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令和元年度9月補正予算案等に関する記者発表の要旨について

ページID:0008683 更新日:2019年9月9日 印刷ページ表示

 

日時:元年9月6日(金曜日)11時00分から11時15分

場所:知事会議室

令和元年度9月補正予算案等記者発表

 

(知事)

 今回の補正予算は、財政状況の先行きが非常に厳しく不透明な中ではありますけれども、6月補正予算編成後の情勢変化等も踏まえて編成をさせていただきました。

 まず、県政の最優先課題であります西日本豪雨災害へのさらなる対応をはじめ、県単独の防災・減災対策として道路や河川、砂防施設の整備に積極的に取り組んで、県民の安全・安心の確保に努めることとしています。また、子育て支援等の充実や、スポーツ、観光、産業の振興などの当面する県政課題についても的確に対応することとしました。

 その主な内容ですけれども、まず、西日本豪雨災害への対応についてですけれども、被災地の復旧・復興として、愛媛大学や地元農家と連携して、被災園地の早期復興に向けた生産技術の開発に取り組むとともに、本県の子育て支援策に興味を持っていただきましたことがきっかけとなりまして、愛媛県とそしてもう一つ沖縄県で食品ロス削減の取り組みを実証実験したいという申し出を大手コンビニ・ローソンからいただきました。この食品ロス削減と子育て支援の組み合わせに取り組まれたローソンからの寄附金、これを活用して被災地の子どもたちの交流活動を支援することとしました。なお、6月と7月分の寄附金額は195万8千円で、8月分は今現在、集計中だということです。

 また、全壊した鹿野川湖ボートコースの復旧および被災した肱川発電所の建屋の建て替えを進めることとしました。

 次に、県民の安全・安心確保対策の推進でございます。県の単独事業、緊急防災・減災対策事業として、大規模な災害に備えるため、緊急輸送道路等の整備をはじめ、河川、海岸、港湾施設の改修に積極的に取り組むとともに、河川の氾濫を防止するため、土砂の堆積が著しい箇所の河床掘削を推進するほか、土砂災害から県民の命を守るため、がけ崩れ防災対策の促進や、砂防施設の機能改善を実施することといたしました。

 次に、三番目、当面する課題への対応についてです。まず、子育て支援等の充実として、本県オリジナルの子育て支援施策等を官民共同で推進するため、これは公約にも掲げさせていただきましたが、県民や企業等から寄附金をいただいて、そしてまた、官民共同という視点を考えまして、そのいただいた寄附金と同額を県が上乗せをする仕組みを新たに導入したいと思います。すなわち、例えば10万円寄附をしていただいたら、10万円県が上乗せをするという形で、より一層民間の寄附をされる方に官民というふうな思いが実感できるような仕組みとさせていただきます。そうしたことを受け入れる「子ども子育て応援基金」を新たに創設することといたしました。なお、特殊事情があるものについては上乗せすることがない場合もあります。今回がそのケースに当たるのが、先週、報道発表した本年1月に届いた匿名による寄附金でありまして、ご案内のとおり日本銀行での鑑定、交換作業の結果、1億661万円になりましたことから、寄附者の意向を踏まえて、今回創設する「子ども子育て応援基金」に半額、そして「災害に強い愛媛づくり基金」に半額、2分の1ずつを積み立てて、今後、子育て支援の充実策および防災・減災対策に活用していく考えです。今回、ちょっと特殊性がありましたので、この分については、県の上乗せはしないということにいたします。また、不足する介護人材の確保のため、我が国と同様に少子高齢化が進む中国、これは先般、瀋陽市、大連市に行ってきたときに、遼寧省からも依頼がありました。専門的な介護人材の育成に非常に力を入れたいということでしたので、その受け入れの拡大と定着促進を図るためのマッチング支援に取り組むことといたします。

 次にスポーツ立県えひめの推進でございますが、来年4月に県内一円で開催されます、東京オリンピック聖火リレーの円滑な実施に向けまして、道路規制に関する広報や、県民が一体となって聖火リレーを盛り上げるための機運醸成を図るほか、毎年恒例、人気のある愛媛マラソンの開催支援に取り組むこととしました。

 次に観光の振興についてですが、えひめさんさん物語の閉会セレモニーにおきまして、閉会後も住民主体で持続的な地域づくりを促進するためのシンポジウムを開催するとともに、来年3月に松山港に寄港するダイヤモンド・プリンセスの受け入れ態勢の充実や、また今、水面下で県の方で交渉しておりますさらなる大型船の誘致にも備えたいと思います。その結果、松山港でのさらに大きい大型外国クルーズ船の寄港が可能となるように関係機関と連携した航行安全対策を図りたいと思います。また、公共交通機関の利用促進や観光客等の誘客促進を図るために、交通事業者が行います低床式路面電車、伊予鉄道さんの電車導入を支援することといたしました。

 次に商工業・農林水産業の振興でありますが、融資枠を拡大して県内中小企業者等の資金繰り支援に万全を期するとともに、欧州で人気が高まっている盆栽や庭木に着目をしまして、関係者が切り開いた赤石五葉松のEUへの輸出拡大を支援したいと思います。また、本県が育成した腎疾患対応低タンパク米、お米でございます、この生産技術の開発や販売戦略の策定を行って、付加価値が高い米の生産拡大および患者の食生活面での質の向上を目指すことといたしました。

 そのほか、総務系事務の集約化等による働き方改革の推進や、公立学校教員の人材確保対策などにも取り組むこととしています。

 この結果、9月補正予算額は、一般会計で80億5,796万円、特別会計で21億300万円、合計で101億6,096万円となっています。

 また、今年度の県独自の緊急防災・減災対策につきましては、当初予算と国の3か年緊急対策を活用して6月補正予算で対応しました道路安全対策や河床掘削の県単事業前倒し分を合わせた予算額は、昨年度の9月補正予算後を上回る規模を確保していますので、引き続き、積極的に対応することとしています。

 このほか、先ほど説明させていただきました子ども子育て応援基金の創設に伴う条例の制定や法令改正等に伴う条例改正などの議案を提出する予定としています。

以上です。

 

(あいテレビ)

 今回補正には盛り込まれてないようだが、アコヤガイの大量死が発生しているが、それに支援する予算など追加計上する考えはないか。

 

(知事)

 もちろんこれは愛媛県にとっても基幹産業ですから、ただ今被害額等の詳細な情報を収集中でして、業者からの聞き取りでの情報収集の段階ですので、さらに詳細な情報の収集を今やっているところです。もう少し(収集には)時間がかかると思いますので、それが確定した後にどのような支援ができるか、県で、もうすでに打てるような、例えば、来年の分の母貝を県が生産準備に入ろうとか、いろんな可能性を探りながら準備はしているんですけれども、具体的な被害額等の被害状況が見えないと、なかなか本格的な対策に打って出れないので、まずは情報収集、それから必ず、基幹産業を守るという観点から何らかの形でバックアップはしていきたいと思っています。

 

(あいテレビ)

 水面下で大型船誘致を交渉中ということだが、これいつごろ、日の目を見そうか。

 

(知事)

 もうちょっとかかります。相手の方もありますし、まだ、最終的にどうなるか分からないので。自信が出てきたら言います。

 

(南海放送)

 子育て支援策について、基金を活用した県オリジナルの子育て支援策ということだが、具体的にどういったことを考えているのか。

 

(知事)

 これは、やっぱり先般立ち上げた会議で議論をしていきたいと思っておりますので、私が勝手に決めるわけにもいかないし、あの会はいろんな会の代表者の皆さんが集まっていますから、その現場からの意見も聞きながら、そこで議論して決めていきたいなというふうに思っています。

 

(南海放送)

 ハード対策とか、ソフト対策とかそういったものはさまざま考えるわけか。

 

(知事)

 そうですね。ただやっぱり、金額がどれくらい集まるかもまだ分かりませんし、そのことも含めて、規模感が見えてきた段階で何ができるか。まあどちらかというと僕はソフト対策がらしさを出しやすいのかなというふうには思いますけどね。ハードというのは割と制度がありますから。

 

(愛媛新聞)

 アコヤガイのことで、今の段階ではどの程度情報が入っているか。

 

(知事)

 極めてアバウトですから、逆にそれが走り出すと風評被害なんかにもつながるので、かなり大きな被害にはなるということは間違いないと思いますけども、あくまでも聞き取りなんで、実体が乖離(かいり)する場合があるんで、ちょっとそこはやめたほうがいいかなと思ってるので、今はあえて(被害の)確定はさせてません。

 

(愛媛新聞)

 いつごろまでには、そういった情報をまとめるのか。

 

(知事)

 農林水産部長、どのくらい。

 

(農林水産部長)

 10月ごろに県漁連さんが状況調査をやるという事なので、ある程度正確な数字はそのころに出るかなと思います。今、ちょうど貝の選別作業の真っ最中なので、揚げてみないと分からないです。

 

(知事)

 この件は、三重県でも大量死が発生していますし、その原因が分からないですね。ただ少なくとも、前に大量死が発生した赤変病とは違う。よく分からないのが、では三重と同じことなのかと言ったら、三重の場合は大型の貝にも発生していますが、愛媛県は小型の貝が集中的に発生していると、ちょっと違いもあるので、これは国の分析も依頼していますので、原因究明はもう少し時間がかかるんじゃないかなというふうに思っています。

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