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サイクリングアイランド四国の実現に向けてに関する記者発表の要旨について

ページID:0008551 更新日:2016年12月22日 印刷ページ表示

日時平成28年12月21日(水曜日)11時00分~11時12分

場所知事会議室

 

(知事)

まず、バックパネル変更させていただきました、「サイクリングアイランド四国」の実現に向けて発表させていただきたいと思います。

当初から、このサイクリングを活用した地域振興につきましては、第一段階でしまなみ海道をサイクリストの聖地に、第二段階で愛媛全体をサイクリングパラダイスに、そして第三段階で四国全体をサイクリングアイランドにと、実現する時期は、それぞれ異なりますけれども、三段階で進めていくというふうな方向性を、当初から発表させていただきましたけれども、今回は、「サイクリングアイランド四国」の種まきというふうなことで、トライをしてみたいと考えております。

瀬戸内しまなみ海道は、アメリカCNNの旅行情報サイトで「世界で最もすばらしい七つの自転車道」の一つとして紹介されましたことは、御案内のとおりであります。また、世界的に有名なオーストラリアの旅行ガイドブック、これロンリープラネット社というところが発行していますけれども、「世界の魅力的なサイクリングルート50選」に、先般、日本で唯一掲載されることとなりました。

こうしたように、世界的にも認知度が向上してきており、これをチャンスに四国一周サイクリングを、愛媛県を起点にしたコースを実現することによって、国内外に発信することができるのではないかと考えております。

お遍路さんでも、八十八箇所を回った後に、最後に高野山に登るというようなことが定着していますけれども、同じように四国一周した後、最後にしまなみ海道、サイクリストの聖地に到達するというようなことを想定して、考えていくことができればというふうに思っているところであります。

また、ニューヨークタイムズ紙の「2015年に行くべき世界の52カ所」において、日本で唯一、四国が選ばれましたが、素晴らしい自然環境や食、文化、観光資源に恵まれ、四国遍路に育まれた旅人を受け入れるお接待の文化も根付いておりまして、四国一周約1,000キロのサイクリングツアーというものは、何物にも代え難い体験と感動をサイクリストの皆さんに提供できるのではないかと確信をしております。

今回、先程申し上げました、第三ステージの種まきでありますけれども、愛媛・四国の認知度を高めて、交流人口の拡大を図るため、先行して取り組んできた本県がけん引役となって、「サイクリングアイランド四国」の実現に向けた取り組みを推進したいと考えております。

海外に目を向けてみますと、自転車大国の台湾におきましては、毎年、台湾一周900キロをサイクリングするイベント「フォルモッサ900」が開催されておりまして、台湾を一周するサイクリングで新たな台湾の魅力を発見できたり、自分自身を見つめ直したりできると国内外で人気を博しておりまして、世界からも多くの人々が訪れているイベントとなっていると聞いております。

サイクリングにおける四国と台湾は、島を一周する達成感や一周の走行距離が同程度でありますから親和性が高く、四国を舞台としたサイクリングイベントの開催やサイクルツーリズムによるインバウンド観光の振興など、今後、本県と積極的な交流を進めている台湾と連携していくことによって、「サイクリングアイランド四国」を世界に発信していきたいと考えております。

そこで、先日、自転車新文化推進フォーラムを開催し、「サイクリングアイランド四国の実現に向けて」をテーマに、台湾からの四国一周インバウンドツアーや四国遍路88サイクリングに関する事例発表を行うなど、官民を挙げて、四国一周サイクリングに向けた機運醸成を図ったところでございます。

本格的な取り組みを始めるに当たりまして、まずは、台湾一周サイクリングと四国一周サイクリングとを関連付けてアピールすることとし、今年度中に、台湾一周については、民間サイクリストも含めたEHIMEサイクリングプロモーション隊を台湾へ派遣し、四国一周サイクリングの認知度向上によるサイクリング誘客に取り組むこととしてしております。

また、四国一周については、専門家による本県を起点とする一周ルートの検証及び宿泊地などの精査を実施した上で、自転車専門誌、一般雑誌の編集者に加え、著名人を起用する四国一周サイクリング体験ツアー実施をするとともに、今後のプロモーション素材の制作を行い、相乗効果により、愛媛起点の四国一周サイクリングの定着に向けた情報発信を強力に実施することとしております。

さらには、このような取り組みを起爆剤として、他の3県に対しましても、ブルーラインやサイクルオアシスなど、サイクリング環境の整備や、シェア・ザ・ロード精神に基づく自転車安全利用の普及・啓発等を働き掛けていくとともに、四国地方産業競争力協議会や四国ツーリズム創造機構など、官民連携の枠組みもフルに活用しながら、オール四国の体制で、共有財産としての「サイクリングアイランド四国」が実現するよう、積極的に取り組んでいきたいと考えておりますので、マスコミの皆さんには、ぜひPR等への御協力をよろしくお願い申し上げたいと思います。

以上です。

(NHK)

専門家によるルートの検証や宿の調査を行うとのことだが、これらの決定時期はいつ頃か。

(自転車新文化推進室長)

はい。あの3月までにルート検証、2月からスタートするんですけれども、ルート検証とそれから体験ツアーを実施しましてですね、だいたい3月半ばぐらいまでに決定していきたいと考えています。

(愛媛新聞)

四国一周のイベントを将来的にやっていきたいということか。

(知事)

そうですね。四国一周となると、どこを起点にでもできるんですけれども、まあうちは早くから取り組みをしてきた経緯もありますし、何と言っても、しまなみ海道、第一段階でこういったことも含めて考えてきたつもりなんですけれども、さっき申し上げたですね、例えば、お遍路さんが最後に高野山にお参りするように、四国一周したら最後はサイクリストの聖地のモニュメントももう造ってありますので、そこで到達して終了するというふうなことも想定すれば、愛媛起点というふうなことが定着できるのではないかと考えております。

(愛媛新聞)

台湾の場合は、一周するイベントを毎年開催しているということだが、四国では、どれぐらいの規模のイベントを考えているのか。

(知事)

そうですね。これは、これから他県の動向も考えながら進めていかなければならないので、まずは愛媛県の方でともかくやってみてですね、徐々に。高知県とは非常に連携が進み始めていますから、既に高知もサイクリングコースの選定を終え、ブルーラインを愛媛と同じように敷設していくというような取り組みを予算化し始めているところであります。今後、徳島、香川にも広がっていくと、台湾のような全体的なおもてなしも含めたイベントへと成長する可能性はあると思いますけれど、今の段階では、ちょっと他県の動向もありますので、どれくらいの規模で、いつまでにそれができるのかというのは、ちょっとなかなか見通しが立たないところです。

(愛媛新聞)

起点の話だが、県内で、この場所を起点と決めて、そこを整備したいというような考えはあるか。

(知事)

そうですね。愛媛県の場合は整備が進んでいますから、四国サイクリングルートの選定をするに当たって、だいたいつながってきていますので、全市町にコース設定したっていうのも、こういったことも想定したことを踏まえての取り組みでありますから、玄関口である松山を起点に、そして最後にしまなみ海道に行くというのが一つの考え方かなというふうに思っています。

(日経新聞)

しまなみ海道はすごく特徴的な景観で、サイクリストに来てもらうだけの魅力を伝えやすいと思うが、四国を回るということの魅力は、どういうふうに伝えていくのか。

(知事)

そうですね。これは巡礼路と並行してですね、お遍路というのを世界遺産に向けての動きもしていますから、こういった歴史のある道というふうなことが一つのアピールポイントとなると思います。

それから、台湾の一周もですね、取り組みが始まったのが10年くらい前からなんですけれども、今では一年間の恒例行事として世界中から集まるようなイベントして育ってきていますから、そこと連携することで価値を付けていくということは、十分に現実的なのかなと思っています。

(愛媛新聞)

台湾と連携した取り組みを、愛媛を起点にして挑戦するということだが、台湾との直行便の実現につなげたいという狙いもあるのか。

(知事)

そうですね。飛行機の問題については、今年は、LCCの問題もあります。大きな流れとして、今、アジアのLCCは非常に過当競争なんですね。であるが故に、各社の採算が極めて厳しい状況にあると思います。

ですから、このタイミングっていうのが非常に難しいと思っています。もちろん台湾の直行便は視野には入れていますけれども、今たちまちというふうなことは(考えていません。)、お金さえ出せばいつでもできます。でも、やはり費用対効果っていうのは行政の立場上、常に考えながら進めていく必要がありますし、LCCを取り巻くアジアの路線の状況、それから各社の経営状況、それから実現するときのバックアップの規模、そういったものをトータルで考えながら進めていきたいと思っております。ただ、引っ張ってくるときに、台湾の場合は、特にサイクリングについては、非常に先進的な地域でもありますので、そういった魅力というものがあることによって、誘客しやすい環境が整えられるのではなかろうかというふうには思っています。


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