平成18年度9月補正予算案等に関する記者発表の要旨について

ページID：0008714 更新日：2017年12月4日印刷ページ表示

日時　18年9月8日　11時00分～

場所　知事会議室

平成18年度9月予算案等記者発表

（知事）
それでは、9月補正予算案の発表をさせていただきます。
今回の補正予算は、危機的な状況にあります本県財政の再建を図るための構造改革に全庁を挙げて取り組んでおります中、県議会各会派の要望や当初予算編成後の社会経済情勢の変化も踏まえながら、急ぐべき事業を厳選し、当面取り組むべき課題への対応に絞って編成いたしました。
予算の主要項目といたしましては、まず、今年の豪雨により発生した地すべり等の被害拡大を未然防止するための緊急対策や、被災施設の早期復旧に努めることとしました。次に、循環型社会の形成を図るため、資源循環促進税を導入することとし、平成19年4月の施行へ向けての準備経費を計上いたしました。なお、これにつきましては、9月定例県議会において、資源循環促進税条例制定議案も提出いたします。また、障害者の就労訓練の支援や自殺予防対策の強化などの保健・福祉対策を講じることといたしました。整肢療護園等の跡地の効率的・効果的な活用方策を検討するための経費を計上いたしております。中小企業につきましては、これらを支援するための年末資金の確保に加えまして、原油価格高騰により影響を受けている中小企業に対する特別融資枠を追加設定することといたしました。それから、宇和島地区の漁協合併に対する支援を行いますとともに、漁業用燃料の高騰に対する漁業者への支援を行うことといたしております。
これらの結果、9月補正予算額は、一般会計で78億1,118万円。当初予算と累計いたしますれば6,268億5,118万円となります。このほか企業会計で2,920万円。合計いたしますと、78億4,038万円となります。災害対策等を除いた当面の政策課題への対応額としては、4年続けての緊縮型の予算となっております。詳細は、後ほど財政課のほうからレクをさせていただきます。以上です。

（テレビ愛媛）
自殺予防対策の強化は、先般の中学生のいじめによる自殺に関連しているのか。

（知事）
今回の具体的な事例でということに限らず、一般・全国的にこういう傾向にありますので、国の方でこういったものをという方向性の中で、愛媛県としても特に取り組みたい気持ちがあった中での今回の事件発生となったということで、ある意味では相乗的な意味合いということは言えるかと思います。

（テレビ愛媛）
この対象は、生徒・児童に限るのか、それとも成人を含めたものか。

（知事）
一応、全てということです。

（愛媛新聞）
住宅供給公社の赤字の穴埋めとして3億5,000万円程度の額が計上されている。県財政が厳しい中、こういう費用を計上しないといけなくなったことについて、改めて所感はどうか。

（知事）
住宅は常に計画を立てて、一応、投じた経費が回収できるよう、という構想で常に進めているわけですけども、ご承知のような地価の低落、経済情勢の変化等々で、見込みと違って販売が、はかばかしくなかったということもございましたので、なるべく傷を小さくしたいということで、ご承知のように民間会社に入札で一括して用地を売却させていただいて、それをいうなれば赤字解消の原資とさせていただいて、7億程度ですか収入がありましたので、当初予想していたよりは3億程度の最終赤字で抑えられたいうことで、客観的な状況の中では、県としては精一杯の努力をさせていただいた結果だと思ってもおります。

（あいテレビ）
整肢療護園の改修に関する予算の中で、移転対象施設として5箇所挙げているが、その県有地については売却を検討しているのか。

（知事）
今のところ、それぞれ希望をあたっていますが、例えば児童相談所等々、施設が老朽化して、近い将来に改築をしなければなりません。もし、そのままで改築すると膨大な経費がかかってまいりますので、そういう意味では整肢療護園跡の施設を改修することによって、そこで、対応、収容ができるとするならば、現在の用地が売却できるという意味で、新規建設費の、ある意味では10年20年先への先送りと同じ状態と、用地の売却益が得られるという、一石二鳥の考え方、県財政再建に貢献するという趣旨で、可能な限り整肢療護園の跡施設の再活用という方針で、今、進めていこうとしているところです。

（愛媛新聞）
路線価等から考えると、5施設で、だいたいどのくらい売却額を見積もっているのか。

（知事）
財政課長レクまでに準備させますので。

（あいテレビ）
対象施設はこの5施設以外にも広げていくというような方向なのか。

（知事）
いえ、今、整肢療護園の改修をするとしても、既存の施設のリフォームですから、キャパシティがありますので、これ以上広げることはちょっと難しいかなと思います。