査を今回も行いたいと思います。この方々のご家族を含めて、しっかりと徹底した、また、その一方で健康観察を行いたいと思います。内子高校については、いったん再開した全ての部活動をはじめ、春季休業中のもろもろの活動を含め、念のため本日4月4日朝から、既に休止をしています。また通常、県立学校は4月8日から再開いたしますが、内子高校につきましては、今回の感染者からの感染拡大の有無を確認するため、春季休業後も引き続き、臨時休業といたしまして、入学式や始業式も含めた再開は、本日から約2週間後、4月17日金曜日を予定しています。休業中の生徒に対する生活の留意事項や家庭学習等の指示、休業に至った経緯は、学校が責任を持って、保護者および生徒に説明を行うことといたします。合わせて保護者や生徒の不安等に対応する相談窓口を、今、内子高校本校自体は消毒作業中でありますので、当面、内子高校小田分校に設置して対応したいと思います。

 3月4日からの予期しない長期の休業を関係者の努力によって、ようやく乗り越え、迎えた新学期でありましたが、本当にこのような事態となって申し訳なく思います。感染拡大防止について、再三にわたる注意を促した中での今回の事案発生であり、県民の皆さんに再度再度おわびを申し上げたいと思います。

 教職員の皆さんには自らの責務の重さをあらためて全員自覚していただき、感染拡大地域への訪問は、よほどのことがない限り自粛いただくとともに、やむを得ず訪問した際には、帰県後は上司の指示に基づく業務上の注意、また自宅待機等を遵守してもらいたい、そして連絡をしっかりし、報告をしていただきたいと思います。このことについては、後ほど、教育長から別途会見を開いて説明させますが、県教育委員会に対しては、私の方からは指導が徹底できていなかったというふうなことを十分反省の上、的確かつ迅速な再発防止策を講じるよう強く申し入れを行わせていただきます。自分が感染しない行動だけでなく、もしかしたら自分が感染しているかもしれないと考え、感染を拡大させない行動、これを県民の皆さんに連日呼び掛けてまいりました。今回の感染は教職員でありますが、同じ県職員であり、率先してそういう考え方で一人一人行動を取らなければならない立場にあると思います。本日これから対策本部会議を開いて、次の点をあらためて周知し徹底をいたします。

 まず、感染拡大地域の出張、私事での旅行は、よほどのことがない限り自粛。

 3月中旬以降、感染拡大地域に出張・訪問した者がいるか、それぞれの所属で把握を徹底して行う。

 その際、滞在日数や不特定多数が訪れる場所や混雑する店舗等、感染の危険性が高い場所を訪れたかどうかの聞き取りも行い、その内容に応じて、場合によっては自宅待機とする必要があるか、これは上司が指示を行う。

 自宅待機を行う場合でも、密閉した場所で打ち合わせを行わない。また、人と近距離での会話を最小限にするなど、感染拡大の予防の措置を徹底させる。

 同時に、今後やむを得ない理由により、感染拡大地域に出張や旅行をする際、上司への報告を義務付けることとします。これを求め、その内容に応じ、業務上の注意が必要な場所の自宅待機等を命じます。

 以上が今回の9事例目の現段階での報告事項でございます。

 次に、5事例目、松山市の集団感染について、少し検体検査の結果が出てまいりましたので、まだ最終ではありませんがご報告をいたします。

 昨日、サービス付き高齢者住宅の職員4名、うち1名は葬儀に出席した職員で再検査と、それと出入り業者の職員22名、入居者1名の計27名の検査を実施いたしました結果、全員陰性の結果が出ました。今回検査を実施した入居者1名は、先に感染が確認された入居者1名に対し、サービスを提供した出入り業者の職員との接触がありましたので、念のため検査を実施したものでございます。

 ここで説明しますと、こちらの入居者はほとんど接触がないということで、自宅待機していただいております。接触があった方については、全て検査していくという方針で臨んでいますけれども、その中で二次感染が2名(GとH)出たという報告が昨日の段階だったと思います。このGというのが職員でございますが、出入り業者とそれから職員がここに27名にいらっしゃるので、このGの方と接触したと思われる方については、全員陰性だということが今日の時点の結果でございます。あと残りはHで、特定の方への訪問のため施設に来られていた方、この関係の濃厚接触者を別途5名把握しておりますが、これらの方の検査はこれから実施ということです。ここの5名の方の検査が陰性であった場合、だいたい全体像が見えてくるということになると思います。ただこの5名が、もし陽性であった場合はさらにそこの濃厚接触者ということになると思いますので、今は、この時点、内部の時点で、皆さん待機していただいておりますから封じ込め。そして、二次感染した方の2名のうち1名の関係者は陰性が出たというふうなかたちで受け止めていただければと思いますので、次のHだけは、まだ(検査は)これからでございます。

 以上で5事例目についてのご報告とさせていただきます。

 

(朝日新聞)

 今回のその高校教員の方について、横浜に行く前に県内でも感染が判明している関係者と接触したということは今のところはないということか。

 

(知事)

 ないですね。

 

(産経新聞)

 教員の件について、私用で行かれたということだが、家族に会うというふうにご説明をなさっていると。ただ、ちょっと家族に会うだけだと説得力がないと思うが、この時期に十分分かっていたはずなのに、なぜこの時期に家族に会うために行かねばならなかったのか。そこのところを聞きたいが。

 

(知事)

 ちょっとこれはですね、複雑な事情がございます。ですから中身については差し控えさせていただきますが、まあ、やむを得ざるというふうな範疇(はんちゅう)には入るとは思います。

 

(あいテレビ)

 横浜で家族以外、知人に面会とあるが、何人くらい面会していたかというのは分かるか。

 

(知事)

 2人だそうです。

 

(読売新聞)

 内子高校の教員ということだが、今回の、今年度の人事異動では異動していない方か。

 

(知事)

 そうです。異動していないです。

 

(愛媛新聞)

 その教員は松前町に自宅があって、内子高校に勤務なので、教員住宅の方へ戻られたということか。

 

(知事)

 そうですね。拠点は内子になりますね。ただ住所地は松前町なんで。

 

(八矢副知事)

 生活の本拠は、松前町と聞いています。

 

(知事)

 学校に行っている時に(内子町に)行っているのかな。

 

(教育長)

 時折。

 

(知事)

 時折、拠点として設けているということ。だから両方ですね。ご家族は松前町で、生活の拠点はそこなんだけども、内子高校に勤務していますからそこに居場所を作って、多忙の時なんかは、内子でというふうなかたちになっている。今回は帰ってからずっと内子で滞在していたということになります。

 

(副教育長)

 内子にお住まいですけれども、教員住宅ではありませんので。

 

(知事)

 教員住宅ではないね。借家になるの。

 

(副教育長)

 いえ、ご自分の家です。

 

(読売新聞)

 校長に対して報告したのが4月3日ということだったが、27日から31日については、もともとは何というふうに届け出がなされていたのか。全く無断で、それとも。

 

(教育長)

 28日、29日は土日で、30日、31日は年次有給休暇を取って行っております。有休処理です。

 

(読売新聞)

 有休の処理を使う場合には、特に普段から(理由を)言う必要はないのか。

 

(知事)

 ないですね。

 

(愛媛新聞)

 これまで県職員などが、3月以降、感染拡大地域に行ったかどうか、これまで確認されていなかったということか。

 

(知事)

 確認しています。だから、念のためもう一回(確認を)ということですね。

 

(愛媛新聞)

 分かっていたら、確認した時点でどのくらいの人数か、把握していたら。

 

(八矢副知事)

 数字は集計していますが、手元にはありません。

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