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新型コロナウイルス検査の結果(集団感染の濃厚接触者)等に関する記者発表の要旨について

ページID:0017144 更新日:2020年4月2日 印刷ページ表示

日時:令和2年4月1日(水曜日)8時30分~8時51分

場所:知事会議室

 

 

(知事)

 おはようございます。昨日お知らせしたように、検査結果を受けまして方針も含め記者会見をさせていただきます。

 まず、栃木県から濃厚接触の情報が寄せられました本県関係者13名のうち、ウイルス検査の終わっていなかった2名の検査結果が判明いたしましたのでお知らせいたします。PCR検査の結果、2名は陰性であることが確認されました。この結果、最終的に濃厚接触の情報が寄せられた本県関係者13名につきましては、当初発表した陽性4名のみで、残りは全員9名陰性ということでございます。陽性が確認された4名につきましては、公表をしてきたとおり全員松山市に居住をされています。さらに、本県で陽性が確認された方の濃厚接触者につきましても、現在、順次検査を実施しているところでございます。昨夜公表をしたとおり、これまでの検査で既にご家族4名、これは13名とは別ですね、その方の身内の方4名は全員陰性が確認されたところでございます。この他、現在把握している濃厚接触者は2名でありまして、感染者と接触してから4、5日経ってからでないと検査できないので、それはちゃんとその日にちを考えて、時期に応じてPCR検査を実施する予定となっています。

 次に、別ルートの6例目、松山市在住70代の方でありますけども、この方も同様に松山市を通じて濃厚接触者および行動歴の把握を行っているところでございます。ご家族2名は濃厚接触者として今後同じようにPCR検査を行う予定でございます。行動歴の方は松山市で聞き取り調査を行っておりますが、発症以降5日間にわたって仕事で県内各地を訪れており、お仕事の関係は対人業務ではございませんが、打ち合わせ等々は行われておられます。その関係者が6名いらっしゃいますので、この方々を濃厚接触者と把握しておりまして、いずれも2週間、全員自宅待機に応じていただいているところでございます。今後これらの方々と、強制ではありませんので相談しながら、検査および健康観察を行っていく予定でございます。

 これまでの感染状況の評価でございますけれども、昨日、新たな感染者5名の発生を公表しましたが、いずれも首都圏や海外からの感染が強く疑われている事例でございます。県内においては、感染源の特定ができない発症者が首都圏のように多発しているような状況ではありませんので、まずは人数だけに目を奪われるのではなくて、この感染の状況を県民の皆さん、ぜひ正しく受け止めていただけたらというふうに思います。現時点で重要なことは感染の連鎖を止めるということでございますので、感染源の特定ができるということは、調査をして、追跡をして、封じ込める可能性があるということでございます。このため、当面は感染者の行動歴の把握や濃厚接触者等のPCR検査に全力を挙げてまいります。県内において感染拡大の懸念があるという場合には、速やかに公表をさせていただきます。ということで、県民の皆さんは、うがい手洗いや咳エチケット、体調不良の際の外出自粛等、個人でできる基本的な感染予防策をお一人お一人にくれぐれもお願いしたいと思います。

 次に今後の対応でございます。まず第一に転入転出者等に対する注意喚起でございますが、ご案内のとおり入学や就職、人事異動など流入流出が盛んになる時期でございますので、これまで3点について要請をさせていただきました。重要なことですので繰り返し申し上げさせていただきます。昨日発表したとおりの三つ。

 一、首都圏や関西方面への出張や旅行はやむを得ない場合を除いてできる限り自粛をお願いしたい。

 二、これらの地域を訪問する場合には不特定多数との接触を控え、愛媛に戻ったあと基本的な感染予防や体調不良の場合の外出を自粛すること。

 三、感染拡大地域に居住し現時点で愛媛に戻っている方も、もしかしたら感染しているかもしれないとの認識の下、二週間は不特定多数との接触を控えていただき、近い距離で人と話すことを避けていただくなど、感染予防のための意識を強く持っていただきたいというお願い。

 この三つについて、昨日の午前中に要請をさせていただきました。関係団体等々にはこのことについてはお知らせ済みで、県のホームページにも掲載中でございます。

 空港、港湾またバス事業者と連携をしまして、ポスターおよびチラシ、お配りしたチラシですね、これらを活用して県外からの方々に県の取り組みを入口の段階で周知するとともに、特に空港および港湾においては、首都圏や関西圏からの便の到着時に放送による呼びかけをしていただけないかということを今、要請をしております。ぜひ実施をしていただきたいと思っています。

 次、二つ目はイベントの実施と県の管理施設の使用でございます。こちらは3月24日の記者会見で検討するとお伝えしていましたが、このたびの現状を踏まえまして、イベント等の開催に当たっての新たな条件を付すことといたします。現在、県においては全国や海外から多くの人が集まる全国的な県主催の大規模イベント等は、引き続き慎重な対応を行うとともに、それ以外のイベントは三つの密「密閉・密集・密接」、これが同時に重なる場を徹底的に回避した上で感染リスクの低い活動から実施することとしています。実施する場合は、これまでの条件ですけども、参加者の体調等の確認を含め、人が集まる場における適切な感染予防対策を実施していただくこと、密閉空間、密集場所、密接場面など集団感染発生リスクが高い状況を回避していただくこと、感染発生時の参加者への確実な連絡ともしもの時もありますので行政機関による調査への協力。これを条件としてイベント開催や県有施設の使用許可を認めることとしておりました。

 これまで本県で発生した感染事例が、いずれも首都圏や海外からの感染が強く疑われる事例でありますことや、進学や就職により人の動きが盛んになる時期であることを踏まえ、今後新たに三つの条件を追加させていただきます。

 一つ目、体調不良の方は参加させないこと。

 二つ目、3月以降の海外渡航歴を有する方が参加していないという確認。

 三つ目、3月以降、首都圏や関西圏など感染拡大地域から来県・帰県した方が参加していないということ。

 この三つの条件を追加させていただくことといたします。海外や感染拡大地域で知らないうちに感染している可能性もあり、感染予防のために必要な措置であると考えておりますことからご理解いただくとともに、県主催イベント以外のイベント等についてもぜひ同様の対応をお願いできたらと思います。なお、今回の措置はまだこの収束状況が見えませんので、東京も昨日、過去1日の陽性反応が最大だったということが発表されましたので、時期については、こうした状況を見極めておく必要がありますから、当面の間の対応とさせていただきます。今後の県内の感染状況等を踏まえて、適宜見直していきたいというふうに思います。

 また、今回の集団感染事例の発生を受け、昨日、既に県の関係で松山市内および松山市近郊の県の管理都市公園施設、これは道後公園と総合運動公園、とべ動物園について、感染拡大防止のため当分の間、これも様子を見ながらということで、いつまでということがこの時点ではまだ見通しが立たないので当分の間というふうにさせていただきます。施設内での飲食を伴う宴会等の自粛を要請して、利用者に周知を行ったことから、あらためてお知らせさせていただきます。マスコミの皆さんにおいては現場も行かれた方がいると思いますし、私も昨日夜、道後公園の方に行ってまいりましたが、本当に関係者の皆さん、速やかに対応していただいておりまして、出店も全部撤去されておりましたし、県の関係職員がいち早くロープを張ったり、それから宴会(飲食)の禁止のお知らせを至る所で掲示していることを確認してまいりました。

 具体的には、広場等でのシートを敷いての飲食の禁止、それから花の下とか宴会しやすいような場所にロープを張って立ち入り禁止にしていますので、このエリアの設定、それから入り口等々で掲示してありますけれども、咳エチケット、マスク着用など感染拡大防止への協力要請、基本的には散策は自由ですから、そういった要請を行うことを徹底したところでございます。

 次に、学校の再開についてでございます。3月24日に県立学校について、新学期から例年どおりのスケジュールで学校を再開することとし、市町立小中学校に対しても県の対応をお知らせしていたところでございます。おおむね日程を見ますと、4月8日が始業式で4月9日が入学式ということになっています。

 今回、県内で初の集団感染事例を含めた感染者の発生が確認されましたが、現時点では、首都圏等で見られるような感染経路が分からない感染者が増えるという状況ではないと、(今回のケースにおいても)集団感染者4名以外の、陽性反応が出た4名以外の方の全員の陰性確認と、ご家族の方の現時点での陰性確認、こうしたような状況でございますので、これまでの方針自体の変更は行わない。お知らせしたとおり、例年同様のスケジュールでの学校再開を行うことといたします。ただ、松山市以外の地域の方の陰性は全員確認されておりますけども、松山市在住の方の陽性ということで、行動も限定されていますので、例えば松山市では、こうした市内で感染者が発生している状況を踏まえまして、新居浜市のように松山市独自の判断としてもう一段の独自の方針を取ることはあり得ると、これは松山市の判断になろうかと思います。そういったことが出た場合に、これから今、行動歴の調査等も、これ愛媛県の東・中・南予にある保健所は、四国中央・西条・今治・中予・宇和島・八幡浜と6カ所は県の管轄でありますけども、中核市である松山市だけは保健所が松山市の管轄になりますので、この松山市の方で今、行動歴の詳細調査を行っており、私どものところに直接は来ませんから、この状況の情報に基づいて独自の判断をされる場合、あるいは今後の感染の拡大状況を踏まえて、学校単位やエリア単位で運用を変更することはあり得るということでございます。

 さらに文部科学省が今後作成する、休校等に係るガイドライン等も参考にしながら、学校運営について迅速かつ適切に対応することとしています。また、市町立小中学校に対しても、今回の県の対応について市町教育委員会を通じてお知らせをすることといたします。

 これまでの学校再開の方針を受け、学校現場では学校再開に向けて入学式の準備はもとより、新学期の授業計画の作成、クラス割の決定などの準備を進め、子どもたちや保護者とのコミュニケーションにも努めており、部活動においても感染予防対策を徹底しながら、学校再開以降の通常の活動に向けまして順調に作業を進めておられます。先生や友人との再会、勉学や部活動に励む機会を楽しみにしているお子さんも多いと思います。ただし、学校再開に当たりましては、始業式等の学校行事や授業における「密閉・密集・密接」の3つの感染リスクの管理を一層徹底するようにお知らせをいたします。合わせて部活動についても、これは新たな要請でありますが、体調不良の児童生徒は参加をさせない。それから3月以降に海外への渡航歴、首都圏等への訪問等を有する者は参加しない。このことも含めて、学校長や顧問が責任を持って感染予防対策を徹底することをあらためて強く要請をさせていただきます。

 入学式では感染症対策の徹底、時間帯短縮や参加者の制限等による規模縮小に十分配慮・留意して行うことといたします。また、呼吸器疾患やぜんそく等の基礎疾患等のある児童生徒等については、主治医の指示や学校医に相談して、登校しないことが望ましいと判断された場合には、児童生徒等の不利益にならないように欠席日数には該当しないということといたします。この場合は証明書や診断書は不要といたします。心配な保護者の方々もいらっしゃると思うので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

 最後に昨日、県内初めての集団感染を含む5名の感染者の発生を公表し、今この数字だけを見て不安を覚える県民の方々もいらっしゃるかと思います。ただ繰り返しになりますが、今日細かく公表させていただきましたとおり、感染源が不明な感染者が多数発生している状況ではございません。感染者が発生した場所や個人を特定し、心ない言葉を掛けるようなことはせずに、感染した「人」ではなく「ウイルス」そのものが相手でありますので、これをどう防ぐか、これはもう個人個人の日常生活での行動にかかっておりますので、ぜひ要請事項についてご協力をいただけたらと思います。みんなの力で乗り越えていきたいと思います。

 特に4月に入り、地域を越えた人の行き来が盛んになる訳でありますが、今回、県からお願いした内容をご理解いただき、冷静に行動していただきたいと思います。自分が感染しないための行動、これが第一でありますけれども、今回のように外からの感染の可能性もありますので、自分が感染しないための行動に加えまして、万一感染していた場合に、他の方々に感染を広げない行動につきましても、気を付けていただけたらというふうに思います。

 なお、県では本日から、保健福祉部に専担チームを組織し、これまで以上に感染拡大の予防に力を注ぎますので、よろしくお願いいたします。以上です。

 

(愛媛新聞)

 部活のようなイベントに体調不良者を参加させないということだが、例えば何度以上の熱とか、どの程度の体調不良が当たるかというのを聞きたい。

 

(八矢副知事)

 基本は自己申告になりますが、37度5分以上と。主な基準ですが。

 

(知事)

 これはまあ顧問の先生もついてますので。校長先生がしっかりと見るということも通達してますので、事前聞き取り等々になろうかと思います。その都度の判断に、これはもう現場に任せたいと思っています。

 

(テレビ愛媛)

 残りの濃厚接触者の方の検査はこれから進めていくとのことだが、どの程度。

 

(知事)

 さっき申し上げましたように中核市の場合、保健所がわれわれの直接の管轄ではないので、これは松山市さんの情報をいただいた上でですね、判断していくことになりますが、当然その中で県は衛生環境研究所で検査することになりますから、それに従って検査を実施していくということになりますので、松山市さんの判断ということになろうかと思います。

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